準決勝 7月2日(木) | |
永山南2−1(1−1)啓 北 | |
得点者 | 高橋翼(11分),鷲見(43分)(永)細川(28分)(啓) |
永山南 | GK中田 DF高橋直,須藤,小森,大平 MF定岡,伊藤,高橋翼 FW鷲見,野原(楠田,高谷),林 |
啓 北 | GK平野充 DF栗本,平野友,菊地,藤原春(北山) MF上野,工藤,藤原洸,中里(遠藤) FW細川,小林(金子) |
永山南のキックオフで始まった準決勝。両チーム,2日間の雨の中の連戦で疲れを残す中,円陣を組んで士気を高める。永山南は両サイドに,ワイドにポジションを取り,サイドチェンジを入れながら啓北中を動かす。一方,啓北中は,藤原,小林,工藤が中盤でボールをつなぎ,フォワード細川にパスを出すが,なかなかラストパスがつながらずシュートチャンスを得ることができない。12分,永山南は右サイドに開いた林にパスが通りセンタリングをあげ,中央でこぼれたボールを高橋が冷静に決めて先制ゴール。その後,両チーム中盤でのボールを奪い合うも,シュートチャンスを作ることができない。20分,啓北中,藤原が折り返したボールをミドルシュート。これは惜しくもバーに当たり得点ならず,すぐさま反撃に出た永山南は鷲見が左サイドをドリブルで駆け上がり,センタリングをあげるもチャンスを生かすことができない。さらに永山南は,両サイドからのセンタリングで啓北中ゴールを脅かす。流れが変わりかけた前半残り3分,啓北中は左サイドに上がった遠藤からの折り返しを細川がダイレクトで鮮やかなミドルシュート。これが決まり試合を振り出しに戻す。前半を1対1で終える。 後半開始早々,啓北藤原がドリブルで中央に切り込み,シュートを放つもこれはキーパー正面。すぐさま反撃に移る永山南は,両サイド裏にボールを送りチャンスを作る。流れが永山南に傾いたかと思えば,啓北中,上野からのパスを小林がシュート,惜しくもバーの上。さらに細川からのパスをまたも小林に回りシュートを放つもなかなかゴールを割ることができない。両チーム一進一退の攻防が続く。永山南は途中出場の高谷が,左サイドで躍動し,ミドルシュート。さらに高谷のラストパスで定岡がキーパーと1対1。これはキーパーのファインセーブで得点にはならず。ついに,高谷,高橋,鷲見へと華麗なパスワークで相手ディフェンダーを交わし追加点を挙げた。啓北中の苦しい時間が続き,足が止まってくる。啓北中工藤が中盤から右へ開いた小林へボールをつなぎチャンスを作るが,生かすことができない。残り2分,永山南は怒濤の攻撃を仕掛けるが啓北も必死のディフェンスでこれをしのぎ,カウンターを狙う。そのまま試合は2対1で永山南が3年ぶり5度目の決勝へと駒を進めた。 |
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愛 宕3−2(1−0)忠 和 | |
得点者 | 中田(4分,36分),古本(37分)(愛)竹馬(46分),今野(57分)(忠) |
愛 宕 | GK土田 DF窪田,半田,滝ヶ平(上堀),小建 MF遠藤,石崎(森川),中田,池田,高橋 FW古本(浅野) |
忠 和 | GK宇野 DF今野,石坂,中西堅,大西泰 MF中井,南向,中西輝(棚橋),大西勇(竹馬) FW澤出(前田),大浪 |
序盤忠和はコンパクトな守備から中盤でボールを奪い取り,大浪,南向にボールを集め,チャンスを狙う。押されていた愛宕は4分遠藤のFKを起点に相手のクリアを拾った中田がペナルティエリアの外から左足で右隅にシュートを決め先制する。1点を奪われた忠和だが,ラインを高く保ってボール支配率を高め,左サイドの中西,大西泰が深く侵入し,押し込む。10分忠和は澤出がペナルティエリア外でファウルを受けFKを得る。これを大浪が狙うが壁に阻まれる。しかし,愛宕の切り替えの速いカウンターは忠和守備陣に脅威を与え,池田,高橋から中田へのスルーパスをとおし,追加点を狙う。愛宕守備陣は半田,窪田を中心に徐々に忠和の攻撃に対応し始め,時には自陣ペナルティエリア付近に10人を集める。何とか前線の澤出にボールを当てて,シュートレンジにまで持ち込もうとする忠和だが,密集して守る愛宕にスペースを消されてしまい,決定機がなかなかつかめない。中盤でボール奪取した時も,愛宕の1stDFに時間をかせがれてしまい,帰陣を許しブロックを形成される。忠和がボールをキープさせられている展開で前半は終了。愛宕が1点を奪って試合巧者ぶりを発揮した前半だった。 後半開始早々は右サイドバック中西堅のオーバーラップからリズムをつかもうとする。2本CKを得るが愛宕守備陣に跳ね返される。遠藤が中盤の底でボールをボールを拾い始めた愛宕は36分古本が中盤でボールを拾いスルーパス。抜け出した中田が落ち着いて決めて貴重は追加点を奪う。37分には右からのFKを古本が左足でカーブをかけながらゴール前に送ると森川が飛び込み,ボールは直接ゴールに飛び込み突き放す3点目を決めた。46分忠和はハーフウェー付近でボールを受けた南向が右サイドをの竹馬にパス。竹馬は25mの距離からシュートを放つと,GKの頭上を抜いて1点を返す。何とか1点を返したい忠和は,52分中西堅のクロスから棚橋がシュートを放つもわずかにゴール右に外れる。愛宕も高橋,池田のスルーパスからタイミングのよい飛び出しで,中田,古本が虎視眈々と追加点を狙う。57分忠和は南向の右CKから今野がヘッドで決めて1点差に追いつく。終盤猛攻をしかける忠和だが一歩及ばず,愛宕が20年ぶり3度目の決勝へと進んだ。 |