イレブン杯サッカー大会

準決勝
6月19日(土)コンサフィールド東川
コンサドーレ旭川1−0(0−0)附 属
得点者 荒木(コ)
コンサ GK小野 DF實吉,村上,市場,久保 MF荒木,三浦大,橋本,木村,渡部 FW中山
交代/MF三浦雅,MF佐藤,DF塚原,MF森木,DF佐々木,DF松本,FW寺嶋,GK坂本
附 属 GK能瀬 DF高橋,工藤,原田,河口 MF楠,坂本,中野,山根,松本 FW松田康
交代/MF金澤 DF田中
主審/西川(永山南) 副審/花輪(北門),後藤(北都) 第4審/櫻井(協会)
【戦評/則末(永山)】
 序盤は互いに中盤での厳しいプレッシャーと,準決勝というでの守りの気持ちからか,イージーなミスが多い。単純に相手DFの裏に蹴り込むという展開が多くなる。なんとか中盤を組み立てたいコンサだが,原田,河口と中心とした附属のラインコントロールに前線の動きが限定される。楠が豊富な運動量で中盤を支える附属は,中野が前を向いてプレーしたときに,攻撃の可能性が感じられる。コンサは三浦大,橋本らが中盤で組み立て,サイドの渡部,市場を起点として攻撃を組み立てようとするが,アタッキングサードに入ったときのパスに精度を欠きシュートチャンスをつかめない。しかし,22分には荒木が,24分には市場がと,徐々に右サイド深くをえぐり,ゴールに近づく。しきりに右サイド深くのスペースを活用しだしたコンサは,附属のDFラインが下がり始めたことを機に,両サイドを使って附属守備陣のギャップをつきだし,28分には中山がバーに当たるシュートを放つ。終盤コンサが附属守備陣に綻びを生じさせるものの,前半はスコアレスで終わった。 後半開始早々は,附属が工藤のFKなどからコンサゴールに迫るが,シュートまでには結びつかない。ポゼッションで勝るコンサは右サイドに投入された森木のドリブルから再三チャンスを作り出す。40分には附属のオフサイドトラップに対し,渡部が単独,ドリブルで抜け出し,GKと1対1になるが,これは附属GK能瀬がブロックする。41分コンサは森木のサイド突破から中央でボールを受けた荒木が相手DFを左にかわしてゴールに向かい,GKの出鼻を右足のトゥーキックで流し込み先制点をあげる。その後も荒木,三浦雅らが得点機をつかみ附属を圧倒し出す。ワンツーを多用し,多彩な攻めで附属ゴールに迫る。47分には塚原,荒木とつないで佐々木が,48分にはCKから村上が何度も決定的な場面を迎える。ロスタイム附属は金澤のパスから楠が右サイドをえぐるが,クロスを久保がクリア。附属の攻撃は村上,久保のCBコンビが完封し,1対0のスコアながら危なげなくコンサが決勝に進んだ。
北 門3−0(1−0)北 都
得点者 佐々木(19分,51分),高橋佑(57分)(北)
北 門 GK松本 DF高橋航,菅原,関,鈴木 MF中西,今野,原,能代 FW佐々木,高橋佑
交代MF斎藤,DF菊池,MF伊藤,MF小澤,MF櫛部
北 都 GK長谷川 DF煙山,里山,伊藤,佐々木 MF太田,吉村,寺嶋,工藤,佐藤 FW上野
交代/MF上田,DF本田
主審/西川(協会) 副審/松山(コンサ),小野(附属) 第4審/西川(永山南)
【戦評/則末(永山)】 開始早々から北門は,FW佐々木のスピードを生かし,ドリブル突破から北都の守備陣を崩しにかかる。しかし,危険を感じると,自陣ペナルティエリアに9人が残る守備で北都は何とかしのぐ。また,シュートこそ結びつかないものの,工藤が中盤でボールを納め,トップの上野とのコンビネーションから虎視眈々とシュートチャンスを狙う。北門は中盤での組み立てがやや雑で,分厚い守備網を引く北都の守備陣を崩しきれない。膠着状態が続いた19分北門はMF今野からDFラインの裏にパスが出る。エアポケットに入ったかのように一瞬フリーで抜け出た佐々木がGKの頭越しにループシュートを決め先制点を奪う。28分にはFW高橋佑が右サイドから斜めにドリブル,北都DF三人をかわしてゴールに迫るが,シュート寸前で北都守備陣に防がれる。北門のツートップになかなかいいボールが供給されず,決定機が少ない前半は北門1点のリードでハーフタイムを迎えた。
 後半に入り,北門は次第に北都を圧倒し出す。33分には左サイドのスローインから高橋佑が左サイドを突破,丁寧な折り返しに佐々木が合わせるがシュートはバーの上に。34分にも相手のパスミスを拾った関がゴールに迫るがGK長谷川がストップする。FWの前にスペースができはじめたことにより,北門は高橋佑がドリブルでしかける場面が多くなる。一方北都も39分には工藤が初シュートを放つ。前線と守備ラインが間延びしだした両チーム,北都は工藤の中盤からのドリブルが利き始めるが,北門も守備の要菅原が対応する。北門も43分今野のパスから佐々木が左サイドを抜け出し,折り返したボールを高橋佑に合わせるなどゴールに近づき出す。北都も47分にはスローインを受けたFW上野のポストプレーから工藤がシュートを放つなどいつ得点が生まれてもおかしくない状況を作り出す。51分北門は右サイドのスローインを受けた高橋佑がターンし,スルーパス。走り込んだ佐々木が流し込んで貴重な追加点を奪う。さらに57分には今野パスから抜け出した高橋佑が決めて3点目を奪い勝負を決した。 


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