平成16年度 上川代表決定戦

平成18年7月11日(火),12日(水)
士別市天塩川サッカー場

準決勝

東 明(旭川第2代表)3−0(1−0)永山南(旭川第4代表)
得点者 鈴木(3分),前田(36分),木村(59分)〔東〕
東 明 GK小足 DF嵯峨,澤田,宮崎,前田MF徳廣,木村,松井,中村 
FW鈴木,佐藤 交替/FP渡邊,谷口,山中,垣見
永山南 GK澤村 DF齊藤憲,渡辺,齊藤智 MF蔭浦,片山,阿部,萩谷,筒井 FW相田,原 
交替/FP八重尾,西塚
主審/氏家(士別協会) 副審/谷山(神楽),前澤(士別協会) 第4審/森(六合)

【戦評/久世(北都),添田(春光台)】
 小雨の中で迎えた準決勝は,旭川地区大会と同じ顔合わせとなった。試合開始直後,前日に延長5−4の激闘を制した疲労を心配された永南ではあったが,中盤での積極的なプレッシャーにより主導権を握ろうとする。2分に永南筒井がハーフラインを越えた所でボールを奪い,右へ流れてロングシュートを放つが,東明
GK小足正面をつく。スリッピーなピッチ条件により,見た目以上にキャッチしづらい状況のなかでの落ち着いたキャッチ。この直後の3分,東明が攻勢に出る。中盤でボールを受けた徳廣が良いためを作って右サイド裏をつこうとした鈴木へ絶妙のスルーパス。併走する相手DFをやや抜きかけた,ペナルティーエリア右外から思い切りよくシュート。GK澤村は反応できず。ボールはきれいにゴール右隅に決まり,東明が先制。ファーストシュートを得点に結びつけた東明の動きは俄然良くなる。右サイドバック嵯峨が積極的に攻撃に参加。嵯峨からFW鈴木へのホットラインに永南DFは引き寄せられる。永南DFが密集すると広い視野を持つMF徳廣が効果的なサイドチェンジで左サイドにワイドに位置するMF木村パス。木村が積極的にしかけ,左サイドからセンタリングを試みる。永南DF陣も斉藤智貴を中心に東明の攻撃をしのいでカウンターを試みるが,東明の中盤の素早いアプローチにより,攻撃を組み立てられない。永南はDFへボールを落とし,斉藤智貴からゴール前にロビングをいれ,FW相田,原を走らせるが東明GK小足が落ち着いて対応。しかし,スリッピーナピッチだけに得点の可能性はある。押され気味ながらも永南はMF片山が精力的にボールにからみ,果敢に東明陣内へと仕掛ける。24分絶好のチャンスが片山の仕掛けによって生まれる。バイタルエリアへドリブルで進入を試みる片山に堅守を誇る東明前田もたまらずファール。ゴール正面35m付近で永南がフリーキックのチャンスを得る。放物線を描いた片山のフリーキックは東明GK小足の頭上を越えてゴールインするかと思われたが,小足がかろうじて手ではじくファインセーブ。ボールはバーに当たりリバウンドにつめてきた永南FW原がヘディングシュートを放つも小足がまたしてもゴールに立ちはだかる。FKからたびたびチャンスを得た永南であったが,守備から攻撃への切り替えが速い東明が主導権を握って前半は終了。スリッピーなピッチ条件だけにゴール前では何かわからない。

 後半永南はDF斉藤智貴を中盤へ,MF片山を前線へ上げて勝負に出る。一方東明は一人で状況を打開する能力のあるMF渡邊を投入し,攻撃の手を緩めない。32分,永南にビックチャンスが訪れる。前線でロングパスを受けた片山がドリブルで切れ込もうとしたところを倒され,ゴール正面20mの地点でFKを得る。これを片山が直接ゴールをねらうも,またしてもバーをたたく。リバウンドに反応した永南FW原がペナルティーエリアないでシュートするも東明MF徳廣が足を投げ出してブロック。バーにも助けられながらも東明がピンチをしのぐ。そして36分,今度は東明にチャンスが訪れる。前線でパスを受けたFW佐藤が左サイド突破を図り,ペナルティーエリア手前30mでFKを得る。DF宮崎がゴール前に絶妙のクロスボールを上げるも,永南GK澤村冷静な判断でキャッチと思われたが,ボールは澤村の手からこぼれる。これをゴール前につめていたDF前田が落ち着いてゴールを決め,貴重な追加点を奪う。何とか追いつきたい永山南はロングパスからチャンスを作ろうとするが,東明の守備網をくずすことができない。逆に東明は自陣ゴール付近でボールを奪うとMF徳廣が手数をかけずにFW鈴木を走らせ,相手陣内まで攻め込む効果的なカウンターを繰り返し,永南を消耗させる。そんな中でもゴールを奪う執念を持ち続ける永南。試合残り時間も10分を切った頃,片山がバイタルへ進入しシュートを放つも東明GK小足のファインセーブでゴールを割れない。逆に東明のカウンターはますますさえ渡る。ロスタイム表示がされようとしている59分。東明の蹴った平凡なロビングボールに落ち着いて対処したはずの澤村であったが,スリップしたボールはこぼれて,東明MF木村のもとへ。これを止めようとした澤村がペナルティーエリア内で痛恨のファール。このPKを木村が落ち着いて決め,試合を決定づけた。
 前日の疲労をものともせず,気力でゴールを目指した永南であったが,巧守の切り替えの速い東明からゴールを奪うことは最後まで出来なかった。東明は冷静な試合運びできっちりと試合をものにし,決勝へと駒を進めた。

緑が丘(旭川第2代表)4−0(4−0)東 光(旭川第3代表)
得点者 成田祐(9分,10分),杉本(26分),成田洋(29分)〔緑〕
緑が丘 GK西川 DF若林,猪川,黒沼,広重 MF成田洋,塚田,三浦峻,杉本 FW成田祐,鷹橋 交替/猪川,山本,滝口,山口,三浦輝,室野,柳沢,轡田,館山
東 光 GK久保 DF松原,向田,木多,松山 MF土井,南,田中,山口,村中 FW岩崎 交替/GK黒田 FP垂石,中田,川畑
主審/氏家(士別協会) 副審/谷山(神楽),前澤(士別協会) 第4審/森(六合)
【戦評/鈴木(愛宕)】
 準決勝Aピッチのカードは,東光と緑が丘の対戦となった。旭川市内大会の準決勝では,南,岩崎を欠いた東光に緑が丘が1対0で辛勝したものの,内容は五分,激戦が予想された。序盤東光はディフェンスをしっかり固めたところからFW岩崎に当てて展開をしようとする。対する緑が丘は得意のサイド攻撃から攻撃をしかけ,一進一退の攻防となる。均衡が破られたのは9分,MF杉本が左サイドを縦にドリブルして突破し左足でグランダーでセンタリング。スリッピーなピッチのためボールが伸びたためGKがキャッチしきれずはじいたところをFW成田祐がプッシュして先制する。さらに10分には左サイド30m付近で杉本がロングシュート。GKがかろうじてはじくが,成田祐がまたしても押し込んで2点目を奪った。中盤に入り緑が丘はパスワークにさえが見られ始める。2点のビハインドとなった東光は20分FWに中田を投入し反撃を試みるが,トップに当てて落とすという攻撃が単調になり黒沼,広重ら緑が丘DFに跳ね返される。26分緑が丘は杉本が20mの距離から今度は右足でシュート。DFに当たって跳ね返ったボールを続けざまに左足でシュート。ボールはスリッピーな芝の上を滑るようにGKの右を抜け3点目とする。1点を返したい東光は27分センターライン付近のFKを南が直接狙うがゴール上を大きく外れる。29分成田祐が右サイドゴールラインぎりぎりでドリブルで持ち込み,成田洋へマイナスのパス。成田洋はダイレクトでゴールし4点目となった。予想に反した一方的な展開となった。 後半に入りラインを上げ中盤でのプレスを強める東光。緑が丘は36分右スローインから塚田が胸でワンとラップし落ち着いてゴール右隅をねらうが惜しくも外れる。緑が丘は後半投入された山本が右サイドで運動量としぶといドリブルで冴えを見せる。東光はスライディングで対抗。40分,48分と南が起点となってチャンスを作るが合わせきれず。終盤に入り,互いに攻撃精彩を欠き雑な展開となる。東光は前半の試合運びが悔やまれる結果となった。

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