準決勝

緑が丘４−０（０−０）東　明
得点者	成田祐（31分，57分），成田洋（39分），山本（59分）〔緑〕
緑が丘	ＧＫ西川　ＤＦ黒沼，猪川，若林，広重　ＭＦ成田洋，三浦峻，杉本匠，塚田　ＦＷ鷹橋，成田祐 交替/ＦＰ三浦輝，滝口，山本，山口，轡田
東　明	ＧＫ小足　ＤＦ嵯峨，澤田，宮崎，前田　ＭＦ徳廣，木村，中村，渡邊　ＦＷ松井，鈴木 交替/ＦＰ佐藤，森下，谷口，山中
主審/高原（北門）　副審/南向（春光台），添田（春光台）　第４審/花輪（北門）
【戦評/則末（啓北）】　ここ約半月の間に３度目の対戦となった準決勝第１試合。互いに手の内を知り尽くした相手だけに序盤から主導権を奪い合う。緑が丘は上川代表決定戦の決勝と同様，この日も中盤が機能し，三浦峻，成田洋が鋭い出足で支配する。５分には広重のくさびのボールを受けたＭＦ成田洋がＤＦのギャップをついてスルーパスを鷹橋に送り決定的なチャンスを作る。東明は中盤で徳廣が奮闘，木村もいいアクセントになってボールを落ち着かせるが，緑が丘の激しいプレッシャーに渡邊の位置取りが低くなり，攻撃にからめない。しかし，最終ラインはしぶとくディフェンスし，前田が体をはって緑が丘に得点を許さない。緑が丘の攻撃もボールを支配はするものの，ワイドな攻撃が見られず，次第に中盤でのしのぎ合いが多くなる。それでも，チャンスは緑が丘が多く，27分には成田祐がミドルシュートを見せる。さらに29分にはＤＦのクリアミスを拾った塚田のパスから成田祐が相手ＤＦをかわして決定的なシュートを放つが，いずれのチャンスもＧＫ小足のファインセーブに防がれる。東明は緑が丘の中盤の激しいプレッシャーにあい，前線にいいボールが入らず，苦し紛れのフィードは広重，黒沼の安定した守備に抑え込まれ，前半はシュート０で終わった。　後半開始早々の31分，緑が丘はＭＦ杉本匠が深い位置でがんばりセンタリング，成田祐がワントラップしてゴールに流し込み先制点を奪った。成田祐がサイドに流れて深い位置までえぐる分だけ，後半緑が丘は決定的なチャンスが多くなる。39分緑が丘は左からのＦＫを杉本匠が中央へグラウンダーのボールを送る。飛び込んできた鷹橋には合わなかったものの，こぼれ球を成田洋が左足で強烈にゴール右上に蹴りこんで追加点をあげた。点をとりにいかなければならない東明は46分，三人の選手を投入し，３トップにシステムを変更して反撃の機会を狙う。しかし，緑が丘もよく対処し，三浦輝，成田洋が中盤でいいプレスをしかけ３トップにボールを入れさせない。また，フィードされたボールも東明ＦＷがゴールに背を向けて受けることが多く，交替出場した滝口や猪川が両サイドをしっかりと抑えてシュートまで至らせない。57分緑が丘は右スローインを受けた三浦峻が成田祐にパス。ゴール前でボールを受けた成田祐は鋭いターンで相手ＤＦを突破し，左足で落ち着いて３点目を決めた。更に59分には成田祐がソールで残したボールを山本が豪快に蹴りこんで４点目を奪った。試合は思わぬ大差の４対０で終了。東明をシュート１本に抑え込んだ緑が丘の集中力が勝敗を分けた。
コンサドーレ旭川U-15２−１（１−１）広　陵
得点者	菊地（22分），京野（45分）〔コ〕串橋（27分）
コンサ	ＧＫ斎藤　ＤＦ内田，田辺，京野　ＭＦ菅野，近藤，鈴木，佐藤佑　FW藤田，箭原，菊地 交替/木島，佐藤由
広　陵	ＧＫ熊谷　ＤＦ上田，作田，橋本竜，虻川　ＭＦ橋本拓，福井，串橋，中田，近藤　ＦＷ室井 交替/ＦＰ飯野
主審/宮越（永山南）　副審/日里（啓北），佐藤（永山南）　第４審/遠山（東川）
【戦評/久世（北都）】 　第２試合は初優勝をねらうコンサドーレ旭川U-15と広陵の対戦となった。コンサドーレはＦＷ藤田のポストプレーから後方のプレイヤーが走り込み，シュートを放ったり，ＤＦラインの裏を狙ってパスを送り込むなど多彩な攻めを見せる。右サイドワイドに開いた菅野の作ったスペースを使い，前線に張る藤田，菊地，箭原の３トップの連携や後方から走り込むＭＦ佐藤佑がシュートまで持ち込むが，広陵のＤＦ上田，虻川を中心に粘り強く体を寄せゴールを割らせない。広陵は奪ったボールを串橋に預けたいが，コンサドーレの速いプレッシャーにあい，ボールをつなげない。かさにかかった攻撃をしかけるコンサドーレは，左サイドの近藤のスルーパスやＣＫから度々ゴールチャンスを生み出す。一方の広陵も途中交替で左ＦＷに飯野のアグレッシブなプレーから串橋，近藤にボールがつながり始める。攻め込むコンサドーレに対して，カウンターから攻撃をしかける広陵。お互いに激しく競り合う中から先制点が生まれる相手陣内での素早いパス交換からコンサドーレ菊地が左サイドでパスを受け，ＧＫの位置を見ながら落ち着いてゴール右に流し込み先制点を奪う。追加点を狙うコンサドーレであったが，広陵も集中を切らさずカウンターから左サイド近藤，飯野いボールを集め始める。広陵のチャンスは左サイドから生まれる。27分飯野が激しく競り合って得た左タッチライン際40ｍのＦＫを串橋がカーブをかけてゴール右を狙う。ボールはゴール右上に吸い込まれるように入り，広陵が同点に追いついて前半が終わる。 　後半も粘り強い守備と豊富な運動量の串橋が中盤でボールを拾いカウンターをしかける広陵に対し，コンサドーレが攻め込む展開となる。35分コンサドーレは右サイドでボールを受けた箭原が菅野とのパス交換から中央へ切れ込みシュートを放つがゴール右へと外れる。一方広陵は39分ハーフライン付近でＦＷ室井がカットしたボールを上田がダイレクトで飯野へパスを送る。これを受けた飯野が右に走り込んだ室井にスルーパスを送り，室井が抜け出すがゴール前への上がりがなく決定機を作れない。一進一退の中，コンサドーレは45分右にポジションを変えた近藤が中央へドリブルで切れ込み佐藤由にパス。しかし，広陵ＤＦが素早く寄せＣＫになる。このＣＫを近藤がファーポストの箭原に合わせる。箭原はゴール中央に折り返すとゴールまでで待っていた京野がヘディングで叩きつける。ボールはゴールラインを通過し２対１とリードを奪うゴールとなる。リードされた広陵はＤＦラインを上げ，反撃を試みるがタイムアップ。コンサドーレが決勝に進み，ＮＯ．１をかけて緑が丘と対戦することになった。

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