平成17年度第3回U-15北海道・旭川地区リーグ兼 イレブン杯春季リーグ (平成17年度高円宮杯旭川地区1次予選)

決 勝

コンサドーレ旭川U-150−0(0−0,0−0)<PK4-2>緑が丘
警 告 黒沼,若林(緑)
コンサ GK斎藤 DF内田,田辺,京野 MF菅野,近藤,鈴木,佐藤佑 FW藤田,箭原,菊地 交替/木島
緑が丘 GK西川 DF黒沼,猪川,若林,広重 MF成田洋,三浦峻,杉本匠,塚田 FW鷹橋,成田祐 交替/FP滝口,山本
主審/阿部(附属) 副審/日里(啓北),佐藤(永山南) 第4審/目黒(神楽)
【戦評/則末(啓北)】 開始2分にはコンサ藤田のボールのグランダーのセンタリングを箭原がフリーでシュートを放つが枠を大きく外れる。これまでは圧倒的に中盤を支配する試合を続けていたコンサだが,緑が丘の成田洋,三浦峻の鋭いアプローチでボールを落ち着かせられず,前線へのフィードが多くなる。3トップにいい形でボールが入らず,入ったボールも若林や黒沼が厳しいディフェンスを見せ,前を向いてプレーさせない。緑が丘は成田祐,塚田の右サイドから果敢にカウンターをねらう。しかし,コンサのディフェンスも田辺,内田がよくカバーリングし,攻撃をストップする。互いに遅攻からは形を作らせない好ディフェンスを見せ,ボールを奪ってからいかに速く攻撃できるかと,セットプレーがポイントとなりそうな試合展開となる。11分には鈴木のボールカットから絵に描いたような速攻を見せ,藤田,菅野と渡って,最後は藤田がDFをかわしてシュートを放つがゴール右にそれる。激しい中盤のプレッシャーをかけあう好ゲームとなったが,次第に前線の菊地,菅野の鋭いチェイシングと鈴木,佐藤佑の中盤でのボール奪取率が高まり,FW藤田のポストプレーなどからコンサがボールポゼッションするようになる。しかし,緑が丘もラインが下がりながらも最終ラインでは体を張ったブロックでシュートをはじき返す。緑が丘も成田佑を走らせてカウンターをねらうが,やや前線への押し上げが遅く,攻撃に人数をさけず単発な攻撃になる。コンサは中盤とトップとのワンツーパスをくり返しながら,前を向いた状態でプレーできる機会が多くなり,緑が丘を自陣に追いつめる。左サイドの菊地が基点となって頻繁にサイドをえぐって緑が丘DF陣を消耗させる。しかし,黒沼,若林,広重を軸に何とか持ちこたえ,ほとんどシュートは打てなかったものの前半を0対0でしのいだ。 後半は一進一退の開始だったが最初のチャンスは緑が丘がつかむ。若林からのロングフィードを相手DFに競りがった鷹橋がシュートを放つがボールはわずかにゴール右に外れる。8分には木島のダイレクトパスを受けた藤田が抜け出してゴールに迫り,シュートを放つがDF若林が見事なカバーリングからのシュートブロックをする。さらに9分の近藤の精度の高いFKは黒沼が競り勝ってCKに逃れる。GK西川の安定したプレーを中心としたディフェンス陣のがんばりによって緑が丘はカウンターにもリズムが生まれ,コンサ陣に何度か迫りだす。特に黒沼の高さ,広重のカバーリング,若林のスピードとコンサの攻撃を跳ね返しだす。コンサも鈴木が中盤の底で配球し,近藤,菊地の個人技から活路を見いだそうとするが,緑が丘の堅い守りを崩せず,試合は膠着状態に入る。残り7分をきり,ゲームはスピードアップする。57分にはルーズボールを拾った成田祐がスピードにのったドリブルで相手DFを二人かわしてゴールに迫るがコンサ京野がカバーリングして難を逃れる。試合は無得点のまま延長戦に突入した。延長戦でも互いに攻め合う攻撃的な姿勢を展開。64分コンサは右サイドペナルティエリアわずかに外の位置でFKを得る。このFKを近藤が木島の頭にピタリと合わせるが,GK西川が指先でバーの上にはじき出す。さらに65分にはコンサのCKを西川がフィスティング。こぼれたところを再びコンサ木島がヘッドで狙うがGK西川が驚くべき反射神経でゴールをカバーしキャッチする。緑が丘も68分若林のインターセプトから三浦,山本とわたって最後は杉本匠が強烈なシュート。しかし,コンサGK斎藤も負けずにファインセーブ。69分には左CKから山本が折り返し,塚田がフリーでヘッドシュートを放つが惜しくもバーの上に超える。互いに決定的なチャンスを二度ずつつかんだ延長戦も決着がつかず優勝旗の行方はPK戦にもつれこんだ。PK戦でも西川,斎藤の両GKがPKをストップする活躍をしたが,最後はコンサ近藤がきっちり決めて4対2でコンサドーレ旭川U-15が勝ち,チーム創設以来初のタイトルを獲得した。

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