7月5、6日に行われた中央地区中体連サッカー大会はホーム美瑛中学校の優勝で幕を閉じました。雨の中で行われた本大会は、昨年度準優勝の美瑛がそのときからのレギュラー司令塔宮崎、守護神打田を中心に、優勝への執念で他チームを上回り見事栄冠に輝きました。本年度はグランド開き、イレブン杯とも中央地区のチームの活躍が見られませんでしたが,美瑛中にはチーム一丸となり、存分にその力を発揮し支庁大会で大いに活躍してくれることを期待しています。
1回戦
美瑛 12−0 上川 宮崎E、浦島匡、本山B、佐藤秀A(美)
当麻 2−0 東川 中田、村田勧(当)
準決勝
美瑛 3−0 鷹栖 本山、佐藤秀、佐藤允(美)
当麻 9−0 東神楽 湯浅B、村田勧B、中村、瀬尾A
決 勝
美瑛 1−0 当麻 佐藤秀樹(美)
【戦評/五十嵐(東神楽)】
前日からの続く雨の中行われた決勝戦。大方の予想通り美瑛中と当麻中の戦いとなった。ここ5年間で3度の優勝を飾り、伝統と経験で勝る美瑛。創部2年目ながらラインディフェンスを中心に据えたチーム戦術と、旭川選抜の湯浅、渡辺らに代表される高い基礎技術を身につけた当麻。
両チームともこれが3試合目となり、美瑛は司令塔宮崎が、また当麻は旭川選抜GK渡辺がそれぞれ負傷を押して試合に臨むなど、万全とはいえないチーム状態でのキックオフとなった。
開始直後、やや堅さの見える当麻に対し、経験と地の利に勝る美瑛が開始早々相手ゴールに迫る。5分、速攻から右サイドを深くえぐった美瑛はゴール前へクロスをあげる。ここへFW佐藤秀が鮮やかに飛び込み先制のヘディングシュートを決める。美瑛はさらに得点を上げるべく押し気味に試合を進めるがいい形でシュートに持ち込めない。徐々に堅さがとれラインディフェンスが機能し始めた当麻も14,18分にミドルシュートを放ち反撃を試みる。その後は美瑛、当麻ともセットプレーから得点を窺うが、決定的チャンスはつくれずハーフタイムを迎える。
徐々に雨足を強まった後半、グランドには完全に水が浮き、技術よりも体力、そして何より精神力が試される試合となった。美瑛は宮崎、秦らが当麻の浅いディフェンスラインの裏にボールを配球。そこに両サイドハーフが走り込みチャンスをつくる。しかし、水の浮いたグランドのため思うようにボールを運べず決定機は作れない。一方当麻は47分選手交代を機にポジションを変更、ディフェンス湯浅をハーフにあげる。これが功を奏し、徐々に流れは当麻に傾く。残り10分を切った頃にはほぼ美瑛陣での攻防となり、当麻の攻めを美瑛が体を張ってしのぐ展開となる終了間際の58分にはコーナーのこぼれ球を当麻中村がシュートを放つが、枠をとらえることが出来ない。ロスタイムにもコーナーキックを得た当麻であったが、決めることが出来ずタイムアップ。
美瑛中が雨中の戦いを制し、2年ぶりの優勝を決めた。