【戦評/久世(六合)】 試合は両チーム が中盤でプレッシャーをかけ合う展開となる。徐々にコンサドーレ旭川が右サイドの⑨千葉の個人技やDF④間崎がロングフィードをFW⑫高橋に合わせて押し込み始める。コンサドーレ旭川は北門の中盤のプレスに対してDFラインでパスを回し,サイドチェンジを繰り返しながら縦パスを狙う。一方,北門は左サイドの⑪関が体を張ってボールをキープし,後方から飛び出してくる⑥伊藤勇や相手DFラインでポストに入ったFW⑨槌谷に合わせてパスを送る。9分には⑥伊藤勇が⑩今野とのパス交換から左サイドを縦に抜けだしてクロスをゴール前に送るがコンサGK⑯大木にキャッチされる。14分,コンサは左に張っていたFW⑫高橋が抜けだし,北門DFを置き去りにしてGKと1対1になるチャンスを得るが,シュートは惜しくもゴール右に外れる。17分,北門は中央のスペースでルーズボールを拾った⑩今野が⑪関へとパスを出し,関はペナルティエリア中央にセンタリングを送る。このパスを⑨槌谷がトラップしシュートを試みるが,コンサDFに跳ね返される。18分,北門はDF②高橋が中央をドリブルで上がり,フリーでミドルシュートを放つが,コンサGK⑯大木が落ち着いてキャッチする。24分にはコンサがFW⑫高橋がドリブル突破を図って得たペナルティエリア外やや左からのFKを⑨千葉が直接狙うがゴール右上にそれる。 後半,コンサはMF⑦鈴木に替えて⑭,MF⑩水正に替えて⑪吉田を入れる。1トップから2トップにしたコンサはシンプルに縦をねらった攻撃を仕掛ける。41分,⑪吉田の縦パスを受けた⑫高橋が左サイドに攻め込む。更に43分,右からのクロスボールをファーサイドで⑤櫻井がコントロールしてシュートをねらう。攻め込まれていた北門は47分,⑩今野からのパスを受けた⑱得永が右サイドから⑪関にグラウンダーでセンタリングを送る。ボールをキープした関がシュートを放つがコンサDFに当たりこぼれたところに⑨槌谷が反応しゴールに押し込むがオフサイドの判定でノーゴールとなる。その後も高い位置からプレスをかけチャンスをねらうコンサに対して北門は高いコンサDFラインの裏をねらってカウンターを仕掛ける。50分,北門はコンサGK21がペナルティエリアを出てビルドアップに参加していた隙を狙い,パスをカットした⑥伊藤勇がロングシュートを放つと,ボールは無人のゴールに吸い込まれ待望の先制 点を奪う。追いつきたいコンサは攻め続けるが,時には全員が自陣に戻って守備を固める北門ゴールを割れずにロスタイムに入ろうとした59分,左から放り込んだロビングに⑪吉田が北門GK①田中と競り合い,こぼれたボールを⑩水正がヘディングで押し込み同点に追いつく。 延長戦前半,コンサは③佐々木が右サイドからライナー性のクロスを入れると,ゴール前に張っていた⑦鈴木の頭上を越えたところにフリーで走りこんでいた⑭がヘディングでゴールを決めリードを奪う。更に延長後半,コンサFW⑪のドリブル突破で得た左コーナーキックを②石川が蹴ったボールをファーサイドで待ち受けた⑩水正がボレーで北門ゴールに突き刺し,試合を決める2点のリードを奪う。その後,コンサがリードを守り,イレブン杯優勝を収めた。
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