平成13年度旭川市中学校連盟体育大会サッカー大会

平成13年7月5日(木) 花咲球技場
決 勝
緑が丘中2−1(1−0)永山南中

得点者 今井,福田(緑)佐藤(永)
緑が丘 GK久保 DF石部,出崎,白石,大西 MF松本,加藤,桜庭,牧 FW今井,福田
永山南 GK松本 DF河本,喜多,西山,横溝 MF石川,佐々木,松島,釜口 FW佐藤,石上 
     交替/FP田中努,真鍋,荒内
主  審/菊池(北都) 副審/目黒(北門),北林(東光) 予備審/高原(北門)
【戦 評/則末(神居)】
  平成13年度の旭川市中学校連盟サッカー大会の決勝は,イレブン杯の決勝と同じカード優勝候補の両雄緑が丘と永山南の戦いとなった。春のグランド開きでは準々決勝で緑が丘が3対1で,イレブン杯決勝では永山南が3対0で勝利したこのカード。3度目の対決は中連の決勝という最高の舞台での戦いとなった。朝から降り続いた雨はやむことなく,ぬかるんだグランド,大粒の雨が降るという最悪のコンディション。そのグランド状態を考え,両チームとも突進力のあるFW今井,福田,石上のできが鍵を握ると考えられた。
  まだ小雨が降っていただけの開始早々,永南は松島が中盤でボールによくからみ,石上のポストプレー,そして石上の周りを衛星のように動き回ってチャンスを作る佐藤らによってゲームを組み立てる。一方の緑が丘は福田をターゲットに,牧の展開力から今井のスピードを生かす試合運び。ディフェンスラインも石部が最後のところで粘り強く体を張って永南FWの突破を許さない。13分緑が丘は先制する。MF松本が中央から前線で待つ今井にパス今井は相手と競り合いながらも切り返しで相手DFをかわし,左45度の角度から右足でシュート。これがゴール右隅に吸い込まれていった。1点が入った後,両チームの動きは2試合目と思えないほど激しくなる。技術のしっかりした両チームだけに悪コンディションもものともせず,しっかりと中盤を組み立て,単なる前線への放り込みだけにとどまらない。1点のビハインドを追いかける永南は石上,佐藤を軸に反撃。17分には河本がFKからロングボールを出したところゴール前で混戦となる。こぼれたところを佐藤が左足でシュートを放つが惜しくもDFの足に当たりCKとなる。緑が丘も右サイドでボールを受けた福田の長いクロスに桜庭が合わせようとするなどチャンスを作る。試合が進むにつれ雨はますます激しくなり,水のたまったグランドによりボールがストップする場面が多くなる。それでも中盤をしっかりつなぐ意識をもった両チームの組み立てで決勝にふさわしい好ゲームとなる。特に緑が丘福田,永南石上は重いグランドを感じさせないような迫力あるプレーでチームを引っ張る。ロスタイムにはその福田が右足でバーをかすめる好シュートを放つ。
  後半永南は怪我のため前半温存していたエース田中努,真鍋を投入し反撃の機会をねらう。後半も緑が丘はトップの福田にくさびのパスを入れ,そこから叩いたセカンドボールを今井,桜庭がからんで攻撃の糸口をつかむ。しかし,永南河本も今井のスピードによくついており,ピンチをしのぐ。37分永南はついに同点に追いつく。田中努がハーフウェー付近でボールを受けると佐藤へスルーパス。相手と競り合いながらも抜け出た佐藤はGKと1対1となり右足で冷静にGKの横を破るゴールを決める。同点に追いつかれた緑が丘だが,福田が縦横無尽に前線でボールにからみ緑が丘ペースでゲームは続く。40分,松本のパスから今井がシュート,50分今井のCKに石部が飛び込むなどチャンスをつかむ。守備でも永南石上にDF出崎が忠実にマークし,中盤でも加藤がボールを拾う機会も多くなりゲームを支配する。雨がやや小雨となった58分,緑が丘福田が右サイドでボールを受けると中央に向かって横へドリブルを開始する。相手DF二人を引きつけながらもシュートチャンスをうかがっていた福田はゴール正面で左足を一閃。ボールはゴール左上に突き刺さり雨中の激戦に決着をつける決勝ゴールとなった。
  緑が丘は2年ぶりの優勝を果たしたが,永山南もそれに劣らぬ素晴らしいゲームを見せ,最悪のコンディションということを忘れさせてくれた決勝戦であった。            

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