平成20年度 上川代表決定戦

平成20年7月16日(水),17日(木)
名寄市

 
 

準決勝
啓 北4−0(3−0)神 楽
得点者 酒井(8分),山内(9分),西根(12分),O・G(55分)
啓 北 GK永井 DF酒井,高橋竣,茂木,干場 MF斉藤,保田,山内,西根 FW藤原,笠原 交代/GK長堀 FP藤村,高橋拓,新井
神 楽 GK田中舘 DF小澤,小林,東,上野 MF綿谷,斉藤,首藤,石川 FW川上,田畑 交代/FP角田,小川
主審/矢吹(協会) 副審/嵯峨(北門),大西(附属) 第4審/村上(永山)
 準決勝はともに旭川地区の準決勝と同一カードとなった。昨日の士別との試合でDF寺林とMF谷口が負傷した神楽は,FWの小澤をDFに入れ,左MFに綿谷を入れて臨む。準々決勝の美深戦で右サイドから再三好機を作り出した酒井の攻め上がりにどう対応するかがポイントとなりそうである。啓北のキックオフで始まった試合はMF藤村が出したスルーパスに酒井がDFラインの裏のスペースまでオーバーラップしシュートを放つ。この直後,啓北は酒井と斉藤をポジションチェンジする。ここから啓北の猛攻が始まる。8分啓北はDFからのロングフィードが神楽DFの裏にこぼれたところを酒井が走り込み,GKの飛び出しを見極めてゴールに流し込み先制点をあげる。続く9分,酒井から神楽守備陣の間を抜けるスルーパスが出る。このパスに反応した山内が巧みなステップで神楽DF,GKを次々とかわし,無人のゴールにシュートを決める。勢いにのった啓北は12分中盤でボールをキープした笠原が藤原にパス。藤原が左サイドからのアーリークロスをゴール前に送ると,西根がトラップしてゴール右に決め3点目を奪う。攻撃の手を緩めない啓北は酒井,山内が雨でスリッピーなグランドにもかかわらず正確にボールをコントロールしゲームを支配する。 後半一矢を報いたい神楽は,右サイド石川を走らせ反撃を試みるが,啓北藤原のマークを振り切れない。38分神楽は斉藤からのスルーパスを石川がDFラインの裏に走り込んでシュートを放つがGK永井の正面をつきゴールには至らない。39分啓北は神楽DFのクリアミスを山内が拾い,ドリブルで抜け出して左足で強烈なシュートを放つがゴール右ポストにはじかれる。40分神楽はハーフウェー付近で田畑が倒されて得たFKを山内が右サイドに深く入った高橋竣にロングパス。このボールを高橋竣が落とし,藤原がセンタリング,西根がヘディングシュートを放つがゴール右へ外れる。一進一退の攻防となるが,啓北はMF保田が中盤の底からボールを左右に散らし,神楽の反撃を抑える。55分啓北は左CKを酒井がニアポストに蹴りこみ高橋竣が狙い走り込む。高橋竣と競りって神楽DFがクリアしようとするがオウンゴールとなる。終了間際神楽は首藤から右サイドの石川へパスが渡り,石川が懸命にクロスを入れるが,高橋竣がヘディングでクリアしシュートチャンスを作れない。試合はこのまま終了。旭川地区の雪辱を果たし,啓北が決勝に進んだ。
広 陵1−0(1−0)緑が丘
得点者 高橋(6分)(広)
広 陵 GK喜多 DF水野,高橋,大沼,深川 MF伊藤翔,朝光,松岡,田中 FW富樫,小野  交代/FP吉田
緑が丘 GK青田 DF千葉峻,中島,小野,太田 MF佐藤力,近江,猪川,田端 FW荒川翔,宮下 交代/FP豊田
主審/五十嵐(道北協会) 副審/南向(春光台),佐藤(光陽) 第4審/森(忠和)
【戦評/鈴木(愛宕)】 昨年度の上川代表決定戦準決勝でも当たった緑が丘と広陵の対戦。春季リーグでは0対0のドロー。旭川市中連では延長の末1対0で広陵が勝利を収めるといった接戦を繰り広げた両校だけに1点を争う試合が予想された。序盤互いに速いプレスでボールの奪い合いが続く。最初にチャンスが訪れたのは緑が丘。2分右CKをニアで合わせるが,GKがジャンプしてキャッチする。6分今度は広陵が右CKを得る。大沼が左足で精度の高いボールをファーへ。高橋がこれをヘッドで決めて先制点をあげる。続く9分,今度は左CK。スリッピーなピッチでバウンドが代わり,DFの間を抜けチャンスとなるがGK青田が落ち着いてキャッチする。速い時間で追いつきたい緑が丘だが,雨が強まりボールコントロール,パスワークにずれが生じ,思ったようにプレーができない。16分緑が丘は右CK佐藤がボレーで合わせるが,GK喜多がすんでのところでキャッチする。広陵は相手CKからカウンターで小野が右サイドを持ち上がり中へ折り返し,田中が右足でシュートするがGK青田の正面をつく。20分広陵はゴール正面30mの位置でのFKを得る。松岡が壁の脇を抜ける低いボールで狙うが,DFの足にあたりゴールならない。25分過ぎ,広陵DFラインを崩せす,ここまでいい形を作ることのできなかった緑が丘だが,宮下が遠目からシュートを狙う。しかし,広陵守備陣がしっかりとコースを切り,枠をとらえさせない。 後半開始早々から緑が丘の選手の激しいプレーが見られる。中盤での速いパス回しからサイドのスペースを使う攻撃で広陵ゴールに迫る場面が増える。42分ここまでやや攻め込まれていた広陵だが,中盤でのルーズボールを田中が奪いゴール前へDFと競り合いながら走り込む朝光にスルーパスを送る。2点目と思われたがGK青田が滑り込んでキャッチする。残り10分となっても緑が丘の優勢は続くが,広陵はDFラインが深めにとり,シンプルな処理に徹する。24分緑が丘は小野が右サイドのライン際から裏へ放り込み,こぼれ球を豊田がシュートするが惜しくも上にはずれる。ロスタイムに入っても,緑が丘の猛攻は続くが,広陵のDF陣は体を張った守備で1点を死守。1対0で勝利し,昨年度の上川代表決定戦での雪辱を果たした。悪天候の中であったが,両チーム死力を尽くした好ゲームであった。 


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