第11回大雪ライオンズクラブ旗争奪ジュニアユース選手権 兼  高円宮杯ユース(U-15)旭川地区予選

決 勝
永山南3−2(1−1)広 陵
得点者 村中(15分,39分),上田(45分)〔永〕石井(29分,36分)〔広〕
永山南 GK阿部 DF川瀬,吉村,中村 MF野田,上田,猪俣,石井,工藤 FW村中,河本
交替/FP武田,濱市
広 陵 GK岡本 DF宮原大河,宮原大枝,瀧本 MF志摩,菱木,大谷,村松 FW石井,岩田,室井
交替/FP菊地
主審/堀(永山) 副審/谷山(北星),佐藤(光陽) 第4審/山川(明星)
【戦評/則末(啓北)】 決勝はイレブン杯春季リーグと同一カードの永山南と広陵の対戦となった。今季すべての大会に優勝している広陵は上川代表決定戦以降採用した3-4-3で臨む。一方の永山南は最終予選から敷いた河本をトップに起用したフォーメーションで臨む。序盤両チームとも素早い判断から中盤でボールを奪い,DFラインの裏へボールを落とすねらい。広陵は開始早々MF菱木からFW石井にボールが渡りシュートを放つ。3トップで永山南DFに圧力をかけ,河本には二人,三人と囲い込みを行い自由にプレーさせない作戦をとる。広陵は徐々にチャンスをつかみはじめ,13分には石井のパスからFW室井が相手DFに競り勝ち左足でシュート。ボールはクロスバーに当たり,こぼれたところを菱木がシュートするがボールはクロスバーの上へそれる。しかし,先制したのは永山南だった。15分河本がFKから広陵DFラインが一瞬止まった裏をつくパスを送るとオフサイドラインぎりぎりに飛び出した村中が蹴りこんで先制する。この得点の前後から永山南は河本にボールを集める。トップから一枚落ちた位置でボールをキープし,そのタメを利用し,石井,中村がオーバーラップしてリズムをつかむ。広陵は菱木が前を向いてプレーできたときこそ,前線へボールをフィードできるが,持ち前のコンパクトなサッカーができない。中盤から後ろのラインアップが遅く,スペースを永山南に与えてしまう。それでも,23分には岩田が左サイドをセンタリング。石井がフリーでシュートを放つなど個々の能力が生かされたときには永山南DFも気が抜けない。特に左サイドは志摩,室井,岩田と絡んだときには驚異的な攻めを見せる。そんな攻撃が実ったのは29分。左サイドを崩し,志摩のセンタリングを石井がダイレクトで合わせて同点とする。 前半のうちに同点とした広陵は,後半勢いを増し攻勢に出る。中盤の底で村松がボールを拾い始め,両サイドに配球。ボールポゼッションの差が出始めチャンスをつかみ出す。36分にはその成果が結果として表れる。室井が左サイドをドリブルで崩し逆サイドで待つ菱木へピンポイントのセンタリング。菱木がヘッドで折り返したところを石井が巧みに合わせて逆転に成功する。この時間帯永山南はバランスが失われる。CBが中央へ引っ張られるとともに,ラインがずるずるとさがってしまい,広陵に左サイドやDゾーン前のスペースをいいように使われる。特に広陵左MF志摩がフリーとなるシーンが多く,村松,菱木の展開力も生きる。この時間帯に追加点を奪えなかった広陵が結果的には後でしっぺ返しをくうことになる。永山南は39分,広陵DFのエアポケットに入ったような一瞬の隙をつき同点に追いつく。MF工藤が左サイドを突破しセンタリング。GKとDFラインの間に落ちたボールを村中が抜け目なく頭で合わせる。この1点で息を吹き返した永山南は村中が再三DFラインの裏へ抜ける動きを見せる。そして45分昨日の啓北戦の決勝点と同様に攻撃から永山南は雌雄を決する得点を奪う。GK阿部のロングキックから河本がキープ。相手DFがかろうじてクリアしたボールを上田がスピードに乗ってラン・ウィズ・ザ・ボールで右45度からDFを突破。最後は強いチップキック気味のシュートをゴール左サイドネットに突き刺した。広陵も自慢の攻撃陣が永山南ゴールに迫るが,菅原,野田を中心とした永山南DFを崩せず。旭川市中連で煮え湯を飲まされた永山南が意地を見せ,3年ぶりの優勝を見事に飾った。


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