代表決定戦
緑が丘中3−0(1−0)永山南中
得点者 福田A,桜庭(緑)
緑が丘 GK久保 DF石部,白石,出崎 MF加藤,松本,今井,牧,大西 FW桜庭,福田 交替/FP篠原,瀧新,曽根
永山南 GK松本 DF河本,喜多,西山,真鍋 MF佐々木,田中努,松島,谷口
FW佐藤,石上
主 審/藤村(北星) 副審/高原(北門),五十嵐(東神楽) 予備審/目黒(北門)
【戦 評/則末(神居)】
代表決定戦は5年連続の全道出場をねらう緑が丘と12年ぶりの全道大会出場を目指す永山南の対戦となった。両チームとも準決勝で怪我のため温存していたFW福田,GK松本がそろって出場した。開始早々,緑が丘は今井のパスから大西がシュート,永南は佐々木が相手のクリアーを拾いシュートと,互いにシュートを一本ずつ放ち,リズムをつかみあう。永南は石上が左右のスペースに走って攻撃の起点になろうとする。5分,緑が丘は牧の縦パスから福田とつなぎ,桜庭がシュートを放つ。7分にも今井がシュートを放つなど攻勢に出る。互いに手の内を知り尽くしている対決だけに両チームとも相手の攻撃の芽をつぶそうとする。緑が丘は永南のツートップ石上に白石を,佐藤に出崎をマンツーマンでつけてディフェンスする。一方の永南は,緑が丘ツートップの桜庭,福田のマークを受け渡し,ディフェンスする。12分石上から佐藤に渡り落としたところを松島が左足でシュートを放つがわずかに左へ。両チームとも相手に自由にプレーさせず緊迫した試合展開となる。永南はツートップの佐藤,石上が左右に流れ,空いたスペースに田中努,佐々木ら中盤の選手が入り込みミドルシュートを積極的にねらう。また,ディフェンスも今井のスピードをよく抑える。しかし,永南は田中努にボールが集まらず,チャンスを作れない。19分左サイドでボールを受けた松本が右サイドに展開,加藤がサイドを切れ込みセンターリング,福田が倒れ込むようにして強烈なヘッドシュートを放つがGK松本の正面をつく。21分緑が丘は,今井がペナルティエリア左でボールを受け,相手DFをかわしセンターリング,GKの背後で全くのフリーでボールを受けた福田が無人のゴールに蹴り込み先制した。1点を取り波に乗った緑が丘は,22分福田が中盤のドリブルから,走り出した左サイドの今井にパス。今井はドリブルでペナルティエリアに入り込み福田がスルー,松本がシュートを放つがバーを越えるなど,チャンスの回数を広げる。前線でターゲットマンとなる福田のポストプレーから両サイドにボールを配球し,永南DF陣を崩し出す。永南が作った中盤のスペースを,緑が丘桜庭,牧らがスピードのある展開を図り,逆サイドに回った今井,トップの福田を走らせて攻撃に出る。永南は攻撃に人数もさけず,サポートも少なくいつもの流れるようなパスワークも見られない。
後半緑が丘は一気呵成に攻めに出る。31分,右サイドに出たボールを今井が縦に切り込むと見せかけて中央へドリブルした後,左サイドにパスを出すと逆サイドから桜庭がフリーでボールを受ける。桜庭はトラップした後,GKの出際をインフロントでカーブをかけてシュートを決めて大きな2点目を奪った。何とか早い時間帯に1点を返したい永南は33分,田中努のFK,35分真鍋のハーフウェー付近からのFKを石上が胸でワントラップ振り向きざまにシュートを放つがいずれもバーを越える。37分緑が丘はだめ押しの3点目を決める。左サイドで大西が粘ってボールを奪いセンターリング,GKがはじくところを福田が左足で無人のゴールに流し込み決定的な3点目を奪った。さらに猛攻をかける緑が丘は39分,中央から福田が今井にパス。今井は積極的にドリブルで突破し右足で強烈なシュート。松本が手に当てボールはバーにはじかれる。何とか1点を返したい永南は石上が前線をかきまわそうと積極果敢にスペースに走り,また田中努がドリブル突破を図るが攻撃が単発に終わり得点には至らない。それでも44分河本の左サイドのハイクロスを佐藤が頭で落とし,石上がワントラップシュートを放つがGK久保の正面をつき,久保はフィスティングで逃れる。そのCKを田中努が佐藤に合わせるがまたしても久保の正面となる。つきにも見放された永南に対し,緑が丘は45分福田をSTに下げ万全の守りを図る。57分の石上のポストプレーから田中努のシュートも左にはずれ万事休す。緑が丘が3対0で快勝。永南にとっては,六合との接戦により疲れが,運動量や体の切れに影響し,永南のサッカーを行うことができなかった。一方の緑が丘はスピードのある攻撃や丁寧な組み立てを展開。上代で一番最高の試合を行うことができた。全道大会では2年ぶりの全国出場を目指しての戦いとなるであろう。健闘を祈りたい。
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