決勝 7月26日(火)花咲球技場 | |
忠 和1−0(0−0)中富良野 | |
得点 | O・G(57分)(忠) |
忠 和 | GK神 DF野島,伊東,高橋,川村 MF三浦,佐藤,山本,宮野,南向(三橋) FW井澤 |
中富良野 | GK大嶋(笹川) DF植田,小松田,松田,本田 MF岩本(曽慶),高橋,大西(岡),原田,中島 FW田坂 |
【戦評/則末(永山)】 序盤から忠和は前線から厳しいプレッシャーをかけて,中富良野を自陣に押し込む。中盤で山本がいいアクセントになり,佐藤の飛び出し、井澤のポストプレーを経由しながら,宮野の左サイドから崩しにかかる。最終ラインで植田がなんとか忠和の攻撃を防いではいるが,攻撃では高橋のボールを受ける位置が低く,また忠和の早い帰陣に突破できない。逆に忠和は佐藤に中盤でボールを集める。佐藤は右に左に幅広くとらえどころのない動きをし,中富良野守備陣のマークをかいくぐる。山本もバイタルエリアでボールを受け,何度もスルーパスを狙う。中富良野も12分に高橋のロングパスから田坂がシュートを放つなどするが,攻撃に人数をかけられないため苦しい展開が続く。しかし,押し気味に試合を進める忠和ではあるが,引いたときには8人でブロックを組んで守備をする中富良野ゴールはなかなかこじあけられない。逆に15分過ぎになると中富良野も守備で慣れてきたため次第にカウンターでチャンスを作り出す。18分には高橋の個人技から右サイドを突破しセンタリング。フリーの田坂がシュートを放つなど,むしろ忠和よりゴールを感じさせる攻撃を見せる。22分に三浦,23分に佐藤がシュートを放ちはするが,中富良野守備陣を崩しきれず決定的なチャンスとまではいかない。 後半中富良野は曽慶を投入する。曽慶が入ったことにより,前線で起点が一カ所増え,相手陣内でボールを奪える回数が増える。3分には田坂,6分には中島がシュートチャンスつかむ。全体的にラインがあがった中富良野だが,逆に裏にスペースができた分,忠和にもチャンスが広がる試合展開となる。試合自体は曽慶が中盤から前を向いてプレーする場面が多くなり,高橋とともに迫力あるドリブルで忠和ゴールを目指すが,忠和も高橋,野島のCBを中心に対応する。忠和の井澤,宮野に対しては中富良野は植田が的確なカバーリングでシュートまでもっていかせない。互いに決め手をかいたまま試合は終盤を迎える。57分忠和は自陣深い位置でボールをもった三橋が右サイドをドリブルし,クロスボールをあげると,中富良野DFのクリアがGKの頭上を越えてO・Gとなり,忠和が待望の先制点をあげる。中富良野は故障明けの岡まで投入し反撃を試みるが及ばず,忠和が初優勝を飾った。 |