7月5日(金) | |
準決勝 東川ゆめ公園 | |
緑が丘1−0(0−0)広 陵 | |
得点者 | 幅寺(49分)(緑) |
広 陵 | GK高橋幹 DF佐藤,平野,佐々木,中山 MF高桑,宇佐見,中谷 FW佐竹(中岡),水野,工藤 |
緑が丘 | GK松村 DF菅野,谷本,高橋,渡部 MF久保,岡,村本,高村 FW幅寺,菅野泰 |
準決勝はこれまで圧勝で勝ち進んだ広陵と粘り強く勝ち抜いた緑が丘というベスト4常連同士の対戦となった。開始直後は互いに相手の守備陣の裏に早めにボールを入れ,中盤でボールを拾ってからの展開となる。互いに蹴りあうボールが収まらずなかなか落ち着かない試合が続く。その中でも広陵は高桑がアクセントをつけ,右サイドの水野を使ってチャンスをつくろうとするが,緑が丘も高橋,菅野蒼がタイトなマークで防ぐ。緑が丘はトップ幅寺の突破力に活路を見出だしたいが,中山を軸にシュートに至らせない。15分まででシュートは広陵が2,緑が丘が0と互いに崩せないゲームとなる。膠着状態の中で19分広陵は左サイドでFKを得る。40mの距離からのボールを入れると水野が走り込みヘッドで狙うがボールはわずかに左にそれる。このチャンスを機に広陵に流れが傾き,中谷が2度,3度とシュートを放つ。この時間帯をしのいだ緑が丘は左サイド渡部を経由して菅野泰が崩しにかかるが,広陵佐藤が堅い守りを見せる。広陵も20分過ぎ左サイド佐竹にボールが渡り,突破を試みるが緑が丘も谷本がよくついていき,決定機に至らせない。なかなか決定的なチャンスをつかめないまま,前半は無得点で終える。 後半も膠着状態となり,互いになかなかシュートチャンスを得られない緑が丘は全体にラインが上げられず幅寺へのサポートが少ない。右サイドの久保も深い位置まで進出できず,なかなか攻撃に枚数が避けない展開が続く。広陵は水野を左サイドに回し,そこを基点に攻撃を仕掛けようとする。8分広陵は緑が丘のパスミスを狙い最後は水野がゴールマウスにシュートを放つが,GK松村が横っ飛びでゴール外にはじき出しピンチを防ぐ。時間の経過とともに緑が主CB谷本,高橋青が攻撃参加する場面も増えだし,中盤でつないで厚みのある攻撃を見せ始めるが,広陵守備陣も懸命に守る。49分緑が丘がハーフウェー付近左サイドの位置のFKを高村がゴール前に入れると,走り込んだ幅寺がヘッドでゴールに流し込み待望の先制点をあげる。この1点で緑が丘の右サイドが活性化,幅寺,久保が再三奥深くまで進出しチャンスをつくる。54分には高村の右CKを左奥でボールを受けた幅寺がダイレクトの見事なボレーシュートでゴールに叩き込み追加点かと思われたが,ゴールまでGKのプレーを遮った判定でオフサイドでノーゴールとなる。広陵も中山を前線に上げ,反撃を試みるが,最後まで谷本,菅野蒼,高橋のCB陣が集中を切らさず守り切り,緑が丘が8大会連続27度目ので決勝へと進んだ。 |
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北 門1−0(1−0)上富良野 | |
得点者 | 渡部(7分)(北) |
上富良野 | GK高橋 DF佛田,松井斗,上田,松井俊 MF四釜(金山),佐藤,菊池,山本(加藤) FW大沼,後藤 |
北 門 | GK黒木 DF石月,加藤,山森 MF赤澤,大坂,影近,高橋,上野 FW渡部(平野),運上(飛内,峯田) |
準決勝第2試合はブロックカブス同士の対戦となった。上富良野は四釜を基点に細かなパスワークでボールをつなぎ,松井斗,大沼の左サイドから攻撃を仕掛ける。4分には後藤が右サイドを突破し,ペナルティエリアに進入,ラストパスを送ると大沼が合わせるがサイドネットに外れる。北門は中盤での個人技を生かしながら,前線の渡部にボールを預け,右サイド上野,左サイド影近の両ワイドのドリブル突破から攻撃を仕掛ける。7分北門は加藤が中盤から前線へ浮き球のボールを入れると,渡部が相手DFを前に置きながら,インフロントでコントロールショット。ボールはゴール右下に吸い込まれ北門が先制点を奪う。全体的にショートパスでラインを押し上げたい上富良野だが,北門のスピードのある前線の選手に背走されることが多く,なかなか厚みのある攻撃を作れない。それでも,右サイド後藤からの攻撃も効果を生み出し始め,佐藤が何度かシュートチャンスをつかむようになる。しかし,北門GK黒木も広い守備範囲で対応する。後藤が再三再四右サイドをドリブルで崩すが,得点できず前半は北門が1点のアドバンテージを握って終える。 後半も北門のリズムで始まる。上野が右サイドでタメを作り,中にカットインしながらラストパスのタイミングを狙う。影近も前線から自陣までBox to boxの運動量でチームを支える。守備面でも石月,山森のCBが的確なカバーリングを見せピンチの芽を摘み続け鵜る。なんとか1点を追いつきたい上富良野だがコントロールタワーの四釜が負傷交代。北門のプレスバック,カウンタープレスになかなか,北門陣内へのボールを運べなくなる。それでも前線の佐藤がボールを受け局面の打開を図るが,両サイドの大沼,後藤にボールが集まらなくなる。前線へのプッシュアップも遅れ,厚みのある攻撃が仕掛けられない。それでも,佛田,上田を中心に粘り強く守備し反撃のチャンスを探る。交代出場の加藤が小気味よいドリブルで左サイドを突破し,流れを変えようとする。しかし,GK黒木を最後尾に,守備陣が最後まで集中を切らせず,虎の子の1点を守り切って,8年ぶり16度目の決勝進出を果たした。 |