平成26年度上川代表決定戦

1回戦 士別天塩川サッカー場 7月11日(金)
永山南4−1(3−0)啓 北
得点者 須藤(7分),塚本(9分),森永(21分),樋口(39分)(永)鈴木(16分)(啓)
永山南 GK中田 DF大杉,土田,前川,鷲見(長屋) MF須藤,吉田,塚本(林,鈴木),浅見 FW樋口(野原),森永
啓 北 GK平野充 DF久保田,細川,若田,上野 MF鈴木,藤原(秋葉),深見,工藤,大友(平野友,栗本) FW横山
 上川代表決定戦Bピッチの第1試合は,旭川市中連準決勝の再現となった。開始直後永山南は相手陣内に大きくボールを蹴り込み,前線から圧力をかけ,23秒には吉田がファーストシュートを放つ。さらに2分には吉田のスルーパスに森永が飛び出しGKと1対1になるがシュートは左にそれる。吉田,須藤もくさびのボールよりも,森永をターゲットに早めのボールを相手DFの裏に入れる慎重な立ち上がり。啓北は,重心を下げながら切り替えの早い攻撃を見せる。永山南守備陣の前のギャップを,大友,横山が利用しながら,中盤から飛び出してくる鈴木がからんで攻撃をしかける。7分永山南は右サイドで森永から短いパスが渡り,浅見がドリブルでペナルティエリアに進入。折り返したところを須藤が合わせて先制する。9分には森永へのロングボールのこぼれ球を浅見が拾い,左サイドのスペースへパス。走り込んだ塚本がインサイドへカットインしながらGKもかわして2点目を決める。この2点で余裕をもてるようになった永山南は浅見に須藤がからみながら横パスを織り交ぜ,ボール支配率を高める。左サイドからは鷲見も再三オーバーラップをしかけ,厚みのある攻撃を見せる。前線の森永にもボールがよく収まり,啓北の守備陣を大きく下げる。そのため,啓北はボールを奪う位置が自陣低くに押し込められカウンターに移れない。永山南は啓北のスピードある横山には大杉が対応し,シュートを打たせない。21分永山南はは樋口からの横パスを受けた森永が浅見とのワンツーからDFラインを突破し,ゴール左に蹴り込んで大きな3点目を決める。その後も永山南の攻勢は続き,樋口,森永,塚本らが立て続けに決定機を迎える。永山南が前線からの高いポゼッションと前線からの圧力で,鈴木と大友,横山のホットラインを分断。カウンターの起点を作らせないことにより啓北をシュート0に抑え,3点のリードで前半を終えた。 後半も永山南は開始35秒で森永の右サイドの突破から浅見がシュートチャンスをつかみ,啓北の気勢をそぐ。しかし,1点を返したい啓北は徐々に前がかりになって反撃に出る。上野と交代出場した平野友を基点に右サイドから攻撃を組み立てる。鈴木,大友も高い位置でボールをさわることができはじめ,38分には工藤のパスから横山が左サイドを突破。最後は鈴木が啓北の初シュートを放つ。しかし,リズムをつかみはじめた啓北に永山南は勢いを失わせる追加点を奪う。38分浅見とのパス交換から塚本がゴール前にドリブルで進み,森永との壁パスから再び密集をドリブルで突破しようとした塚本が倒されPKを得る。このPKを樋口が落ち着いて決めて4対0とする。しかし,46分啓北は横山のパスを受けた鈴木がドリブルで相手守備陣を抜き去って1点を返す。この1点で息を吹き返した啓北は37分鈴木が再びドリブルでしかけGKと1対1となるが,永山南土田のプレッシャーとGK中田の前への飛び出しで,かろうじて防ぐ。前半から運動量豊富に走った両チームは消耗が激しくなり,徐々に前線と最後尾が間延びして,攻め合いの様相を生み出す。52分には吉田のパスを基点に鈴木のラストパスから森永がゴールポストに当たるシュート。54分にも吉田のクロスから森永が決定機をつかむ。啓北も55分鈴木のパスから栗本が決定的なシュートを放つが,永山南GK中田も好セーブを見せCKに逃れる。57分の秋葉のシュートもゴールバーを外れる。終盤の啓北の猛攻を大杉を中心とした守備と中盤を激しく動き回る吉田の運動量で防いだ永山南が旭川大会の雪辱を果たし,準決勝へと勝ち進んだ。
北 門3−0(2−0)東 川
得点者 高柳(14分),畑(27分),石澤(40分)(北)
北 門 GK中村 DF長岡(三浦),森,鈴木颯,鈴木恭 MF岡(山本),畑(伊藤),田中,高柳,石澤(釜土) FW荒瀬
東 川 GK阿部 DF高橋,中谷(石倉),千葉(脇),景井 MF黒川,金山(遠藤),添田,十河(中野) FW松村,栗林

旭川地区1位の北門中学校と,中央地区1位の東川中学校の対戦は,東川中学校のキックオフで始まる。北門は,畑,田中,高柳を中心にパスをつなぎ崩しにかかるが,コンパクトに守る東川ディフェンスラインを崩せない。6分,センターサークル付近でパスカットした北門は,右サイド高柳がサイドバック裏のスペースにスルーパス,絶妙のタイミングで荒瀬が抜け出しGKとの11となるも,東川GK阿部の好セーブによりチャンスを生かせない。サイドチェンジを繰り返しながら裏を狙う北門と,早い寄せで自由にさせない東川と,試合は膠着してくる。しかし,均衡を破ったのは北門中学校,14分高柳からの,右サイドのスペースへのスルーパスに荒瀬が反応,中のスペースに流れ,もう一度中でもらった高柳が落ち着いてシュート,北門が先制点を挙げる。その後も畑,田中が,石澤,高柳を使ってワイドに攻める北門と,コンパクトに早い寄せと人数をかけて守る東川の展開となる。このまま終わると思われた27分,ゴール前の荒瀬からの折り返しを高柳が田中へシンプルにたたき,田中が落としたところへ畑がシュート,北門が追加点を得て,2点をリードして前半を終える。 後半も北門がボールを支配し,東川はディフェンスに回る時間が続く。ワイドに展開し,石澤,高柳がチャンスメークする北門だが,高橋を中心に粘り強いディフェンスで東川が対応する。東川にとってはっては苦しい時間が続く。39分,左サイドハーフライン付近でFKを得た北門は,鈴木の絶妙のクロスに石澤が頭であわせて3点目を挙げる。終始丁寧なパスでゲームを支配した北門中学校が3−0で勝利し,準決勝へ進出を決めた。

美 深4−2(2−1)士別南
得点者 瀬川(7分,28分,38分),丸山優(39分)(美)喜多亮(12分),喜多珠(41分)(士)
美 深 GK村田 DF結城(丸山優,伊東),大槻,坂井,杉本 MF丸山光,芳賀奏,中山,田坂,武藤 FW瀬川
士別南 GK牧野 DF山本,櫻田,法邑,佐藤 MF喜多亮,大坊流,由井,藤原,西川 FW喜多珠(大坊斗,小出),二宮
 Bピッチでの第2試合は道北地区協会の士別南と美深の対戦となった。士別南は相手のゴール前へ縦へのフィードから,こぼれ球を拾って攻撃を展開する。対する美深は芳賀,丸山光が中盤を組み立てながら左右にボールを散らせながら,アタッキングサードでは瀬川のスピードをいかして,攻撃のチャンスをつかむ。 2分士別南は大坊流が相手のミスパスをインターセプトし,喜多亮がファーストシュートを放つ。対する美深は7分芳賀のスルーパスに抜け出た瀬川が相手GKとの1対1を落ち着いて決めて先制する。12分士別南は由井の右サイドへの展開を基点に,右サイドを深く切り込んだ二宮がマイナス気味に折り返すと,喜多亮がインフロントでGKの頭上を破るシュートをサイドネットに決め同点に追いつく。士別南は右サイドの大坊流を積極的に使い,次第にサイドからの崩しを狙い出す。一方の美深は瀬川のスピードを生かしてフィニッシュまで持ち込む。15分美深は瀬川の突破から芳賀がシュート気味のパスをゴール前に送ると武藤が合わせるがボールはゴールバーを越える。19分には中山の縦パスから瀬川が抜け出すがシュートはゴール右へとそれる。続く20分にも瀬川は右サイドから中へと切れ込みながら左足でシュートを放つがボールは同じような弾道を描きながらそれていく。美深は瀬川が前を向いてバイタルエリア周辺でボールを受ける機会が増えると,シュートに結びつくようになり,優勢に試合を進める。27分にもバイタルエリアでボールを奪った瀬川がそのままドリブルで相手DFを抜き去って追いついてゴール右隅に流し込み再びリードを奪った。士別南も由井がシュートチャンスをつかむがいずれもGK村田の正面をついてゴールには結びつかない。前半は瀬川のスピードから2点を奪った美深が2対1のリードを奪って折り返した。 後半は中盤で芳賀にボールが集まる美深のペースで開始する。士別南も大坊流の突破からの折り返しを喜多珠がからんで由井がミドルシュートを狙って応酬する。士別南は再三二宮,大坊流が37分美深は丸山光のスルーパスに抜け出した瀬川が右足でスワーブをかけながら,ゴール右上に狙い澄ましたシュートを決めてハットトリックを完成し,士別南を突き放すさらに,39分には瀬川のシュートのこぼれ球を丸山優が蹴り込んであっという間に3点のアドバンテージを握る。しかし,士別南も41分二宮が右サイドを突破してうったシュートのこぼれ球を喜多珠がつめて1点を返す。点の取り合いとなった試合は,互いにシュートを打ち合う場面が多くなりスリリングな試合展開となる。士別南はリズムがよくなり,二宮,喜多亮,大坊流の距離が短くなり,ショートパスから丁寧な展開を見せ,美深を押し込み出す。押し込まれる時間が続いた美深だが,坂井,杉本のCBコンビを中心に粘り強く守備し,リードを守りきり準決勝へと勝ち名乗りをあげた。

北 星1−0(0−0)富良野西
得点者 西田(53分)(北)
警 告 高畠優(北)
北 星 GK伊場 DF本間,本谷,金尾,高畠聖 MF佐藤,淺川,小野,高畠優 FW船越(西田),大瀧
富良野西 GK鈴木 DF菊池,砂田,前田,西川 MF小嶋,仁科(河内),日下,斉藤,藤澤(上野) FW尾崎

上川代表決定戦初出場の富良野西中学校と11年ぶり11度目の出場となる北星中学校の対戦となった第2試合は北星中学校のキックオフで始まった。開始早々攻め込む3分,北星は左サイドの浅川がゴール前に放り込んだクロスに船越が頭であわせるが,枠をとらえず。5分,小野が左サイドから中央へ切り込み,ゴール右隅へシュートを放つが,富良野西GK三上がファインセーブし,得点できず。7分,コーナーキックからのカウンターを仕掛けた富良野西は中央で張っていた小島が,ディフェンスラインを抜けてGK11となり,シュートを放つが枠を外れる。10分,左サイドからパスを受けた小野が,ドリブルから,右の裏のスペースにスルーパス,浅川がダイレクトシュートを放つも三上が正面でキャッチする。何度となくチャンスをつかむ北星だが,菊池の体を張ったディフェンスと三上のファインセーブに決めきれない。12分北星浅川のループシュートはGKの頭を超え,ゴールへ吸い込まれるかに見えたが,富良野西の前田がぎりぎりで蹴り出し,富良野西はピンチを逃れる。17分富良野西がカウンターから初のコーナーキックを得るが,ボールはGK伊場が直接キャッチする。18分,北星船越がペナルティエリア外からはなったミドルシュートはクロスバーを直撃,惜しくもゴールとはならない。23分,左サイドから佐藤があげたアーリークロスに朝霞はが併せてシュートするも,大きくバーを超えていく。前半は北星がボールを支配し,怒濤の攻撃を見せるも,苦しい時間の連続だったが,GK三上を中心に富良野西が守りきり,スコアレスドローで終える。 後半開始早々,右サイドでFKを得た富良野西だったが,ゴール前に放り込んだクロスは北星伊場がキャッチ,カウンターで船越が一人で持ち込みシュートを放つが,ゴールを外れる。北星は積極的に前からプレッシャーをかけて高い位置で奪いにかかる。一方,富良野西はしっかり守ってカウンターを狙う展開となる。34分,富良野西は左サイドコーナー付近から尾崎が速いグラウンダーのクロスを入れ,仁科があわせるが,伊場がキャッチする。39分,北星はコーナーキックに浅川が頭に合わせるが,またもやクロスバーにはじかれる。50分,交代で入った西田が前線で動き,ボールを引き出しチャンスメークし,流れを北星が引き寄せる。53分,中央でボールを受けた西田が30mのロングシュートを豪快にゴール右隅に突き刺し,北星が待望の先制点を得る。富良野西は追いつきたいところだったが,そのまま試合終了。1−0で北星が勝利した。

 




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