準決勝　7月11日（土）東光スポーツ公園
忠　和５−４（１−２，２−１，延長２−１）啓　北
得点者	今野（30分+1分），澤出（41分），前田（56分），大浪（64分），南向（69分）（忠）藤原（5分），細川（25分），工藤（60分+1分，69分）（啓）
警　告	藤原洸（啓）
忠　和	GK宇野　DF今野，石坂，中西堅（山�ｱ），大西泰　MF中井，南向，中西輝（大西勇），大浪　FW竹馬（棚橋），澤出（前田）
啓　北	GK平野充　DF栗本，平野友，菊地，遠藤　MF上野（尾崎），工藤，藤原洸，中里（金子）　FW細川（菅原），小林
序盤啓北は最終ラインからの長いボールを前線の細川に入れながら，2列目の工藤，藤原がセカンドボールを拾い。ゴールに近い位置で工藤がスルーパスを狙う。藤原も中盤でしっかりとボールを収めて，全体的なラインの押し上げの時間を作る。忠和は南向，中井で中盤を作り，トップの位置の大浪が下がってボールを受け，そこからのスルーパスで竹馬のフィジカルを生かして攻撃を仕掛ける。また，南向がDFとGKのギャップを狙いながら，アーリークロスを入れ啓北守備陣の混乱を生み出そうとする。4分啓北は栗本からのロングフィードがGKとDFの間に落ちたところを細川がボールを奪い，藤原にショートパス。藤原が無人のゴールに流し込んで，先制点を奪う。対する忠和は7分，大浪からのパスをうけた竹馬がGKもはずしてシュートを放つがわずかに左にそれる。忠和は南向と大浪がいい距離でパス交換ができた時には，中盤でためが生まれスルーパスを狙えるが，全体的に運動量が少なく押し上げが足りない。そのため攻撃のアクセントをつけていたの中西堅，大西泰のオーバーラップが生まれず攻撃が単発になってしまう。25分啓北は中盤で藤原がボールを奪い右前の細川にパス。フェイントを入れながら細川はゴール右上に見事なシュートを決め追加点を奪う。29分啓北は藤原が抜け出して細川がシュート，ゴールポストに当たって跳ね返るところを平野友が無人のゴールにシュートを放つが中盤から戻った中井がゴールライン上でクリアし，決定的なピンチをしのいだ。しかし，追加タイム1分忠和は中西堅のオーバーラップを起点に，南向のスルーパスに抜け出た大浪がGKもかわしてシュートを放つが啓北DF栗本がシュートブロックし防ぐ。しかし，その南向のCKに今野が頭で合わせて1点を返す。両チームとも守備陣が最後まで粘り強くプレーした白熱した前半は，啓北のリードで折り返した。 　後半忠和はサイドバックを積極的に押し上げ，分厚い攻撃を仕掛ける。南向，大浪からのパスをうけるFWも味方の上がりを待つ時間もつくり，波状攻撃見せる。大浪，南向のスルーパスに啓北守備陣も崩される場面が多くなり，苦しい展開となる。41分忠和は南向から前線へのロングボールに反応した大浪がボールを奪い取り，GKと１対1になるところを，フリーの澤出にパス。澤出はゴールに流し込みついに同点に追いつく。俄然動きがよくなった忠和は大浪が25ｍのミドルシュートで狙うが，GK平野充がフィスティング，ボールはバーにあたって跳ね返る。48分忠和は大西勇の折り返しに大浪がシュート，ジャストミートしなかったボールはちょうどよいパスとなり走り込んだ澤出がフリーでシュートを放つがGK平野充の正面をつく。完全に中盤を制せられ苦しい展開の啓北だが，栗本を中心に人数をかけ，懸命のディフェンス。52分啓北は藤原の長いドリブルからチャンスをつかみ，工藤がいい位置でシュートを放つが忠和は中井がブロックし防ぐ。56分忠和は大西勇が左のスペースにスルーパス。抜け出した大浪がゴール前にセンタリングを送ると，フリーの前田が流し込み逆転に成功した。59分啓北は前線へのロングフィードから工藤が栗本にパスを送りシュート。決定的な場面だったが，判断よく飛び出したGK宇野がストップする。しかし最後まであきらめない啓北は追加タイム1分，ゴール前へのロングボールから混戦を生み，工藤が起死回生の同点ゴールを決めて土壇場で同点に追いついた。 　延長に入りピッチをワイドに攻撃を仕掛ける忠和に対して啓北守備陣は疲労困憊。64分南向の右CKがファーサイドに抜けると，啓北守備陣はまったくマークがつかずフリーの状態。飛び込みながらゴールに頭で流し込んで貴重な勝ち越し点を奪った。その後も追加点を狙って大浪らが積極的に攻撃する忠和は，69分南向が30ｍのFKを直接決め5対3とする。しかしそのキックオフのボールから前線に走り込んだ工藤が執念のゴールを決めるが反撃もここまで。激しい点の取り合いの末，忠和が24年ぶり2度目の上川代表決定戦の決勝へと進んだ。
愛　宕４−０（１−０）美　深
得点者	森川（26分，60分+0分），池田（40分），遠藤（53分）（愛）
警　告	杉本（美）
愛　宕	GK土田（高木）　DF窪田（斉藤），三浦，三宅，小建　MF石崎（上堀），池田（遠藤），森川，浅野（滝ヶ平），高橋（菅原）　FW古本（平野）
美　深	GK橋田　DF坂井，杉本，芳賀，遠藤，森広　MF中山（高橋），丸山光，丸山優，樋口，森広　FW島田
上代準決勝、初日に続いて好天に恵まれたなか、愛宕中のキックオフでゲームがスタートした。 　美深は�A坂井を基点に、ＦＷ�F島田をＤＦラインの裏に走らせてシンプルに攻撃を組み立てる。愛宕はＦＷ�Q古本、左サイド�R高橋のするどい飛び出しからゴールに迫ろうとする。２分、愛宕はＤＦ�G小達のロングフィードからＦＷ�Q古本が抜けだしループシュートを狙うが枠を大きく外れる。４分、美深はＦＫから�F島田がＤＦラインの裏に出るがボールが足につかず、シュートを打てない。５分、美深はボールを丁寧につなぎ、�I丸山（光）がペナルティーエリア外からシュートを狙うが愛宕ＧＫ�@土田が落ち着いてセーブする。７分、美深はセンターライン付近からのＦＫを�A坂井が頭でつなぎ、�F島田のシュートがネットをゆらすが、惜しくもオフサイドになる。１０分、中盤のパスをカットした愛宕�R高橋のドリブルから�Q古本とのワンツーで決定的なチャンスをつかむが、美深ＧＫ�@橋田がタイミングよく飛び出し、シュートは枠を外れる。続いて、美深のＧＫを跳ね返したボールに愛宕�I池田がＤＦラインの裏に飛び出し、ＧＫと１対１のチャンスをつかむが、またも美深ＧＫ�@橋田が好セーブを見せる。１４分、愛宕は左ＣＫを�L森川がヘディングシュート。美深ＧＫ�@橋田がはじいたボールがゴールバーに当たるも、リバウンドを橋田がかろうじてつかみ、ゴールならず。１９分、愛宕は�L森川のドリブルからゴール前に飛び出した�R高橋にボールを入れるが、惜しくもオフサイド。２０分、愛宕は�R高橋のスルーパスに�Q古本が飛び出し、シュートチャンスを迎えるが、シュートはわずかに左に外れる。２６分、セカンドボールを拾ったＤＦ�G小達がドリブルで中央突破して、ペナルティーエリア内に進入する。ＤＦラインの裏のこぼれたボールに�L森川がよく反応して飛び出し、体を投げ出してのスライディングシュートがボールネットを揺らす。愛宕が待望の先取点を奪った。１−０で愛宕がリードして前半を終える。 　後半開始から、愛宕は�R高橋に代わって、�S菅原を投入。 　開始早々、愛宕は、�A窪田が最終ラインからロングボールを入れ、こぼれ球を拾った�F石崎のつなぎから�I池田にくさびを当てる組み立てでゴールに迫る。３３分、愛宕は�G小達のドリブルから右サイドを突破し、ペナルティーエリアに進入した�Q古本がマイナス方向に折り返す。フリーで走り込んだ�S菅原のグラウンダーのシュートを、美深ＧＫ�@橋田が左手１本で伏せぐファインセーブ！　ゴールを死守する。美深は３６分、セカンドボールを拾った�A坂井のロングフィードにから�F島田が飛び出すが、愛宕ＧＫ�@土田がエリア外に飛び出しクリアする。美深は３９分、自陣左サイドをドリブルで持ち上がった�A坂井からセンターバックの間のスペースに飛び込んだ�F島田がいいトラップでボールを納めるが、惜しくもオフサイドになる。４０分、�Q古本の中央からのスルーパスに�I池田が抜けだし、右足で落ち着いてシュート。ゴールネットを揺らし、愛宕がリードを広げる。得点したタイミングで、愛宕は�I池田に代えて�E遠藤を投入する。４５分、愛宕は�Q古本に代えて、�B平野を投入する。続いて、４６分、愛宕は�F石崎と�J浅野に代えて、�M滝ヶ平、�N上堀を投入。決勝に備えて選手を積極的に入れ替える。４９分、美深はＦＫのこぼれ球を拾った�L樋口が巧みなドリブルからシュートを打とうとするが、愛宕ＤＦ�A窪田が体を張ったＤＦで打たせない。５０分美深は�G中山に代えて�E��橋を投入する。５１分、愛宕のＣＫ。�G小達の蹴ったボールに�B平野の打点の高いヘディングで合わせる。威力のあるシュートは惜しくもゴール右に外れる。５３分、愛宕はバイタルエリアでボールをつなぎ、こぼれ球を�E遠藤がダイレクトにミドルシュート。カーブのかかったボールが美深ＧＫ�@橋田の手をはじき、ゴールに突き刺さる。愛宕がリードを３点に広げた。 　５５分、愛宕は�@土田と�A窪田に代わり、�K高木と�C斉藤を投入する。５７分、�G小達がセンターライン付近からゴール前までドリブルで持ち込み、右サイドから強烈なシュートを打つが美深ＧＫ�@橋田が好セーブ。５８分、美深は�I丸山（光）から左サイドのＤＦラインの裏にフィード。�E��橋が走り込むが、ボールをコントロールできず、シュートに持ち込めない。６０分、バイタルエリア付近で相手ボールを奪った�L森川のミドルシュートがＧＫのジャンプした手を超えてネットに突き刺さり、愛宕は４−０のリードに。 　先制、中押し、終盤の追加点とタイミングよく得点し、終始試合をリードした愛宕が27年ぶり2度目の上代の決勝に駒を進めた。

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