3位決定戦 | |
東 光3−0(1−0)神 楽 | |
得点者 | 竹内(20分),桜田(38分,56分)(東) |
東 光 | GK山田 DF中右,楠美,江刺,北澤 MF山本,地引,中根,竹内,森内 FW桜田 |
神 楽 | GK今井 DF大盛,栢木大,栢木楓,栗原 MF藤本周,松尾,木下,木村,藤本爽 FW長岩(谷口) |
小雨の降る中,3・4位決定戦がスタートした。6分神楽は右サイドのコーナーキックを得るが,味方に合わず,シュートできない。東光はシンプルにトップのI番桜田へボールを配球するが,神楽DFもしっかり対応し,突破を許さない。神楽が巧みなパスワークからやや優勢に試合を進めるものの,東光もセンターバックの中右がラインコントロールし,跳ね返す。14分東光はI番桜田が中央で抜け出し,シュートを打つが,ミートできず,キーパーにキャッチされる。どちらも流れがつかめない中,東光は23分ゴール左からの折り返しのパスをS番竹内が受け,フェイントを入れてからシュートを放つと,神楽ゴールへと吸い込まれ,先制点を挙げる。30分神楽DFの裏へ抜け出した東光I番桜田がゴール右上にシュートを放つが,神楽GK今井が左手でパンチングし,ゴールを死守する。ここで,前半終了。 後半開始。34分神楽は,D番柏木がトップに上がり,ドリブルからシュートを放つが,惜しくもゴール右に外れる。38分右サイドからのクロスを受けた東光I番桜田がペナルティエリア内のゴール左サイドで仕掛けると,神楽DFがファールし,PK。これを落ち着いて桜田が決め,東光が追加点を決め,2点のリードとなる。49分神楽は左サイドへスルーパス,これをD番柏木が受けてシュートを打つがゴールポスト直撃で,得点ならず。直後に迎えた右クロスからのG番松尾のヘディングシュートはクロスバーの上。さらにたたみかける神楽,I番木下の右足のシュートもバーを超える。56分神楽DFの裏へ出たボールを神楽DFがクリアできず,そこへ東光I番桜田が絡み,ペナルティエリア内で倒され,PKを得る。きっちりこれを決めて東光の3点のリード。アディッショナルタイムは1分。そして,試合終了のホイッスル。東光が3−0で勝利し,3位を勝ち取った。 |
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決勝 | |
緑が丘2−0(2−0)広 陵 | |
得点者 | 森(9分),平林(21分)(緑) |
警 告 | 浅野(緑) |
緑が丘 | GK佐藤 DF大熊,勝山,栗林,浅野 MF阿部,北嶋(湊谷),大西 FW平林,森,西條 |
広 陵 | GK阿部 DF吉田,寺崎,武田,柄澤 MF西脇(河野),石崎,浅田(高橋巧),唐太,平田 FW高橋玄 |
決勝まで圧倒的な力で勝ち進んだ緑が丘と苦しみながら一戦一戦しぶとく勝ち上がった広陵との決勝。全道大会への出場権がかかっているため,例年以上にキックオフから緊張感のある試合となった。開始早々から互いにプレスをかけ,相手のプレーを限定する。そんな中3分には栗林の縦パスを受けた平林がドリブルで抜け出てファーストシュートを放つが,GK阿部が落ち着いて処理する。互いに相手のプレスを回避するために長いボールを多用した序盤,緑が丘は浅野から深いロビングボールで逆サイドへの展開を図る。広陵は武田の正確なフィードから前線の高橋玄をターゲットにこぼれ球を拾う狙い。9分緑が丘は一転アバウトなボールではなくDFラインでボールを受けた栗林がハーフライン付近からスルーパス。速い動き出しでスペースに飛び出した森がGKの動きをよく見て落ち着い決め先制点を奪った。さらに浅野の縦パスから西條が右サイドを抜け出し,平林と森がゴール前で詰めに入るなど,右サイド西條のスピードを生かして広陵守備陣の攻略を図る。21分緑が丘は阿部のCKが逆サイドまで流れたところに,勝山が右サイドからアーリークロスを入れると森がからんで最後は平林が無人のゴールに蹴り込んで追加点を奪った。緑が丘が高いボール支配率から攻め込むため,広陵は前線の高橋玄が孤立しなかなかチャンスを作れない。緑が丘のCB大熊もタイトなマークで高橋玄を封じ,その背後には勝山がカバーリングするため,広陵は前線に起点が作れない。ここまで3試合とも楽なゲーム展開で終盤に交代枠を利用しながら選手を十分に休ませている緑が丘は,この日の2試合目だというのにもかかわらず,前線からプレスが機能して広陵に縦へのスペースを与えない。緑が丘のペースで2点のリードを奪って前半を終えた。 後半も立ち上がり栗林と森の左サイドから攻撃しこぼれ球を栗林がシュート。さらに33分にも平林が左足で狙うなど,後半も緑が丘のリズムでゲームが展開する。広陵はなかなか前線でボールがためられず,広陵のボールキープに対し緑が丘は二人,三人と囲い込みに入り,広陵に攻撃の形を与えない。40分にカウンターから大西,栗林と繋いで森が好シュートを放つなど,広陵の守備陣に常にプレッシャーを与え続ける。後半も半分を経過すると,今度は左サイドに回った北嶋が森とのコンビネーションから崩し出す。広陵も柄澤,吉田のCBが的確なカバーリングを見せ追加点は与えない。しかし,攻撃ではボールを奪う位置が低く,そこからのロングフィードでは前線に質の高いボールをなかなか送れず,また,スタート位置が低いため人数もかけることができず,ゴールが遠い。また,広陵の高橋玄,平田と行ったキーマンには大熊,勝山,浅野らが冷静に対応しシャットアウト。点差こそ2点ながら終始ゲームの主導権を握った緑が丘が危なげなく2対0で広陵を破り,圧倒的な強さで優勝を飾るとともに,2年ぶり17度目の全道大会出場の権利を獲得した。 |