平成17年度第3回U-15北海道・旭川地区リーグ兼 イレブン杯春季リーグ (平成17年度高円宮杯旭川地区1次予選)

3位決定戦
広 陵1−0(0−0)東 明
得点者 飯野(33分)〔広〕
広 陵 GK熊谷 DF上田,作田,虻川 MF橋本拓,福井,串橋,中田 FW室井,近藤,飯野 
東 明 GK小足 DF嵯峨,澤田,谷口,前田 MF徳廣,木村,中村,渡邊,宮崎 FW松井 交替/FP,鈴木,佐藤
主審/南向(春光台) 副審/目黒(神楽),高原(北門) 第4審/宮越(永山南)
【戦評/遠山(東川)】 3位決定戦は昨年度準優勝の広陵と中体連で旭川地区を制した東明の対戦となった。日差しは強くなく,時折涼しい風が吹く中で試合は始まった。立ち上がりはほぼ互角。東明は中盤の渡邊,DF宮崎から右サイドに侵出する徳廣につなぎ,サイドから広陵DFを崩そうとする。一方広陵はMF串橋を攻撃の起点とし,室井,近藤の両FWを走らせ,東明DFのウラをつく展開でゲームが進む。両者ともDFが堅く,なかなかギャップを作らせない。中盤の寄せが両チームとも速く,シンプルな組み立てが要求されるが,ここでも両者の違いが感じられる。DFラインまでパスをつなぎ展開しようとする広陵とシンプルに前線にボールを収め,速い展開を試みる東明である。しかし,試合はやや膠着状態となる。12分東明は,大きく左に展開されたボールをFW松井が左からゴールエリア手前までもちこみシュートを打つもGK熊谷がはじき返しCKに逃れる。堅い広陵DFを崩せない東明は14分渡邊がエリア手前でボールを受け,振り向きざまにシュートを放つが枠をとらえることができない。広陵は中央で体を張る室井,近藤から飯野にボールが入ることで攻撃の糸口をたぐりよせ,いい形でのクロスが上がるようになる。しかし,決定的なチャンスは両者とも得られずスコアレスで前半を折り返す。 後半立ち上がりは広陵の攻撃から始まる。FW飯野が左サイドに張り出した形でボールを受け,左サイドから東明DFを崩しにかかる。室井にはしっかりとマークをしていた東明DFのやや対応に遅れ気味になったところで先制のチャンスが訪れる。33分右サイドから上がったクロスに飯野が素早く反応し,ゴール前に走り込む。東明DFがつききれず,ゴール正面から左隅にシュートを決め先制点をあげる。1点を追う東明は後半から交替したFW佐藤にポストプレーの形でボールを集め,攻撃の基点を作ろうとする。逆に広陵はMF中田が右サイドから走り込み,飯野とのコンビネーションでDFを崩しにかかる。早い時間帯に同点にしたい東明は左サイドから展開する場面が目立つようになる。36分佐藤が中盤でボールを受け,右サイドにドリブル。シュートはDFに阻まれCKを得る。こぼれ球を徳廣,前田が打ち込もうとするがうまくヒットせず同点のチャンスを逸する。41分広陵DFのクリアボールがこぼれたところを佐藤が拾いドリブル。ペナルティエリア左手前からシュートを放つがバーの上にぬける。51分左サイドからのアーリークロスを徳廣が頭で合わせようとするが広陵DF熊谷の好セーブにより阻まれる。終盤に入り焦りの見え始めた東明はDFも果敢に攻撃に加わる。56分嵯峨が中盤でボールを奪い,ドリブル。右サイドからアーリー気味にセンタリングをあげたところを松井が合わせようとするが広陵DFがクリア。怒濤の攻撃をしかけながら決定的なチャンスを作れない東明に対し,広陵は最後まで点を取りに行く姿勢を忘れない。59分飯野から中田の右サイドの展開でエリア右横から絶妙のクロスをあげる。これに串橋が合わせるがDFがクリアする。ここから再び反撃したい東明であったが無情にもタイムアップ。1点差のゲームを高い集中力で守りきった広陵が大雪ライオンズクラブ旗3位の座を勝ち取った。

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