平成14年度中連旭川大会

準決勝

緑が丘2−1(0−0,延長1−0)忠 和
得点者 桜庭(56分),高橋(69分)〔緑〕澤田(52分)〔忠〕
緑が丘 Gk清川 DF黒沼,出崎,真嶋 MF岩原,酒井,熱田,伊藤,斉藤 FW高屋,曽根 交替/FP白石,中村,瀧新,桜庭,廣富,高橋
忠 和 GK本間 DF立崎明,星野,沖田 MF森,小藪,坪山,石丸,立崎聡,竹田 FW高野 交替/FP澤田
主審/高木(光陽)  副審/宮越(広陵),村山(愛宕) 第4審/則末(神居)
【戦評/鈴木(永山)】
 準決勝第1試合は今期3度目の対決,互いに1勝1敗の結果を残している忠和と緑が丘の対戦となった。両チームとも負傷者を温存したスタートだが,互いに手の内を知り尽くしている相手だけに序盤から中盤でボールを奪い合う激しい展開となった。中盤でのプレッシャーのため互いに決定的なチャンスを作ることができず,序盤はFKで直接ゴールを狙うのが唯一の得点機という展開。10分,緑が丘はFW曽根が左サイドでドリブルから外で待つ熱田へヒールパス。センタリングして中で合わせようとするが,忠和DFのヘッドに阻まれる。その後も中盤での忠和の速いプレスに攻めあぐねる緑が丘は長めのパスをサイドに入れチャンスを試み,徐々にゲームの主導権を握り始める。14分に緑が丘は自陣でインターセプトしたボールを右サイドに走り込んでいたFW高屋へ。高屋はドリブルからゴールに走り込んだ岩原にセンタリングを送るが,GK本間がキャッチする。25分にも右サイドのスローインから高尾がセンタリング,中で待つ曽根に合わせるが惜しくもゴールの上をはずれる。シュートのなかった忠和は前半終了間際の29分,左サイド混戦から緑が丘DFがクリアしそこねたボールをDF星野がシュート。鋭いシュートがゴールに向かうが惜しくもゴール左へはずれる。中盤での速いプレスでカットしたボールを何とか得点につなげたい忠和だが,緑が丘DFの堅い守りにシュートを打たせてもらえない。一方緑が丘は右サイドの高屋からのセンタリング,曽根のドリブルからシュートチャンスを増やし優勢に試合を進める。
 後半リズムを取ったのは忠和。小藪がドリブルでペナルティエリア付近まで中央突破し,そこから左サイドの立崎聡にいいボールを出し,折り返しを狙うが惜しくもオフサイドとなる。35分,緑が丘は右サイドで得たCKを走り込んできた白石に合わせ絶好のチャンスを作る。39分には曽根のスピード有るドリブルに忠和DFが思わずファウル。緑が丘はゴール前20m付近でFKを得る。ここで緑が丘ベンチは負傷のため温存していた選手を一挙に5人投入し,得点をねらう。このFKを出崎が直接シュート,ゴール左隅に向かうがGK本間が右手ではじきかえす。その後も緑が丘は攻撃の手を緩めず,後半投入された桜庭がチャンスを作り始める。51分には桜庭が中央突破すると見せかけて右で待つ曽根へパス。中へ低いセンタリングを入れ,桜庭が合わせようとするが忠和DF沖田が体を寄せて競り勝つ。忠和は少ないチャンスながら沖田,石丸のドリブルからシュートにつなげようと試みる。試合が動いたのは52分。忠和MF坪山から出たパスを石丸がシュート。GKがはじいたところを澤田が詰めて均衡が破れる。1点リードした忠和だが緑が丘の激しい攻撃をうけ何とか凌ぐ状態が続く。56分,緑が丘は右サイドからニアに入ったFW高橋へ。縦にかわした高橋にDFが思わずファウル,PKとなる。このPKを桜庭が落ち着いてゴール左へ決め同点に追いつく。その後も緑が丘の激しい攻撃が続くが試合は延長戦に突入する。
 延長戦は前後半通じて両者決定的なチャンスが作れずPK戦になるかと思われた69分,劇的な幕切れが待っていた。攻め上がろうとした忠和ボールをカットして緑が丘は白石が中盤から高橋へオフサイドぎりぎりのタイミングでパス。高橋は相手DFの当たりを踏ん張りながらGKと1対1となりVゴールをゲット。緑が丘が2年連続の決勝へと駒を進めた。

北 門3−2(1−2)明 星
得点者 鈴木貴(6分,42分),高橋(45分)〔北〕福屋(1分),竹内(22分)〔明〕
北 門 GK神林 DF山口,山崎,嶋田 MF林,石田,市場,林崎,大上戸 FW天池,鈴木貴 交替/GK寺本 FP長尾,木下,谷地元,高橋
明 星 GK松橋 DF辰巳,中尾,三宅,光永,山崎 MF上村,田井 FW福屋,竹内,初谷 交替/FP黒田,滝本,門馬,高畑
主審/堀(永山) 副審/佐藤(啓北),北林(東光) 第4審/宮川(東光)
【戦評/鈴木(愛宕)】
 準決勝第2試合は第1試合と同様イレブン杯の準決勝と同一カードとなった。イレブン杯の準決勝では福屋の2ゴールで勝った明星が,またも福屋の活躍で開始1分先制する。明星MF上村が中盤で,北門のパスをカットし,左サイドで待ち構える福屋にフィード。福屋は北門DF1人をかわしざまミドルシュート。GKがやや前に出ていたのを見て一瞬のスキを逃さなかった福屋の技ありのシュートで明星が先制点を奪う。しかし,リードを許した北門はすぐさま反撃に出る。6分,右サイドからDFラインのウラに出たボールを北門FW鈴木貴が競り合いながらボールをキープ。ペナルティエリアまで持ち込むとそのまま左足でシュート。逆をつかれたGK松橋もよく反応したが,わずかに手をかすめるのが精一杯。ボールはそのまま松橋の左横を通り抜け,ゴールネットを揺らして同点に追いついた。同点に追いつき,ペースを握った北門は右サイドを中心に攻撃を展開する。一方明星は,前線にボールを送ろうとするが,両チームともなかなか決定機を作れない。均衡を破ったのは明星だった。22分,DFラインから送られたボールをFW竹内がキープ。振り向きざまにシュートを放つと,そのボールはDFの背中に当たりこぼれたところを,勢いよく走り込んできた竹内が再びシュート。これが決まり,前半は2対1で明星のリードで終えた。
 後半は両チームラインを高く保ち,中盤でのプレッシャーが強く,フリーでもつことができない。しかし,徐々にキープ力に勝る北門が優位に試合を展開していく。42分,北門右サイド,フリーでボールを得た高橋が2,3歩ドリブルし,右45度からシュートを放つ。GK松橋もよく反応したが,ボールをはじいてしまい走り込んだ鈴木貴がプッシュ。鈴木貴のこの日2点目のゴールで同点に追いついた。同点に追いつかれた明星は,足が止まり始め,北門が攻勢に出る。45分,ハーフウェーライン付近でのスローインを受けた鈴木貴が壁パスを使いながらDF3人を引き連れゴール前に絶妙のセンタリング。このボールに高橋が飛び込みながらダイレクトでつま先で合わせ決勝点となる3点目をあげた。終始リードを許した北門だったが,スピードを生かしたサイドからの攻撃と,鈴木貴の全得点にからむ活躍で,イレブン杯の雪辱を果たし決勝へと駒を進めた。


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