決勝 | |
緑が丘2−2(2−1)<PK4−1>広 陵 | |
得点者 | 奥山(3分),高(25分)(緑)本間(9分),佐藤(38分)(広) |
緑が丘 | GK那須 DF藤澤,佐藤圭,高 MF平間,宮本,木下,佐藤拓,伊藤,西村(佐藤諒) FW奥山(高宮) |
広 陵 | GK工藤 DF阿部,林(坂田),横山,宇佐見魁 MF平野,加藤,佐藤,土居,本間 FW樫木 |
決勝は3年連続で緑が丘と広陵の第1シードと第3シードの対戦となった。連戦の疲れも見せず立ち上がりから風上に立った緑が丘が前線から激しいプレスを仕掛ける。広陵を自陣深くに押し込め,最終ラインの藤澤を中央にしながらビルドアップで広陵守備陣をゆさぶる。そして綻びを見つけるとスピードアップし攻撃。開始3分には左サイドの展開から中央の木下がボールを受けてダイレクトで奥山にラストパス。奥山が冷静に蹴り込んで先制する。先制後も中盤でのギャップを見つけポゼッションを高める。木下,佐藤拓,金子が短いタッチ数で広陵守備陣の狙いところを絞らせないかと思わせた矢先の9分広陵は加藤が前線で相手のビルドアップを奪って本間にラストパス。本間はGKもかわして同点に追いついた。しかし緑が丘は攻撃のリズムを逃さず,佐藤圭の右サイドからのオーバーラップや奥山のくさびのボールなどからチャンスを作り,18分には伊藤がボレーシュートを放つなどするが,広陵守備陣も集中を切らさず広陵GK工藤がファインセーブを見せスコアは動かない。広陵は守備に重心をかけつつも,平野と土居が虎視眈々とカウンターのチャンスを狙い,前線のスピードのある樫木,本間を走らせようとする。25分緑が丘は右CKを得ると伊藤のボールを高が高い打点のヘッドで合わせて勝ち越しゴールを奪う。しかしその1分後広陵も本間のパスに反応した平野がシュートを放つ。GK那須に防がれるものの予断の許さない展開で前半は終了する。 後半は序盤交代出場の佐藤諒のサイドから高がからんで左から攻撃を仕掛ける。さらに右からも平間がポケットに進入するなど,緑が丘の攻撃に広陵守備陣の対応が遅れだす。しかし38分広陵は本間の横パスから佐藤が25mの距離から意表をついたミドルシュート。風にも乗ってゴール右上に吸い込まれ同点となる。40分には伊藤からのロングフィードから平間が抜け出しGKの出際をループで狙うがわずかに左に逸れる。互いに守備の一瞬の遅れで決定機が生まれる展開となる。43分には右サイド深く進出した佐藤圭のグラウンダーのセンタリングを佐藤諒が合わせるがゴールバーをたたく。広陵も47分平野の一発の逆襲のパスに本間が走り込むが寸前で那須がクリアする。1分後には木下のパスに平間が抜け出てシュートを放つが佐藤がスライディングで絶体絶命の場面をクリアで防ぐなど,スリリングな展開が続く。しかし緑が丘那須広陵工藤の両GKの好セーブもあり優勝はPK戦にゆだねられることになった。PK戦では緑が丘那須が2本連続ストップ。4人連続で決めた緑が丘が3大会連続12度目の優勝を飾った。 |