準決勝
緑が丘中３−０（２−０）明星中
得点者 桜庭，今井，石部（緑）
緑が丘 ＧＫ久保 ＤＦ石部，白石，出崎，加藤 ＭＦ松本，今井，牧，瀧新 ＦＷ桜庭，曽根
交替／ＧＫ木全 ＦＰ／脇坂，大西，村上，篠原，管野
明 星 ＧＫ松橋 ＤＦ久保，木村，辰巳，荒木 ＭＦ中西政，上村，田井，福屋 ＦＷ中西康，竹内
交替／ＦＰ三井，光永
主 審／菊池（北都） 副審／山岸（忠和），添田（春光台） 予備審／大西（附属）
【戦評／對馬（富良野東）】
準決勝第１試合は旭川大会の準決勝と同じカード，緑が丘と明星の対戦となった。旭川大会では明星のディフェンスを緑が丘が最後まで崩すことができずＰＫ戦までもつれる結果となり，今大会も前日調子のでなかった緑が丘と美深に快勝した明星ということで接戦が予想された。明星は前日負傷した中西政がスタメンに名を連ねていたのに対し，緑が丘はエース福田が怪我のため温存。前半緑が丘は前日とはうってかわって動きのよいプレーを見せる。瀧新が中盤の底でいい働きをし，牧から右サイドの今井のスピードを生かした展開を見せる。また，ＦＷに入った桜庭が切れのよい動きで果敢にゴールに向かって突破を図る。福田に代わってスタメンに入った曽根は，前線で相手のマークをはずすクレバーな動きでフリーになる場面が多く，緑が丘が攻勢に出る。開始２分には桜庭が落としたボールを今井がシュートを放つなど，積極果敢に攻めに出る。対する明星は木村を中心としたディフェンスがボールを奪ってから前線に素早くボールを送り，攻撃をしかけるが，白石，出崎らの緑が丘ＤＦの忠実なマーキングにあい，チャンスをつかめない。10分緑が丘は桜庭が中盤で相手ボールをカット，そのままきれのよいドリブルでペナルティエリアまで相手ＤＦを突破しシュートを決め先制する。桜庭は先制点を決めたばかりでなく瞬間的な速い動きで明星ＤＦを翻弄し，チャンスを作る。また，クレバーな動きを見せる曽根はタイミング良く相手ＤＦのマークを外し，前線でのターゲットとなる。そして21分，緑が丘は追加点を奪う。左サイドで得たＦＫを牧が中央に速いクロスを入れると，ボールはＧＫのウラにいた今井まで抜ける。今井はそれを確実に合わせ２対０とした。
後半明星は攻撃に厚みをもたせるため，前がかりの攻めに出ようとするが石部を中心とした緑が丘ＤＦの素早いチェックにあい，チャンスをつかめない。また，エース福屋もマークがきつく，思うように動けず攻撃の形をつくれない。逆に緑が丘は44分，牧のＣＫから石部が高い打点のヘディングシュートを決め，だめ押しの３点目を奪った。昨日のＦＷとＭＦ陣のコンビネーションの悪さが嘘のように中盤からタイミングのよいパスが出た緑が丘。明星ＤＦの忠実なマークを外す巧みな動きで次々とチャンスをつくり，ＭＦ今井もスピード豊かに右サイドを疾走。緑が丘が快勝して代表決定戦へと進んだ。
永山南中３−１（２−０）六合中
得点者 谷口，佐藤，田中努（永）佐藤（六）
永山南 ＧＫ釜口 ＤＦ河本，喜多，西山，真鍋 ＭＦ佐々木，田中努，松島，谷口
ＦＷ佐藤，石上
交替／ＦＰ横溝，石川，石井，荒内
六 合 ＧＫ高橋雄 ＤＦ滝本，竹内，早坂，大和 ＭＦ浪岸，佐藤，浅井，渋谷
ＦＷ四月朔日，北條 交替／ＦＰ上原
主 審／宮越（広陵） 副審／北林（東光），宮川（東陽） 予備審／對馬（富良野東）
【戦 評／則末（神居）】
準決勝第２試合も旭川市中連の準決勝と同じカードになった。永南は１回戦で負傷退場したＧＫ松本に替わり釜口がスタメンに入った。ピッチのいい状態で永南は得意のパスワークから流れるように中盤を組み立てる。六合は浅いディフェンスラインで対抗，永南をオフサイドの罠にかける。六合は攻撃の中心四月朔日，浅井，北條が激しくポジションチェンジを繰り返しながらカウンターをねらう。４分，ＭＦ佐藤からのパスを受けた浅井が相手ＤＦの前をすりぬけ，スピードを生かしてペナルティーエリアに進入。ＧＫと１対１になるがシュートはわずかに左にはずれる。永南はＭＦ松島が中盤を幅広く動き，グランドを広く展開した後，浅いディフェンスラインのウラをつくようなパスをねらって攻撃を構築する。しかし，六合のコンパクトなディフェンスにラストパスを送るタイミングが少しでも遅れるとプレスをかけられパスコースを防がれる。そこで，石上，真鍋らが積極的にドリブルをしかけ，崩すタイミングを図る。また，佐々木，松島らの浅い位置からのウラへのクロスボールをねらうがウラまで届かず竹内を中心としたＤＦに跳ね返される。しかし，２１分永南はＤＦ河本がオーバーラップ，逆サイドにクロスを入れる。このクロスを六合ＤＦが一瞬躊躇した隙にＭＦ谷口がボールを奪い，右足でゴール左隅に決め，先制点を奪う。勢いに乗った永南は２３分，田中努が自陣でボールを奪うと石上にスルーパス，石上はドリブルで一気にゴール前まで突進し。ボールキープした後，佐藤にパス。佐藤は石上とのワンツーで抜け出し左サイドからＧＫと１対１となりシュートを放つがＧＫ高橋雄が体でブロックして六合は難を逃れる。この攻撃のように永南は松島，田中努の前線へのフィードもよく，六合ＤＦを攪乱する。さらに石上が浅いディフェンスラインを振りきれるように左右に動き，両サイドのスペースから一気にゴールに迫る攻撃を繰り返す。３０分，永南は左ＣＫから田中努が低いボールを入れると石上がスルー，佐藤が正面からインサイドで合わせて２対０とする。永南は自陣からでも素早い動きでパスをつなぎ，前線まで少ないパスでゴールに迫る。
後半六合は北條を２列目に下げ，浅井をトップにおいてリズムをつかもうとする。３４分，永南河本の右ＣＫを佐藤が高い打点のヘディングシュートを放つがＤＦもよくつき，ゴール左にはずれる。３６分六合の前線へのフィードを永南ＧＫが味方につなごうとしたパスをＭＦ佐藤がカット。ＧＫが前に出ているのを見て無人のゴールに３０ｍのシュートを放ち１点を返す。１点を返した六合は渋谷を中心とした中盤のディフェンスもよくなり始め，速いプレッシャーで永南にフリーでボールをもたせないようにする。攻勢にでた六合は４８分，北條のスルーパスから右サイドでフリーで佐藤がボールを受け，強烈なシュートを放ちあわや同点かと思われたがゴール左へそれる。リズムを取り戻したかに思われた六合だが，やや消耗が目立ち始める。永南はその隙をつき，５１分からの４分間に猛攻をしかめる，ＤＦからのパスを石上が突進，田中努，佐藤とつないでシュートを放つがＧＫ高橋雄が好ブロック。そのＣＫを田中努から佐藤と渡るがジャストミートせず。５２分，石上から佐藤とつないだボールを，石上が抜け出てカーブをかけたシュートを放つがボールはポストをたたく。５４分，右サイド石川と田中努がワンツー，田中努が相手をかわしセンターリング石上がシュートを放つがシュートはバーにはじかれる。こぼれ球を松島がシュートを放つがゴール右へはずれる。５５分永南はだめ押しの３点目を奪う。田中努が佐藤のワンツーから中央を抜け出し，ＧＫと１対１となりゴール左隅に流し込み３点目を奪った。結局３対１で永南が代表決定戦へ進出したが，六合もスピードのあるサッカーを見せ，永南を十二分に苦しめた。
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平成１３年度ＴＯＰ