平成16年度U-14北海道・旭川地区リーグ兼第3回会長杯秋季リーグ

決勝
緑が丘0−0(0−0,延長0−0)<PK4−2>コンサドーレ旭川
緑が丘 GK西川 DF若林,広重,猪川,黒沼 MF金森,成田洋,三浦峻,杉本匠 FW塚田,成田祐 交替/FP鷹橋,滝口
コンサ GK本池 DF菊地,京野,内田 MF田辺,菅野,藤田,鈴木,松原 FW塚原,箭原 交替/FP大沼,山室,藤村,志摩
主審/渡部(協会) 副審/宮川(東光),加藤(永山南) 第4審/目黒(神楽)
【戦評/則末(啓北)】 序盤から互いにライバル心むき出しの激しいプレーの応酬となる。中盤でのプレッシャーが強いため,時間的,空間的なゆとりがなく,どうしても前線のターゲットをめがけた長いフィードが多くなる。しかし,単純な縦へのボールに対して,両チームとも崩されるような守備陣ではなく,緑が丘は広重,黒沼,コンサは内田が中心となって対処する。コンサのサイドチェンジに対しても緑が丘は集中して対応,素早いアプローチでプレーを限定し,縦へのくさびのボールを入れさせない。それでも最初のビッグチャンスはコンサが得る。13分MF鈴木がスピード豊かに右サイドを突破しセンタリング。コンサFW箭原が迫るが緑が丘DF若林が間一髪でクリアする。この後のCKから再び箭原がヘッドで狙うがまたしても若林が体を寄せて難を逃れる。コンサは鈴木が中盤で激しく動き,攻撃をリードするが,緑が丘のFWの執拗なチェイシングにより,DFラインでのサイドチェンジが乱れ,ビルドアップが図れず,コンサ本来のDFが参加する厚みのある攻撃を作れない。むしろ中盤もDFラインに吸収され,バイタルエリアで緑が丘MF三浦峻にボールを回され後手をひく。FW成田祐も得意のターンから前を向いて積極的にドリブルでしかけ,カウンターからチャンスを演出する。しかし,左MF杉本匠,右DF若林にボールが渡らず,得意のサイド攻撃は生まれない。なかなか形が作れないコンサは終盤DF菊地が積極的にドリブルでしかけ,数的有利な状況を作り出そうとするが,緑が丘も成田洋が執拗なチェックを見せ,若林とともに緑が丘の右サイドの争いでは優位に立つ。コンサは18分MF田辺のアーリークロスから菅野がシュート,緑が丘は23分FW成田祐の単独でのドリブル突破から最後は三浦峻が放ったシュート,これらが得点の気配を感じさせるぐらいで,互いに相手の持ち味をつぶした前半はやや緑が丘のペースで終了する。  後半の決定的なチャンスはまず緑が丘が得る。36分三浦峻のFKが成田祐の頭にぴたりとあう。しかし,惜しくもヘディングシュートはクロスバーに当たってゴールの外へと外れる。FW成田祐が素早い反転から前を向いてプレーできる分,緑が丘は次第に左サイドの杉本匠にボールが集まり始め,FW鷹橋にもボールがおさまり後半も開始から緑が丘ペースとなる。この時間帯をしのいだコンサは徐々にボール支配率を高めていく。MF藤田,鈴木が前を向いた状態でバイタルエリアに進出しはじめる。34分には箭原がGKもかわしてゴールに迫るが,このピンチはDF猪川がすばらしいカバーリングでピンチの芽を摘む。残り15分,中盤にも徐々にスペースが開き始め,藤田からサイドチェンジのパスが効果的となり,左MF大沼の突破やDF京野,菊地の攻撃参加が目立ち始める。緑が丘はボランチに滝口を投入,中盤での運動量をあげリズムをつかもうとするが,コンサのMF陣は丁寧なパスワークで中盤を支配する。かろうじて,最終ラインで黒沼が出足よくコンサFWへのボールを対処するとともに,GK西川が広い守備範囲と判断良い飛び出しで得点を与えない。しかし,こと攻撃に関してはFW成田祐にボールが集まらず,形を作れなくなってしまう。中盤を制圧したコンサは積極的なしかけとMF鈴木の配球から何度も緑が丘ゴールを脅かすが得点できず試合は延長戦に突入する。
 延長戦は前半はコンサペース。64分にはFWにあがった菊地のポストプレーからFW山室が抜け出し,最後は菅野がシュートを放つが惜しくも外れる。後半は緑が丘が持ち直すが得点をあげられず試合はPK戦で優勝を争うこととなった。PK戦ではGK西川がスーパーセーブを連発。コンサのPKを2本ストップしたのに対し,緑が丘は冷静に4人が決めた。今シーズンのラストマッチにふさわしい好ゲームだったが,緑が丘が新人戦に続いて宿敵コンサドーレ旭川を破り,今シーズンのイレブン杯春季リーグ,大雪ライオンズクラブ旗,旭川市中連,上川代表決定戦,新人戦に続いて6つ目のタイトルを獲得,すべての大会に優勝するという偉業を達成した。この結果昨年の会長杯からの緑が丘の無敗記録は41試合まで伸びた。



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