平成23年度 上川代表決定戦


1回戦
北 門4−1(2−0)永 山
得点者 齋藤(22分),高橋航(29分,35分),伊藤(44分)(北)中井(58分)(永)
北 門 GK田中 DF高橋航,鈴木,高橋温,内田 MF伊藤勇,今野,関,伊藤和,得永 FW槌谷 交代/MF斎藤友,FW渡辺,DF高橋大,MF櫛部
永 山 GK西村 DF野口勇樹,澤,佐藤貴,柴山 MF中島,高田,佐竹,幸田,野口勇介 FW中井 交代/MF庄野,MF大森,MF井上,MF布施
【戦評/小林(神楽)】
 上川管内代表決定戦第1試合は、士別市天塩川サッカー場
Aピッチで、旭川市中体連決勝で緑が丘を10でくだした北門と同じく準決勝で緑が丘に惜敗した永山の顔合わせとなった。天候は曇り、気温25度、弱風の中、永山のキックオフで試合が開始する。ファーストシュートは3分、北門。今野が左コーナーを蹴ると、2番高橋がファーサイドで頭で合わせる。シュートはGK正面へ。GKがはじいたところを槌谷が蹴りこむが惜しくもオフサイド。その後は、徐々にコンパクトにパスをつなげる永山がリズムをつかみ始める。4分には野口の左からのクロスを高田がスライディングで飛び込み合わせるも、ボールに触れることができない。続く7分には30m中央で中井がパスを受けると、DFをかわし25m付近から迷わずシュート。ゴール右に大きくそれる。ポゼッション率は永山。10分にもショートコーナーから中央でボールをキーップした佐竹がシュートするが、GK正面へ。北門の苦しい時間帯が続く。しかし、15分過ぎから、北門DFからのロングフィードを得野や関、伊藤に合わせ始め、ゴールに迫り始める。対して永山の澤や野口が体をはってシュートまでもっていかせない。流れを変えたい北門は20分に斉藤を投入し。永山DF陣の裏を狙い始める。そして、試合が動いたのは22分。高橋からロングの縦パスがでると、そのスルーパスをやや中央左35mに位置した斉藤が、ラインを上げきれなかった永山DF陣の裏をつき抜け出しドリブル。PA左から落ち着いて蹴りこみ、ゴール右隅に先制点を決める。29分、コーナーキックを今野が蹴ると、ファーサイドから走りこんだ高橋が頭で完璧に合わせ、ゴール右隅に追加点を叩き込む。その後も北門の猛攻が続き前半終了。

 雲間から太陽がのぞき始め、やや風が強まる中、後半が始まる。立ち上がり早々、両チームともに左コーナー付近でFKを得るが得点につなげることができない。しかし35分、左コーナーを得た北門は今野が蹴ると、ファーサイドに位置した高橋が、永山DFと競りながらも高さを生かしてゴール右隅にまたもボールをしずめ、30と永山を突き放す。永山は高田や庄野から左の大森や右の布施、トップの中井にパスを繋ぐがシュートレンジまでもっていけない。永山は40分過ぎから、メンバー交代を繰り返し、フレッシュな選手の足を使った攻撃を展開する。しかし、44分、右サイドからの展開に中央を走りこんだ関がPA付近でボールをキープ。DFをかわして強烈なシュートを放つがGK西村が横っ飛びで好セーブ。コーナーにかろうじて逃れる。北門はビックセーブから得たコーナをまたも逆サイドの高橋が頭で合わせるとボールはクロスバーに直撃。真下に落ちたところを、走りこんだ6番伊藤が頭で押し込み4点目を奪う。永山は高田のポストプレーから中井のサイドチェンジのパスで、左の野口を走らせるリズムの良い攻撃を仕掛けるが、北門の鈴木と内田の粘り強いディフェンスに阻まれ、なかなかシュートまでもっていけない。57分にはDF柴山からのロングパスに左の野口が反応。ドリブルで突破し、センターリングを送り込むと中井が合わせるが、クロスバーの上を超える。続く58分井上から左サイドの野口に絶妙なスルーパスが出ると、迷わず野口が左から切れ込み、GK11に。GK田中が辛うじてはじいたところを、走りこんできた中井がゴール正面に落ち着いて蹴りこみ、1点を返す。ロスタイムも含め、一進一退のゲーム展開のまま、タイムアップ。永山の粘り強いDFも、北門のセットプレーの前に、崩されてしまった試合であった。
緑が丘3−0(2−0)上富良野
得点者 加藤大(6分),相澤(13分),野村(59分)(緑)
警 告 大谷(上)
緑が丘 GK中嶋 DF加藤拓,鶴羽,谷地元,菅井 MF相澤,杉本,岩田,加藤大 FW滝田,岡 交代/FW風上,FW有山,MF野村
上富良野 GK矢幡 DF鑓野目,江尻,多湖,谷拓 MF松田,藤田,谷悠,福士 FW高松,健名 交代/MF陣内,FW前田,MF高橋航,DF大谷,DF西山,中澤
【戦評/遠山(広陵)】
 上代Bピッチ第1試合の対戦は、富良野地区代表・上富良野中学校と旭川地区第2代表・緑が丘中学校のカード。やや風はあるものの、昨日の雨の影響もなくピッチコンディションは上々。前半は緑が丘のキックオフでスタート。中盤を丁寧に繋ぐ緑が丘に対して、上富良野はワントップ気味に前で張る健名へ縦のロングボールでチャンスを狙う展開。5分、緑が丘はハーフライン付近からのFKをG前へ、DFA鑓野目がヘッドでクリアしたこぼれ球を岩田がシュートするも力なくGK難なくキャッチ。6分、緑中は右サイドからバイタル付近で待つ岡へ、岡は落ち着いて右で待つ加藤大へ、加藤大が右足でGKに頭上を抜くシュートで先制。その後も上富良野陣内で緑中がボールを支配する展開が続くが、なかなか決定機を作れず。13分、相澤が40m付近から粘り強いドリブルでエリア内まで持ち込み、ディフェンスを右足で切り返して、G右隅へ2点目を決める。何とか1点を返し、試合の流れを変えたい上富良野は、16分、絶好の位置でFKを得る。G正面20mから谷が直接狙い、ボールはG右隅へと突き進むが、GK横っ飛びでキャッチ。20分を過ぎ上富良野が高松への楔のパスや右サイド松田からの攻撃で緑中陣内へ攻め入る場面が増える。、上富良野は21分、右サイド20mからのFKを松田が中で末J健名の頭に合わせようとするが、緑中鶴羽ヘッドでクリア。が22分には、緑中DFからのGKへのバックパスを健名がつめチャンスとなるがすんでのところでクリアし難を逃れる。18分にもM松田がドリブルで持ち上がり中へ折り返すが好判断で飛び出し、健名の目前でGKキャッチ。終了間近、緑中は岩田からの右CKを岡がフリーでヘッドするも、ミートできずにゴールならず。前半2−0のまま終了。
 前半2−0とリードはしたものの、DFの連係やマッチアップの厳しさなど、内容的に満足のいくものとならなかった緑中は、後半スタートから、積極的なプレーで果敢に攻め込む。開始1分、岩田からの左コーナーを鶴羽がヘッドでジャストミートするもG上に外れる。35分にも、同じ形でヘディングシュートするも今度はバーに直撃。緑中は滝田に代え風上を投入し右サイドからの攻撃が増える。41分には、岡が切れのあるドリブルで右サイドを持ち上がり、マイナスの折り返しを逆サイドエリア隅で待つ杉本にあわせるが、シュートはG右を外れる。 43分、今度は右CKを岩田が左足で中へ、杉本がヘッドで合わせるが、ボールはまたしてもバーに嫌われる。46分にも、G前のこぼれ球を杉本が拾い、ワンドリブルして左足で強烈なシュートを放つもG上。なかなか追加点を挙げることができない緑中は、53分野村と有山を投入。55分自陣から相澤が左へ流れる加藤大へ縦のスルーパスを通す。加藤がエリアへ持ち込もうとしたところを、相手ファールで警告。このFKを野村が直接狙うもGKのパンチングで阻まれる。59分、岡が右サイドをドリブルで持ち上がると見せかけDFが寄ったところを、中を上がる野村に横パス。野村はワンドリブルでDFをかわし、20m付近からG右サイドに3点目を決める。
体を張ったDFで多くのシュートを阻んだ上富良野ではあったが、緑中の厚い攻撃の前に1回戦で姿を消すこととなった。緑中は決定的チャンスをきめきれずに苦しむ時間が続いたものの、野村がいい形で3点目を挙げ、次の試合に向けていい材料を残す試合となった。
美 深3−2(1−1,1−1,延1−0)士別南
得点者 広瀬(29分,54分),清水(64分)(美)喜多(13分),米田(39分)(士)
美 深 GK結城 DF清水,竹田,鉢呂,十亀 MF鈴木賢,坂井,伊庭,堂前 FW広瀬,佐藤 交代DF西川
士別南 GK DF草刈,喜多潤,吉村 MF喜多英,柏倉,福井,平塚 FW野村,米田,松本 交代/FW張間
【戦評/則末(永山)】
 両チームとも中盤を組み立てながら,前線のスペースにボールを入れシュートチャンスを狙う展開。士別南はトップの松本のポストプレーから喜多,柏倉がサポートし,米田のスピードを生かしてDFのギャップを狙う。一方の美深は中盤を組み立てながら広瀬のキープ力を生かし,堂前,佐藤がからんで攻撃をしかける。6分美深は十亀がフィジカルを生かしてゴール前に進出,無人のゴールにシュートを放つがDFも必死に体を寄せ,枠をとらえきれずに終わる。一方の士別南は米田が再三ゴールに迫るが,美深DF水がよくカバーして防ぐ。しかし,13分左サイドでボールを受けた福井がクロスボールを入れるとゴール前に進出した喜多がドンピシャと頭で合わせて先制点をあげる。その1分後にも米田がスルーパスに抜け出しシュートを放つが,GK結城がストップする。美深も17分には広瀬がドリブルでペナルティエリアに進出するなど,攻撃をしかける。19分にも広瀬のパスから佐藤が抜け出しシュートを放つなど,徐々に美深ペースで試合は進む。21分にも広瀬が右サイドをドリブル突破,DFを次々とかわし,シュート気味のセンタリングを送るなど前線からの高い圧力で士別南を押し込める。26分にも広瀬のスルーパスから福井が抜け出しGK11になるなど再三広瀬から前線へスルーパスを出しながら攻撃の糸口をさぐる。29分美深はDFラインからGKDFのギャップにボールが送られると守備陣がもたつく間にボールをかっさらった広瀬が無人のゴールに蹴りこみ同点に追いつく。その直後にも広瀬のパスから堂前が抜け出すが,このピンチは鉢呂が体をはって防いだ。前半は美深の攻撃によく耐えた士別南だが,終了直前の失点で11で終了した。
 後半も美深ペースで試合は進む。34分にはDFからのロングフィードを抜け出した佐藤がGK11になるがGKが判断よく飛び出しストップする。8分美深は十亀のフィードから抜け出した清水がGK11になるがこれもがファインセーブで防ぐ。その流れからカウンターになった士別南はDFラインの裏に出たボールを米田が粘り強くドリブル突破し,最後は無人のゴールに流し込んで再びリードを奪う。勢いにのった士別南は柏倉が好シュートを放つなどリズムをつかむ。何とか同点に追いつきたい美深は猛攻撃をかける。44分広瀬のスルーパスに抜け出した佐藤が左サイドを突破しシュートを放つがわずかにゴールの枠を外れる。46分には堂前とのワンツーから広瀬が決定機をつかむが,GKが横っ飛びにボールを抑え,ピンチを逃れる。50分にも坂井のフィードに抜け出した広瀬のシュートをが足でストップする。しかし,54分美深は坂井の縦パスに素晴らしいワンタッチでターンした広瀬が縦へ抜け出しシュート。何度も好セーブを見せていたを破ってついに同点に追いついた。追加タイム美深は広瀬の2度シュートチャンスをつかむがいずれもわずかにゴールの枠をとらえられず試合は延長戦に突入した。
 延長開始30秒美深は広瀬とのワンツーから抜け出した清水がまずシュートチャンスを得る。64分後半再三前線へ飛び出していた清水の攻撃参加かついに実を結ぶ。広瀬からのスルーパスから右サイドを抜け出した清水が冷静にゴールに叩き込みついに逆転に成功する。終了間際士別南は張間がゴール前に進出するが,清水がスライディングで防ぎCKに逃れる。追加タイムの士別南の攻撃を耐えしのいだ美深が32で準決勝に進出した。  
附 属5−0(2−0)美 瑛
得点者 楠(9分,13分,43分),松田康(58分),原田(59分)(附)
附 属 GK田中 DF原田,祖父江,新田,宮村 MF長瀬,金澤,山根 FW松田康,楠,松本 交代/MF松田和,DF宮川,FW民野
美 瑛 GK山口 DF小出,戸枝,沼倉 MF犬伏,只野,野村,渡辺,福原 FW今村,嵯城 交代/MF松田,MF佐々木,MF森島
【戦評/鈴木(忠和)】
 第2試合は旭川第3代表の附属と8年ぶりに管内代表となった美瑛中との対戦となった。キックオフは付属中。開始1分、左サイドから楠がドリブル突破。グラウンダーで逆サイドから松田が足先に触るもGK山口が正面で難なくセーブする。4分にも左サイドを楠が抜け出しCKを得る。宮村が蹴ったボールは楠がヘッドで触るもゴール右に切れる。5分、ドリブルで仕掛けPA手前でフリーキックを得る。山根が左隅を狙って蹴るもゴールならず。逆にこのピンチを凌いだ美瑛が反撃に出る。DFラインをやや高めに修正し、渡辺、野村を軸として嵯城の突破から附属ゴールに迫る。7分には野村が鮮やかなターンからPA内まで進入するもシュートまで持って行けない。先制点は9分、再三の左突破から楠が抜け出し、DF小出を振り切りゴール右隅に低い弾道のシュートを決める。1点を決められた美瑛だが、気落ちすることなく果敢に附属からボールを奪いにいく。イーブンの展開が続いていたが、13分附属が細かいポゼッションからボールをキープしポストに入った山根にパス。左から走り込んだ楠がダイレクトでグラウンダーのシュートを決め2−0とリードする。勢いに乗る附属は14分楠、松田の2トップでDFラインを突破し松田がシュートを打つも、GK山口の勇敢な飛び出しで3点目を与えない。果敢な守備からカウンターで攻撃を仕掛ける美瑛は、16分にはPA10メートル手前でFKを得る。小出が蹴ったボールを今村がヘッドで触るもGK田中が難なくキャッチ。しかし、美瑛もマンマークを徹底し、奪ってからのシンプルな前線へのフィードでペースをつかみ出す。
高いDFラインでオフサイドが多くなり、やや攻め手を欠く附属に対し、24分ゴールから30mのところでFKを得る。渡辺が直接ゴールを狙うもバーの上に超える。終了間際にも渡辺が30mのロングシュートを放つもGK田中が正面でキャッチし附属が2点のリードで折り返す。
 後半の立ち上がりは再び美瑛が高いDFラインをキープし附属のオフサイドを誘う展開。シュートまで持ち込めない附属を美瑛がシンプルな攻撃で仕掛ける。4分PA内のもつれ合いから今村が後半のファーストシュート。CKを得る。なかなか得点を挙げられないもの果敢に附属ゴールを脅かす。楠、松田康の突破が機能しない附属は松本を左サイドに張り出させDFラインの突破を試みる。5分、松本が左サイドからライン突破。GKと1対1となり決定的な場面をつくる。ドリブルでPA内に進入し、GKをかわしてシュートするも、山口が素早い反応で片手で弾き事なきを得る。両者ともシンプルな攻撃となり縦のスピードの速い展開になる。9分、美瑛の縦パスが野村に入りDFラインを抜けだしGKと1対1になるもGK田中が体を投げ出してセーブ。そのカウンターから今度は附属、楠がドリブルで美瑛ゴールに迫り、シュートを打とうとするも小出、戸枝が間一髪で戻り、得点を与えない。互いに譲らない展開が続く中、13分DFラインの一瞬のスキを突き、縦を抜け出した楠がGKをかわしシュート。もう一度自らプッシュして美瑛を突き放す3点目を挙げる。終盤になり、互いに足のつる選手が出始めると、美瑛の高いDFラインも維持できなくなり、附属の侵入を許すようになる。25分、山根が左サイドからドリブルで角度のないところからシュートを打つも、戸枝が間一髪で足に当ててゴールを阻止。シンプルに今村、渡辺を使って攻撃したい美瑛だが、後ろからの押し上げがないため孤立し、降雨劇に迫力を欠いてしまう。それでも中盤では附属の選手を自由にさせず、粘り強い守備を見せる。メンバーチェンジし、元気な選手を次々送り込む附属は、終盤に再び美瑛を突き放す。28分、松田康が左サイドからのフードを受け、ゴール右に侵入。飛び出すGKをかわす技ありのシュートで4点目。29分には楠の右サイドからのクロスに原田がヒールで流し込み5点目を挙げ試合を決め、準決勝進出を決めた。



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