第64回旭川市中学校連盟サッカー大会

準々決勝
永 山2−1(1−0)光 陽
得点者 幸田(27分),野口勇介(59分)(永)竹内(33分)(光)
永 山 GK西村 DF野口勇樹,澤,佐藤貴,柴山 MF中島,高田,佐竹,幸田,野口勇介 FW中井 交代/MF庄野,大森,布施
光 陽 GK瀧本 DF木村,原田,斉藤,八田 MF佐々木,佐藤博,林,三浦 FW月岡,竹内 交代/FW藤田
【戦評/小林(神楽)】
 準決勝第一試合は、昨日神楽を3対1で下した永山と北星・愛宕を激戦の末下した光陽の顔合わせとなった。天気は晴れ、気温も高く無風の中、永山のキックオフでゲームが始まる。最初のシュートは光陽。月岡がインターセプトし中央をドリブル。右中央を走る竹内番がうまく抜け出し、ノーマークで17m付近からシュートを放つが、クロスバーを大きく超えてしまう。3分に光陽はコーナーを得るが、永山のDFにクリアーされる。永山は高田,佐竹,幸田を中心にサイドへの攻撃を展開。8分には高田から左サイドの野口勇介へ。野口勇介がスピードをいかし、左サイドを突破。ゴール前にパスを送るが、光陽斎藤が落ち着いて永山の攻撃をはじき返す。試合は、徐々に永山のボール支配率が高くなり、光陽陣内での攻防が続く。光陽は中盤またはDF陣から、前線の竹内と月岡への縦パスを狙う。永山はトップ中井の楔を起点に、サイドの野口勇介へのスルーパスを使った攻撃やMF陣の中央突破や中央で合わせるシュートを放つも、全てGK正面で、ネットを揺らすことができない。15分過ぎから光陽も中盤での粘りから、前線へとロングボールを送り込みチャンスを狙うが、永山DF陣が浮き球の落下点に的確に走り込み、パスを通させない。25分、若干足の止まった光陽のスキを突き、野口勇介が左からセンターリング。飛び込んできた中井がダイレクトで合わせて、あわやゴールかと思われたが、惜しくもGK正面で、得点を奪うことができない。試合が動いたのは27分。幸田と中井のワンツーパスがゴール前で大きくバウンド。光陽ゴール前で弾むボールに幸田が素早く反応。GKと競り合いながら、体で押し込み、貴重な先制点を奪い、前半が終了。
 後半の最初のシュートも光陽。竹内が中央25m付近でポイントをつくりボールをキープ。永山DF二人をかわし、シュート。ゴール左にきれる。インターバルで息を吹き返し運動量の増えた光陽は、34分、DFのはじいたボールを三浦が左でキープ。中央に位置した竹内が絶妙のファーストタッチで永山DFをかわし、飛び出てきたGKもかわして、オープンネットのゴール右隅に落ち着いてボールを蹴り込み、早い段階で同点に追いつく。同点にした光陽は、勢い付き、永山陣内へと攻め入り、前半の防戦状況から打って変わってシュート数が増す。一進一退の攻防の続く中、45分過ぎから、両チームともに疲れが見え始め、辛抱の試合展開となる。48分には、左奥からのボールを中央で幸田がキープ。マイナスパスを高田に落とすと、すかさずシュートを放つが、GK瀧本正面で得点にならず。逆に50分、右サイドバックの佐藤がドリブルから絶妙のスルーパスを中央を走る竹内に送ると、あわやGKと1対1になりそな場面をGK西村が飛び出し、セーブ。その後もシンプルに縦パスを使ったスピードある光陽の攻めと、ボールを中盤で繋ぐ永山の攻防が続き、このまま延長戦かと思われた59分、中盤から抜け出した高田が右サイドをドリブルし、クロスを入れると、ファーサイドから走り込んだ野口勇介がヘッドで合わせ、ゴール中央へ待望の追加点を決め、そのままタイムアップ。後半の光陽の猛攻を凌いだ永山が13年ぶり5度目の準決勝へと駒を進めた。
附 属3−0(0−0)六 合
得点者 山根(43分,45分),楠(54分)(附)
附 属 GK田中 DF原田,祖父江,新田,長瀬 MF宮村,金澤,山根,楠,松本 FW松田康
六 合 GK石田 DF佐高,川上,田村,深澤 MF菊池,伊藤,遠藤,中村欣,浅田 FW杉森 交代/MF阿部
【戦評/南向(北門)】
 っくりとした立ち上がりは両者様子を見ているかに思えたが、開始4分附属山根からのボールを楠のヘディングシュートはゴールポストに当たり六合中学校は事なきをえた。これをきっかけに攻勢に出る附属に対して、カウンターで対抗する六合途いう形が続く。7分には、附属松田のコーナーを山根がインサイドで合わせるもボールはゴールのバーの上に外れる。少ないタッチ数で、ボールをつなぎながらチャンスをうかがう附属に対して、12分には六合の右サイドの菊池から中央伊藤を経由し左サイドの遠藤がシュートは惜しくも左に外れた。15分には附属山根から出たボールに楠が反応しDFを切り返しでかわしてシュートを打つもGK石田がセーブ。対して六合は奪ったボールを菊池が附属GKの位置をよく見て40mのロングシュート附属GK田中が何とか防ぎ先制点を与えない。さらに22分には19ロングシュートを放つもGK正面。前半終了間際には楠と山根のワンツーから楠がシュートを放つもわずかに左に外れた。前半は、附属の攻撃を六合のセンターバック川上、佐高と附属山根にマンマーク気味についた杉森の粘りで0−0で折り返した。
 後半も攻撃の手を緩めない附属は43分山根が右サイド相手陣内深く切り込んだ角度のないところからシュート六合GK石田が反応して手に触れるもそのままゴール待望の先制をえると、その3分後附属松田がこぼれ球を拾いパス、これを受けた山根が2点目を決めた。さらに、55分には、中央の山根から楠へパスを送ると楠がこれをていねいに流し込み試合を決定づける3点目を挙げた。前半よく粘った六合だったが、3対0で附属が勝ち,2年連続4度目の上川代表決定戦にコマを進めた。
緑が丘4−1(3−0)広 陵
得点者 野村(3分,29分),岡(6分),加藤大(50分)(緑)畠山(45分)(広)
警 告 鶴羽(緑)上川(広)
緑が丘 GK中嶋 DF加藤拓,鶴羽,谷地元,相澤 MF杉本,岩田,野村 FW滝田,加藤大,岡 交代/DF菅井 MF福澤
広 陵 GK室井 DF松下,錦戸,坂牛,上川 MF橋本,島,中 FW畠山,大島,細川
【戦評/則末(永山)】
 北海道カブスリーグに緑が丘と道北ブロックカブスで首位を走る広陵という好カードになった準決勝Aピッチ第2試合。開始3分緑が丘は右スローインをペナルティエリア内で受けた野村がゴールエリアの角でワンタッチで左足に持ち出しゴールに蹴りこんで早くも先制した。さらに6分には野村が中央で右サイドにボールをさばくと,滝田がドリブル突破。ゴールライン際で折り返すと岡がダイレクトのボレーで合わせて追加点を奪った。野村を中心に中盤を組み立てる緑が丘は岩田もからんで左右に展開しながら攻撃を組み立てる。右の滝田,左の杉本からワイドに攻めを構築し,シュートチャンスをねらう。岡,加藤大の動き出しも早く,広陵守備陣を後手後手に回させる。広陵は右サイドの細川にボールが配球されたときにはチャンスとなるが,全体的に緑が丘に中盤を制せられ,橋本にいいかたちでボールが入らず苦しい展開となる。また,緑が丘右SB加藤拓も積極的に前線に進出するため,左サイドの大島も深いポジションを取らざる得なくなり攻撃に転じられない。15分前後から広陵は橋本,島が中心になってボールを展開できるようになり、盛り返す。畠山のポストプレーなどから細川のスピードも生きだし,シュートに結びつくようになる。ボール支配率もあがり,橋本,大島を中心にしながらスピーディーな攻撃をしかける。緑が丘も岡が前線でドリブルでしかけながら追加点を狙う。29分,杉本の左サイド突破からの強烈なシュートはGK室井がストップしたが,直後左サイドをドリブルで抜け出した野村が貴重な3点目を決めた。両チーム積極的に攻撃しあうオープンな前半だが,緑が丘3点のリードを奪って前半を終えた。
 後半も開始40秒の右CKの鶴羽のヘッドがゴールポストをたたくなど,緑が丘ペースで始まる。広陵は緑が丘攻撃陣のドリブルに対し,迂闊に飛び込んでしまうことが多く,粘り強い対応ができない。また,野村が中盤でキープ力を生かしてしかけ,ラストパスを送るなどいい形を再三作る。34分にも加藤拓のロビングボールから加藤大がからみ,こぼれ球を野村がフリーでシュートを放つなどチャンスを多くつかむ。7分には野村が右サイドからドリブルを開始し,相手DFの間を縫うように進み左足のシュートを放つ。これは室井が好セーブを見せるが,広陵は野村を抑えきれず苦しい展開が続く。39分,40分と緑が丘は加藤大,岡が際どいシュートを放つがGK室井が再三の好セーブで追加点を与えない。緑が丘の中盤の圧力の前に前半のようなパスワークが影をひそめていた広陵だが、ワンプレーから流れを引き戻す。44分広陵は左サイドでボールを受けた大島が相手DFをかわし畠山に短いパス。畠山は短いドリブルから強烈なシュートを放つとゴール上に叩き込まれ1点を返した。しかし,緑が丘は49分左サイド相澤の縦パスを受けた加藤大がそのままドリブルでペナルティエリアまで侵入し強烈なシュートをはなつとサイドネットに吸い込まれ広陵を突き放す4点目を決めた。終盤広陵も畠山のスルーパスから抜け出た島がシュートを放つなど何とか得点差を詰めようとするが及ばず。緑が丘が桁違いの強さを見せつけて広陵に圧勝し,7年連続26度目の上川代表決定戦へと駒を進めた。
北 門3−0(0−0)春光台
得点者 高橋航(37分),槌谷(40分),関(58分)(北)
北 門 GK田中 DF高橋航,鈴木,山本,内田 MF斎藤友,今野,関,伊藤和 FW得永,槌谷 交代/DF高橋温 FW渡辺,斉藤圭
春光台 GK小野 DF村椿,大久保,今成 MF佐藤,斎藤,本間,石川,木村 FW島田,村上 交代/MF川上
【戦評/鈴木(忠和)】
 準決勝第2試合は、本大会第1シード北門中学校と春光台中学校の対戦。前半、北門のキックオフでスタート。ボールの支配率に勝る北門は序盤から中盤を丁寧に繋ぎながらためを作りDFラインを押し上げながら厚い攻撃をしかける。春光台は斎藤を起点に中盤を省略し、前線の島田,村上へ縦の長いパスを入れてシュートを狙うが13分、北門は右サイドを駆け上がる徳永が縦にドリブルで切り込みシュートするもGKナイスセーブではじき出す。続く14分、中央を上がる関が高橋航からボールを受け、ワンタッチコントロールでDFをかわし強烈なシュートを放つがGK正面でパンチングで阻む。立て続けにこぼれ球を今野がシュートするもGK小野がまたしてもパンチで防ぐ。23分、北門はハーフライン付近から伊藤和からクロスボールを受けた斎藤友がG右サイドからシュートを狙うも春光台DFに寄せられミートできず。27分には、北門はG前で決定的なチャンスをつかむが春光台GK小野のすばらしい反応でGを死守する。圧倒的にボールの支配率に勝る北門であったが、決定的なチャンスをことごとくGKに阻まれ0対0のまま前半終了。
 ハーフタイムを挟み、北門の攻撃が激しさを増す。34分,高橋航がDFラインからドリブルでG右サイドまで持ち上がりシュートを放つが惜しくも枠を外す。36分には左サイドのスペースで関がボールを受け中へ折り返す、今野が滑り込んで合わせるがGマウスをとらえきれず。続く37分、右コーナーキック、今野がファーサイドへ、高橋航がフリーでインサイドで合わせ難なくゴール。39分にも、右からのコーナーを高橋航がヘディングでシュートしGKがはじいたところを槌谷が押し込み2点目を挙げる。その後も関のドリブルや今野のパスからチャンスをつかむ。何とか1点を返し試合の流れを変えたい春光台は49分、斎藤がG前20m付近から振り向きざまにシュートを放つ。ボールはG右サイドネットへ向かうがGK横っ飛びではじき出す。続いて左CKを石川が蹴ると、木村がファーサイドで折り返すと島田がダイレクトで合わすがGK田中の正面となる。53分、春光台はG前左25m付近で得たFKを斎藤が直接狙うがGK難なくキャッチ。57分北門は自陣左ハーフライン付近から高橋航が絶妙のクロスボールを縦へ走る斎藤圭へ。そのボールを得永が関へ折り返し3点目となる。先制するのに時間がかかった北門だが,相手を零封し結局3対0で3年連続24度目のの上川代表決定戦となった。 

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