1回戦
緑が丘中(旭川)2−0(0−0)美瑛中(中央)
得点者 瀧新,福田(緑)
緑が丘 GK久保 DF石部,白石,出崎 MF松本,加藤,牧,大西 FW今井,福田,桜庭
交替/FP瀧新,曽根,村上,篠原
美 瑛 GK打田 DF渡辺,三浦,北村 MF浦島匡,佐藤允,宮崎,秦,浦島良 FW本山,佐藤秀 交替/FP岩田
主審/宮越(広陵) 副審/大西(附属),對馬(富良野東) 予備審/則末(神居)
【戦評/五十嵐(東神楽)】
雨が心配された上川代表決定戦。前日までの雨のため湿度はやや高いが,晴れ間も除くまずまずのコンディションとなった。旭川地区を1位で突破した緑が丘と中央地区を制した美瑛との第1試合は,緑が丘の攻撃を美瑛がどこまでしのげるかに注目が集まった。試合開始早々緑が丘は福田が左サイドを突破,今井がゴール正面フリーでシュートを放つがバーを越えてしまう。3分左サイドからの緑が丘のCKを美瑛GK打田がパンチング,こぼれ球を桜庭から白石とつなぎ,シュートを放つが惜しくもバーをたたく。その後も基礎技術に勝る緑が丘がボールを支配,福田を中心に美瑛ゴールに迫る展開となる。11分相手ボールを奪った緑が丘今井が福田とのワンツーを使い右サイドを突破。ペナルティーエリアに進入したところでマイナスのクロスをあげる。桜庭がスルーしたところを福田がフリーでシュートするが狙いすぎふかしてしまう。その後も今井,福田と立て続けにシュートを放つがゴールには至らない。16分,福田が強さを生かしドリブル突破。シュートを放つがGK打田に阻まれる。美瑛もときおりMF宮崎を起点に攻めに転じるが緑が丘のペースは変わらない。22分緑が丘今井から桜庭,福田のダブルパスがきれいに決まり福田がシュートを放つが打田がファインセーブを見せる。前半終了間際には緑が丘のビッグチャンス。牧のスルーパスに桜庭が鋭く反応,GKをかわすがシュートに精度を欠きボールは左にそれる。美瑛ディフェンスのがんばりで0対0で前半を終えた。
後半,牧を左サイドに変え,サイドからの崩しをねらう緑が丘は33分,出崎のフィードから今井が右サイドを突破しゴール前にセンターリング。こぼれ球をペナルティーエリア付近から瀧新がダイレクトで豪快に蹴り込み待望の先制点をあげる。これで勢いづいた緑が丘は38分,桜庭のアーリークロスを松本が折り返し福田がシュートを放つがまたも打田に阻まれる。その直後の39分,瀧新から松本に渡りドリブルで右サイドを突破し,センターリング,福田がダイレクトで合わせ2点目をあげる。47分,CKのこぼれ球を桜庭が右サイドへ展開,今井がクロスをあげ石部がヘディングで落とし,桜庭がシュートを放つがジャストミートせずゴールには至らない。52分緑が丘は瀧新から村上,福田と渡りシュートを放つがやはりミートしきれずGKにキャッチされる。その後も緑が丘は再三ゴールに迫るが打田,DF北村,渡辺らが粘り強く守りそのままタイムアップ。2対0で緑が丘が準決勝に進んだが美瑛の健闘が光ったゲームであった。緑が丘は,慣れない芝のためクロスやシュートに精度を欠く場面が多く,明日どう修正してくるかが注目される。
明星中(旭川)7−1(3−0)美深中(名寄)
得点者 中西政A,中西康,竹内,福屋,上村A(明)中野(美)
明 星 GK松橋 DF久保,木村,辰巳,荒木 MF三井,上村,田井,福屋 FW中西政,竹内
交替/FP中西康,山本,光永,中村,三宅
美 深 GK水澤 DF高橋,田岡,中野,南坂 MF中瀬,橋田,奥山,佐藤司 FW大櫃,溝渕
主 審/山岸(忠和) 副審/目黒(北門),添田(春光台) 予備審/高原(北門)
【戦評/則末(神居)】
第2試合は2年連続で上川代表決定戦に駒を進めた名寄地区代表の美深中学校と旭川大会で3試合連続のスコアレスドローを演じ,勝ち上がってきた明星中の戦いとなった。ここまで
200分に渡り無得点,無失点の明星中が旭川地区大会と同様の戦い方をするのかが注目されたが開始1分早くも先制点を奪った。右サイドの中西政がMF上村と長い距離のワンツーで抜け出しGKの頭上を越えるシュートを放つとボールは左ポストに当たってゴールの中に転がった。早い段階での先制点を奪いゆとりがでた明星は右の中西,左の福屋のサイドアタックを軸にゴールチャンスをねらう。しかし,中盤を支配するものの,ゆとりをもちすぎるためか中盤での球離れが悪く,リズムを崩してしまう。中盤での組み立てのパスも不正確でキープしてる割には攻めあぐねる。それでも14分には上村の直接FKがバーをかすめるなどのチャンスがあった。そして15分明星は追加点を奪う。縦への長い球足のボールをFW竹内があきらめずにしつこく追い,相手DFからボールを奪ってインサイドで丁寧にゴール前にパス。このボールを中西康がインサイドで丁寧に合わせてゴール左に流し込んだ。相手のミスに乗じて追加点を奪った明星は次第にリズムがよくなる。旭川大会とは上村との前後の位置関係を逆にし,中盤の底でプレーしていたMF田井から,前線へのスルーパスやサイドへの組み立てなど効果的なパスが出始める。18分には田井から福屋へ出たボールを福屋が左ゴールエリア外で相手をかわしシュートを放つがわずかにジャストミートせず。そして20分,中盤でボールを受けた上村がスルーパス。タイミング良く走り出した中西政はワンタッチで相手DFを振り切るとそのままインサイドでゴール左に流し込み3対0とした。田井を軸に中盤を組み立て,中西政の動き出しも早く右サイドから美深ディフェンスを崩しだす。美深もMF佐藤司を中心に攻めるが,久保,辰巳ら明星DFの速いつぶしにあいチャンスをつかめない。
後半も明星は,31分に中西康からの左クロスに福屋が左足ボレーを放つなど開始早々から攻勢に出る。しかし,33分,この日右サイドで美深ディフェンスを崩す活躍を見せていた中西政が負傷退場。これを境に中野,大櫃を中心として美深が反撃のチャンスをうかがう。37分には佐藤司のCKに中野がシュート,39分には溝渕のパスから佐藤司が抜け出そうとする。しかし,地力に勝る明星は,41分上村がドリブルシュート,42分田井からのパスを受けた上村がGKもかわしてシュートを放つなど4点目を積極的に奪いに行く。46分,明星は光永が相手のクリアーを拾い,右サイドからアーリークロスを入れる。このクロスに鋭く反応した竹内は後ろからくる難しいボールをダイレクトボレーでGKの肩口を破り見事な4点目を奪う。更に追い打ちをかけるように47分,左サイドからのセンターリングのこぼれ球を福屋がシュート。相手DFに当たり跳ね返ったところを再び左足でダイレクトシュート。これが強烈に決まって5対0とした。美深も49分,右サイドからのボールを受けた中野が右ペナルティエリア内に進入し,右足で押し込んで1点を返す。しかし,やや集中力の切れた美深ディフェンスは,マークをつかまえることができず,浅いラインのウラへの突破を次々に許すようになる。51分には上村が25mの直接FKを決め,さらに53分には竹内からのパスを受けた上村が右サイドを切れ込み,GKの頭上を越える巧みなループシュートを決め7対1とした。旭川大会では無得点だった明星だが,攻撃陣がその鬱憤をはらすかのように爆発,明日の準決勝に進出した。
六合中(旭川)4−0士別南中 (士別)
得点者 浅井B,佐藤(六)
六 合 GK高橋雄 DF滝本,竹内,早坂,渋谷 MF浪岸,佐藤,浅井,上原
FW四月朔日,北條
交替/GK山崎 FP大和,清水
士別南 GK神田 DF杉山,佐藤,荒瀬,渡辺 MF菅井,喜多,鈴木進,森岡 FW園田,浅井 交替/FP沼田,湧口
主 審/菊池(北都) 副審/宮川(東陽),北林(東光) 予備審/則末(神居)
【戦 評/高原(北門)】
第3試合の士別南と六合の試合は,開始早々六合四月朔日がパスカットからドリブルで切り込みゴール前で左からサポートにきた浅井にパス,決定的な場面となるが浅井のシュートは惜しくも左に外れる。続いて7分,右サイドで四月朔日がボールをキープし,佐藤にバックパス。佐藤がクロスをあげたところに浅井が飛び込み右足ボレーで合わせるがバーを越える。更に10分には自らのドリブルから得たFKを北條が,14分に渋谷,17分左からのクロスを浅井,18分四月朔日のFKと次々と六合はゴールに迫るがいずれもシュートに正確性を欠く。ツートップの四月朔日と北條,シャドーストライカーの佐藤,浅井らのスピードに士別南DF陣は手を焼き,六合ペースで試合は進む。士別南も18分鈴木進から園田にパスが通りDFのウラへのスルーパスを狙うが惜しくもオフサイドになるなど,時折カウンターを試みるがシュートまでつながらない。得点が入ったのは19分,四月朔日からのスルーパスに反応した浅井がドリブルで持ち込みシュート。これが士別南DFの手に当たり,PKを得る。このPKを浅井が落ち着いてGKの逆をついて1対0とリードする。さらに23分には左サイドからゴール前へのスローインを佐藤が横に流したところを浅井が押し込みリードを広げた。その後も六合攻撃陣は四月朔日がスピードを生かして両サイドを突破,左右からゴール前へのクロスをあげるがヘディングシュートがいずれも弱く前半を終える。
後半に入り,31分士別南は荒瀬が右からクロスボールを入れる。ゴール前で喜多がシュートするがゴールバーの上を越える。その後は一転して六合ペースとなり,34分に浅井からパスを受けた佐藤が絶妙のスルーパス。四月朔日がGKと1対1となり,GKがはじいたところを佐藤が蹴り込み追加点を奪った。さらに36分には北條のクロスから浅井が胸でうまくコントロールし,シュートを決めて4対0とする。その後も43分に四月朔日から右サイドへのスルーパスに反応した佐藤が折り返したところを北條がシュート,ボールはGK神田の正面のため得点とならなかったが,スピード豊かな攻撃は士別南DF陣を翻弄する。士別南にチャンスが訪れたのは44分,渡辺からのパスをFW浅井がうまくDFをかわしながらシュートするがボールはGK高橋雄が押さえ惜しくも得点ならなかった。試合はこのまま終了,4対0で六合中が勝利した。
永山南中11−2(4−1)上富良野中(富良野)
得点者 佐々木B,田中努,谷口,石上C,佐藤,釜口(永)笹木A(上)
永山南 GK松本 DF河本,喜多,西山,真鍋 MF佐々木,田中努,松島,谷口
FW佐藤,石上
交替/GK・FP釜口 FP/横溝,田中政,石川
上富良野 GK渡辺 DF野田朋,安部,川村,野田実 MF向山,高藤,佐藤尚 FW北野,小栗,笹木
交替/GK藤崎 FP西村,菅原,佐藤勇(上)
主 審/藤村(北星) 副審/高原(北門),五十嵐(東神楽) 予備審/宮川
【戦 評/大西(附属)】
1回戦第4試合は,富良野地区を圧倒的な強さで勝ち抜いてきた上富良野と旭川市で第2位となった永山南と対戦となった。風上にたった上富良野であるが開始早々から永山南が押し気味に試合を進める。2分早くも永南は右からのスローインを石上,佐々木とつないで早くも先制する。しかし,上富良野もキックオフから笹木が切れ込みFKを得る。佐藤尚がこのFKを素早くつなぐと笹木の左足が一閃,ゴール右隅に目の覚めるようなミドルシュートが決まる。同点に追いつかれた永南だが,ボールに対する反応やフリーランニングが冴え,田中努,松島が完全に中盤を支配。佐藤,石上のポストプレーも的確でゲームの主導権を握る。5分,8分,13分と石上が続けざまにシュートチャンスを得る。オフサイドやGKの正面をつき惜しくも得点できない永南だが右サイドの谷口に好パスが出る機会も多くなり,次々にクロスボールが入る。そして17分,永南は佐々木,佐藤とパスをつないで最後は田中努が決めてついに追加点を奪う。さらに20分には左サイドでボールを受けた佐々木がクロスを入れると谷口がヘッドで決め,3点目を奪う。永南も猛攻は続き21分佐藤から石上,22分には田中努から谷口,23分佐藤から谷口と決定的な場面を迎える。そして25分,永南は佐藤のセンターリングに反応した石上がスピードで相手DFを振り切り4点目のゴールを奪った。この間永南はダイレクトパスを多用した多彩なパスワークと両サイドからの有効な崩しで上富良野ディフェンスのウラをとり,スペースをうまく活用する。上富良野DF陣もマークをつかみきれず,永南の攻撃に翻弄される。
後半も永南は佐藤,石上らが果敢にゴールに迫る。33分,河本の右CKを佐藤がヘディングシュート,これがゴール右隅に決まり決定的な5点目を奪う。上富良野も佐藤尚のCKから小栗がヘディングシュートを見せるが決定的な場面までには至らない。34分永南は佐藤から佐々木にパスがつながると佐々木がシュート,ボールは相手DFに当たってゴールに吸い込まれ6点目となる。上富良野も38分,小栗のパスから笹木がトップスピードで抜け出し,左足で地をはうような強烈なシュートをゴール左下に決めて2点目を返す。しかし,集中力の切れた上富良野DF陣に対し,永南の猛攻がとどまることをしらない。43分には,左サイドに流れた佐藤のパスから石上が振り向きざまにシュート,44分にも石上が中盤から相手DF6人を振り切り右足でシュートを決め8対2とする。さらに48分佐藤,石上,田中努と渡ったボールを最後は佐々木が右足ボレー,49分右サイドでボールを受けた石上がそのままシュート,53分中央で佐藤がボールを受けると,田中努,釜口と渡りループシュートを決め6分間に3点を奪う猛攻。ついに11対2という大差とする。中富良野も時折カウンターを見せるが前線と中盤の間があき,攻撃のためをつくることができず,永南の数的優位を崩すことができない。55分笹木がまたしても単独で切れ込むがゴール前で阻まれる。ロスタイム上富良野も最後の反撃を試み,佐藤尚から北野へパスが送るがつながらない。キャプテン笹木が身体をはり,声を出してチームを鼓舞するが永南の猛攻に足もとまってしまう。結局そのままタイムアップ。永南が11対2の大差で準決勝へ駒を進めた。
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