7月6日(土) | |
決勝 東川ゆめ公園 | |
北 門2−0(0−0)緑が丘 | |
得点者 | 上野(54分),影近(59分)(北) |
北 門 | GK黒木 DF石月,加藤,山森(大庭) MF赤澤,大坂,影近,高橋,上野 FW渡部,運上(岸山,峯田) |
緑が丘 | GK松村 DF菅野蒼,谷本,高橋 MF久保,岡,村本,高村,渡部 FW幅寺,菅野泰 |
代表決定戦は緑が丘と北門のブロックカブス同士の対戦となった。過去15年間で両チーム以外から代表が出たのはたったの3度。両チームの決勝での対決は8年ぶり4度目。過去は緑が丘の3勝だが,ブロックカブスでは北門が6対0で勝っており,北門やや優勢かと思われた決勝。試合は,横からの激しい強風のため,パスの精度に難しさを感じられる序盤。互いにCBの脇のスペースをついて,北門は影近,緑が丘は菅野泰がゴールに迫る。しかし,風下に密集した状況で緑が丘の右サイド,北門の左サイドでのつば競り合いが続く。ボールが集まるサイドで北門の影近と緑が丘谷本が何度も1対1で互いの優位性を保とうと試みる。緑が丘はCB菅野蒼もカバーリングに加勢し,シュートチャンスまでには至らせない。中盤の底では高村が,ボールを拾い,前線にフィード。カウンターから攻撃を仕掛けるが,北門CB加藤,石月が対応して,こちらもペナルティエリアへの進入を許さない。北門は影近にはボールが集まるものの,風上に位置する上野にはボールが入らず,密集した北門の守備を崩すには至らず,膠着状態が続く。鍵を握るセットプレーでは,2本の風上からのCKを上野が鋭いボールを入れるが,GK松村が好守備を見せ,前半は無得点で折り返した。 後半に入り北門は山森ら後方から長いボールをトップの渡部に入れ始め,スペースのあいたミドルゾーンを影近がドリブル突破を図るが,緑が丘守備陣のカバーリングもよくシュートまでには持ち込ませない。緑が丘もカウンターから幅寺がゴールに迫るが,GK黒木も判断よく前に出て防ぐ。43分には加藤の中央からのFKをゴール前に低い弾道で送ると,高橋がフリック。回転しながらゴールに迫るが,GK松村がフィスティングではじき出す。前半と比較すると,逆サイドの空いたスペースにボールが出るようになり,得点の気配が感じられるようになる。49分には大坂が中盤で運び,最後は渡部がシュートを放ったように中盤のスペースをドリブルで進む北門が徐々にゴールに迫る。緑が丘もカウンターから菅野泰,幅寺がスペースに走り込むが,山森を中心にDFラインの突破を許さない。54分北門は中盤から渡部がスルーパス。ダイアゴナルに走り込んだ上野がペナルティエリアに進入すると飛び出したGKの出際をループシュート。ボールはゴール右サイドネットに飛び込んで待望の先制点をあげる。この1点で北門の勢いが止まらなくなる。56分にも影近が抜け出しシュートを放つが,これは緑が丘松村が好ストップ。しかし,59分,影近がバイタルエリアでボールを奪うと,25mのミドルシュート。これがGKの頭上を越えてゴールに飛び込み貴重な追加点となる。試合はこのまま終わり,北門が2対0で勝利。緑が丘の4連覇を阻み,10年ぶり12度目の全道大会出場を決めた。 |