平成13年度旭川市中学校連盟体育大会サッカー大会

平成13年7月4日(水) 花咲球技場
準々決勝
緑が丘中2−0(2−0)北門中
得点者 今井(2)(緑)
緑が丘 GK久保 DF石部,白石,出崎,大西 MF瀧新,加藤,牧,桜庭 FW福田,今井 交替/FP松本
北  門 GK後藤 DF渡辺,川原充,川原司 MF谷藤,澤渡,石田,今野,御厩FW定岡,千田 
      交替/FP木下,長尾,柿崎,最相,篠崎
主  審/宮越(広陵) 副審/山岸(忠和),堀(永山) 予備審/大場(神楽)
【戦 評/鈴木(永山)】
 上代への出場権をかけた第1戦は,緑が丘と北門の対戦となった。地力に勝る緑が丘に対し,イレブン杯で惜敗を喫した北門が一矢を報いるかが見所となった。北門キックオフで始まった試合は,開始早々中盤での激しいボールの奪い合いとなり,主導権争いが繰り広げられた。左サイドからの鋭い攻撃を見せていた北門に対し,7分緑中DFから出たロングボールを中央やや右からFW福田がヘディングでゴール左前ペナルティエリア付近に落とし,FW今井が左足でシュート。DFに当たり跳ね返ったボールをねらいすましてゴール右隅に突き刺した。これを機にたたみかけたい緑が丘だが,北門も気落ちすることなく速いつめで応戦する。14分,北門FW定岡が右サイドをドリブルで切り込み,ゴールに迫ろうとするところ,GK久保が前につめ間一髪でクリアーする。18分には中盤の競り合いから北門MF澤渡から出たパスをFW木下が縦にドリブル,中央で待つFWに合わせてセンターリングするが緑中DFのクリアーでシュートとならず。いい形を作り始めた北門に対し,緑が丘は速い球だしからゴール前でチャンスを作るが,北門DFの必死の守りで追加点ならず。その後も一進一退の攻防が続くが,28分,中盤から攻め上がろうとする北門からボールを奪ったMF牧がゴール前に出したロングボールを今井が北門DF2枚と競り合いから抜けだしヘディングシュート。値千金のゴールを奪った。
 早い内に3点目をゲットし試合を決めたい緑が丘と,1点を返し息を吹き返したい北門との後半は緑が丘キックオフでスタート。31分右コーナー付近で得たスローインを緑が丘福田がゴール前にロングスロー,中で待つ桜庭がヘディングで合わせるが惜しくもゴール左へはずれる。32分にも左サイドの密集から福田が丁寧に出したグラウンダーのパスを桜庭がシュートするが得点ならず。その後も緑中今井の速いドリブルからチャンスを作り始めた緑が丘に対し,防戦気味となった北門はサイドから長いボールを入れ中で合わせようと試みるが緑が丘DF陣の堅い守りでシュートを放つことができない。46分には福田からゴール右ウラに出たセンターリングを加藤がヘディングシュートし3点目をゲットと思われたが,バーに当たり北門は難を逃れる。速いつめでいいサッカーを展開してきた北門であるが,終盤疲れが見え始め,緑が丘が攻勢に試合を進める形となった。結局2対0というイレブン杯と同じ結果で北門は涙をのむこととなった。

明星中0−0(0−0,延長0−0)<PK3−1>東明中
明 星 GK松橋 DF久保,木村,辰巳 MF三井,上村,田井,荒木,中西政FW福屋,竹内 交替/FP中西康,山本
東 明 GK酒井 DF相澤,角舘,刈田,早勢 MF西岡,桐林,遠子内,大西FW遠藤,村川 交替/FP坂本,鈴木
警 告 角舘(東)
主 審/菊池(北都) 副審/北林(東光),中川(旭川実高) 予備審/西川(聖園)
【戦評/則末(神居)】
  第2試合は準々決勝で唯一シード校同士の戦いとなり,緊迫した好ゲームが期待された。開始早々からスピードとパワーに勝る東明は前線に早めにロングボールをフィードし明星ゴールに迫る。MF大西,西岡らからのパスでFW遠藤が持ち前のスピードを生かして突破にかかる。遠藤のスピードに対処できずにいた明星だが,SW木村の判断良いカバーリングでなんとかしのぐ。やや前線へのロングボールの多い展開となっていた序盤だが,10分過ぎから明星が次第にボールを支配し始める。中盤の底で上村が運動量豊富に走り回り厳しく相手をチェック,奪ったボールは福屋,田井を中心に中盤で左右に展開しリズムをつかむ。また,GK松橋の素早いフィードから田井がフリーでボールを受ける場面も多く,開始早々はいつもより引き気味に思われた福屋のポジションも次第に上がり始め,攻勢に出る。14分には左CKから田井がヘディングシュートを放つなどチャンスもつかみ出す。対する東明はFW村川,遠藤の突破力から攻撃の糸口をつかもうとするが,明星DF陣の忠実なマークになかなか前を向いてプレーさせてもらえず,苦戦を強いられる。それでも東明は20分過ぎから前線へのフォローアップも多くなり流れを引き寄せ始める。だが,両校慎重な試合運びのまま前半は0対0で折り返した。
  後半も立ち上がりから慎重な両チームは攻撃に人数をかけず決定機を迎えられない試合展開となる。やや東明が大西を中心として,攻撃に対する積極性で明星を勝り明星陣内での時間が長くなる。しかし,その時間帯をDFがふんばった明星は,序盤同様上村,田井のコンビネーションが再び機能し始め,チャンスをつかみ出す。41分,MF荒木のクロスを福屋がDFのウラへうまく走り込みフリーでヘッド。ボールは惜しくもポストを叩くが,そのこぼれ球を辰巳が再度シュート。しかし,このシュートも相手DFに当たった後またもポストに弾き返される。21分には上村から右サイドの中西政に展開。中央に再び流れてきたボールを25mのロングシュート。GK酒井がかろうじて弾くとボールはバーに当たる。続く22分にも中西政がフリーでシュートを放つなど,攻撃への厚みも出始め明星がチャンスの芽を広げ出す。東明も大西のボール奪取から右サイドの桐林の突破を生かして反撃を試みるが決定的なシュートチャンスを迎えることができない。互いに譲らない展開となった試合は延長戦に突入した。
  延長になっても明星は62分に福屋がチャンスをつかむなど押し気味に進めるが得点することができず勝負はPK戦に持ち越された。2回戦に続いてのPK戦となった明星は,3人が安定したキックで確実に決める。またGK松橋が好セーブを連発,相手のゴールを1本に押さえ,3対1で勝利。明星がしぶとく上川代表決定戦への切符を手にした。

六合中1−0(0−0)広陵中
得点者 四月朔日(六)
六 合 GK高橋雄 DF滝本,竹内,早坂,渋谷 MF浪岸,佐藤,浅井,上原  FW四月朔日,北條
広 陵 GK宇佐見 DF虎谷,原,桶野,柳谷 MF菊地,田部,加賀山,織田 FW神田,久保  交替/FP小菅,近藤
主 審/土岐(緑が丘) 副審/遠入(旭大高),大西(附属) 予備審/宮川(東陽)
【戦 評/添田(春光台)】
  準々決勝第3試合,グランド開き大会で引き分けた広陵,六合の対決。薄曇りであるが蒸し暑い中,静かにゲームは始まる。立ち上がり5分は両チームの速いチェックにより有効なパスがつながらない。前半4分,六合FW四月朔日の速い飛び出しにたまりかねた広陵DFがファウル。FKのチャンスを得るも決まらず。その後六合のチェックが甘くなり試合は徐々に広陵ペースとなる。16分広陵虎谷のインターセプトから左サイドの神田にパス。神田がドリブルからゴール前へセンターリング,MF菊地がシュートするも決まらず。その後も左右両サイドから広陵の猛攻が続くがバーやポストに阻まれ,広陵は決定的な得点チャンスを逃す。逆に六合はその後のピンチをDF陣の踏ん張りによりしのぎ,前半を終える。
  後半に入り立ち上がりから六合が果敢に広陵ゴールに向かうも広陵DFの陣の落ち着いたラインコントロールにより跳ね返される。34分広陵は加賀山が左サイドから絶妙のセンターリングで菊地がヘディングシュート。誰もが「ゴール」と思うナイスシュートであったが無情にもバーに当たり得点ならず。40分には六合ゴール前での混戦から,3本の決定的シュート。しかし,六合のディフェンス陣の体を張った粘り強い守りとGK高橋の好セーブにより六合はピンチをしのぐ。その後の六合は北條を起点としたサイド攻撃で徐々に試合の流れをつかむ。45分北條からパスを受けた四月朔日が左サイド浅い位置からゴール前にロビング気味のボールを上げる。これがそのままGKの頭上を越え,ゴールネットを揺らし,六合にとっては待望の先制点となった。意外な形からの失点にめげることなく広陵は両サイドを使い何度も六合ゴール前に詰め寄る。六合も守りに入ることなく,四月朔日ら駿足FWが前線に張り,果敢に広陵ゴールを襲う。両チーム一進一退の気迫あふれるプレーが続く。54分には右CKから広陵の惜しいヘディングシュート。終了直前には六合DFラインのウラを抜け出た神田のプレーに会場も大いに沸くがシュートにつながらずタイムアップ。六合はノーシードながら永山,広陵というシード校を破り,堂々の上川代表決定戦の出場権を得た。広陵は決めるべき決定機に得点を決められなかったことが最後に悔やまれた。両チームともに,タイムアップまで全力を尽くした攻防は見応えがあり,準々決勝にふさわしい試合であった。

永山南中5−1(2−0)聖園中
得点者 田中努B,石上A(永)中瀬(聖)
永山南 GK松本 DF河本,喜多,西山,真鍋 MF佐々木,田中努,松島,谷口FW佐藤,石上  交替/FP釜口,石井,荒内
聖  園 GK前川 DF橋本,高橋 MF阿羅,小川,中瀬,小森,山本,西口 FW大原,吉田  交替/GK中田 FP三浦
主  審/明田(明星) 副審/高木(光陽),高原(北門) 予備審/花輪(東明)
【戦 評/小林(愛宕)】
  第3試合は優勝候補の永山南中に前線にスピードのある選手を揃えた聖園中の対戦となった。両チーム共にリズムがつかみきれず,序盤はパスが通らない単発的な攻撃が目に付いた。聖園は永南DFラインの不安定さをつき,一瞬チャンスをつかみかけるシーンも見られたが決定力に欠き,得点には至らない。永南も7分,8分,15分と何度もCKのチャンスを得るが不発に終わる。聖園はエース中瀬が迫力ある攻撃を見せ,FW大原,吉田のスピードあるドリブルからチャンスを何度か得るが惜しくもネットを揺らすことができない。しかし,次第にエース田中努を軸に松島,佐々木の中盤が機能し始めた永南はペースを握り始める。16分には松島,佐々木とつないだパスを真鍋がシュート。19分にも田中努から佐々木とつないだボールを佐藤がシュートを放つなど,目を見はる攻撃を見せ始める。24分,それまでも再三スピード豊かに前線を走り回っていたFW石上がパスを受け左サイドに切れ込むと聖園DFがたまらずペナルティーエリア左外でファール。永南田中努にとって得意の位置でのFK,正確にコントロールされたボールはゴール右上に突き刺さり先制する。その後も永南は速いパスワークでゲームを支配。29分には聖園DFが不運にもペナルティーエリア内でハンド。田中努が確実に左隅に蹴り込み追加点を奪って前半が終了した。
  後半聖園はGK前川をフィールドに投入し巻き返しをねらう。開始5分間は聖園の勢いに押されていた永南だが,徐々に丁寧な中盤の展開により試合の流れを引き寄せる。37分には石上,松島,田中努と渡る絶妙のパスワークからのミドルシュートは会場をうならせた。39分永南は石上が競り合いからフリーになりだめ押しの3点目を奪う。押され気味の聖園も47分,一人気を吐く中瀬が中央に切り込みミドルシュートを放つが惜しくもネットを揺らすことができない。逆に永南は52分,佐々木,田中努とつなぎミドルシュートを決め4点目を奪う。更に勢いに乗りその1分後FW佐藤がヘッドで石上にボールを落とすと,石上は全くのフリーで抜け出てあっさりゴール5対0とした。聖園もロスタイムに突入してから中瀬が25mの直接FKを決め1点を返すがタイムアップ。永南が自由自在なパスワークで聖園に快勝。2年連続で上川代表決定戦への出場を決めた。            

旭川市大会top  決勝  準決勝  1・2回戦の記録  優秀選手 
留萌地区大会  富良野地区大会  中央地区大会
上川代表決定戦
HOME
平成13年度TOP