第63回旭川市中学校連盟サッカー大会

 

緑が丘2−1(1−0)永 山
得点者 野村(25分,54分)(緑)植村(33分)(永)
警 告 谷地元,野村(緑)
緑が丘 GK安食 DF宮川,鶴羽,谷地元,高買 MF酒井,森川,杉本,篠原 FW野村,鮫澤 交代/MF浜崎
永 山 GK石川 DF西沢,半田,荻野,高田 MF福沢,中井健,斎藤,植村,中坪 FW伊藤 交代/MF野田
主審/西川(永山南) 副審/高原(神居東),宮川(永山南) 第4審/荒木関(光陽)
【戦評/久世(六合)】 準決勝Bピッチ第2試合は永山と緑が丘の強豪校同士の対戦となった。試合開始早々緑が丘は相手陣内にロングボールを蹴り込み高い位置でプレッシャーをかける。両チームともディフェンスの跳ね返したセカンドボールを厳しく競り合いシンプルにFWへつなごうとする。永山は右サイドの植村と高い位置に張るFW伊藤にボールを集める。右サイドの高い位置でパスを受けた植村のドリブルからセットプレーのチャンスを得るが決定機には至らない。7分永山のMF中坪がハーフウェー付近で競り合って得たFKをDF荻野がゴール前へ低いライナー性のボールを入れる。これに斉藤が反応しシュートを狙うが緑が丘DFがクリアする。しかしこのクリアが低く伊藤の足元へ,伊藤がシュートを放つがゴール右へ外れる。ここで緑が丘は左MFに浜崎を投入する。この交代から緑が丘は右サイド森川,左サイド浜崎のドリブルからペースをつかみ始める。永山も伊藤のポストプレーからチャンスを得ようとするが,緑が丘DF鶴羽,谷地元のタイトなマークと高買の的確なカバーリングに防がれる。やや緑が丘ペースの試合展開から25分先制点が生まれる。緑が丘右からのCKを森川がニアポストの篠原に低いライナー性のパスを送る。このパスを篠原がダイレクトでゴール前の野村へ。フリーでパスを受けた野村は落ち着いてゴール右隅にシュートを決め,待望の先制点を決める。勢いにのる緑が丘は,前半終了間際にも谷地元が右サイドの森川にパスを出し,ドリブルで深く切れ込んだ森川が折り返したボールを鮫澤がダイレクトでシュートするが永山GK石川がセーブする。 後半も緑が丘の出足が良く,緑が丘ペースで試合が進むかと思われたが,33分永山は一瞬の隙をつき反撃する。33分ハーフウェー付近でパスを受けた永山植村がスピードに乗ったドリブルで相手選手を次々と抜き去り,ペナルティエリア右外から強烈なシュートをゴールに突き刺し同点に追いつく。追いついた永山は次第に両サイドの植村,中井にボールが収まり,一進一退のゲーム展開となる。その展開から試合を決めたのはセットプレーであった。54分緑が丘は坂井が入れた右からのCKを野村が相手DFと競り合いながら体で押し込み決勝点を奪った。終盤永山のパワープレーにも落ち着いて対応した緑が丘が逃げ切り,6年連続の上川代表決定戦出場を決めた。

 
広 陵1−0(1−0)啓 北
得点者 梶(3分)(広)
警 告 甲斐(広)
広 陵 GK大屋 DF宮越,竹内,錦戸,松下 MF橋本,甲斐,渡辺,大島 FW梶,沼田 交代/DF安川 MF畠山 FW細川
啓 北 GK長堀 DF齋藤健,二階堂,片石,上口航 MF三浦,平野,西山,永井 FW湯川,伊与田 交代/FW武藤
主審/矢吹(忠和) 副審/南向(春光台),松本(北都) 第4審/角(愛宕)

【戦評/後藤(北都)】 準々決勝第1試合Aピッチは,昨年度と同じ対戦,広陵と啓北の対戦となった。開始早々啓北は湯川,西山のパス交換から左サイドをえぐるがシュートまでは持ち込めない。広陵は,橋本,大島を使いワイドに攻める。広陵は3分,右サイドハーフウェイ付近から竹内のFKにペナルティエリアで堀が合せたところを倒されPKを得る。これを梶が落ち着いて決めて広陵が先制する。追いつきたい啓北は,伊与田へのロングボールでのカウンターと西山,湯川,平野でワイドに攻め込むがなかなかフィニッシュまで持ち込めない。幾度とないCKのチャンスも大屋,宮越を中心とした広陵DF陣に阻まれる。広陵も交代で入った細川が右サイド梶との連携から駆け上がりチャンスを演出するがシュートまではつながらない。前半は1対0で広陵のリードして終える。 後半は早い時間で追いつきたい啓北が上口航のロングボールから伊与田へつなぎチャンスをうかがうが錦戸が体を張りこれを防ぐ。33分左サイドペナルティエリア付近でボールをもった伊与田がドリブルで持ち込み西山へパス,西山がシュートを放つが大屋の好セーブにチャンスをつぶされる。一方広陵は梶が右サイドにポジションを替え,啓北のチャンスをつみとりながらカウンターの起点となる。うすくなった左サイドを大島が幾度となくチャンスメイクするが二階堂,片石の厳しいディフェンスになかなか追加点を奪えない。啓北は平野,武藤がワイドにボールを引き出し広陵ディフェンス陣をゆさぶるがラストパスがなかなか出せない。高い位置からプレスをかけ積極的に奪いにいくが簡単にボールを離す広陵からなかなか奪えず膠着状態が続く。55分広陵は,右サイドから持ち込んだ梶がペナルティエリア付近でボールキープ,空いたスペースに竹内が走り込み正面からうつが枠をとらえられず。啓北は57分,ロングボールを伊与田が中央で受け右サイドへドリブルで展開。右サイド深い位置から中央へクロスをあげ湯川が頭で合わせるが大屋が体を張り啓北の決定的チャンスをつぶす。ロスタイム自陣右サイドでボールを奪った平野から伊与田へロングパス,ギャップを抜け出しシュートをうつも枠をとらえられず。前半の1点を粘り強いDFで死守した広陵が4年連続の管内大会出場を決めた。


 
附 属6−1(3−0)北 星
得点者 金澤(3分),工藤(16分),山根(29分,57分),楠(42分,59分)(附)大瀧(31分)(北)
附 属 GK能瀬 DF高橋,原田,河口、金澤 MF楠,坂本,中野,工藤 FW山根,松田康 交代/MF松本 FW新田
北 星 GK宮浦 DF松村,福士,橋本,石井利 MF佐伯,本田,大瀧,久保,米田 FW横山 交代/FW渡辺
主審/三浦(神居) 副審/森(東光),佐藤(東明) 第4審/富田(春光台)
【戦評/小林(神楽)】 準々決勝Aピッチの第2試合は,前日の永山南との激しいゲームを制した附属と東明をPK戦の末下した北星との戦いとなった。立ち上がり附属はワイドに攻撃を展開し,サイドから北星陣内へと攻め入る。3分左サイドをドリブルできれこんだMF坂本がゴール前へマイナスのセンタリングを送ると,ゴール右に位置していたMF金澤がインサイドで落ち着いて合わせいきなり先制点を奪う。MF大瀧にボールを集め,攻撃の基点をつくりたい北星だが附属の厳しいアプローチに思うようなパスを前線へと送り込むことができない。しかし,13分フラットになった附属DFの中央をMF本田が縦パスを受け飛び出すと附属GKがたまらず飛び出しペナルティエリア外でトリッピング。絶好の位置で北星はFKを得る。このFKを大瀧は意表をついてゴール前でフリーの本田にパスを送るが惜しくもミートできず,チャンスを逃す。14分過ぎから一進一退のゲーム展開が続き,北星も徐々に附属陣内へと攻め入るシーンが増える。中盤でのボールの奪い合いで17分北星が痛恨のファウル。25m中央付近でのFKをDF工藤が直接シュートを決め追加点を得る。何とか点数のほしい北星は22分左から本田がオーバーラップした大瀧に縦パス。左サイドをドリブル突破した大瀧だが,附属DFが体を張ってボールを奪いシュートさせない。直後附属FW山根が縦パスを受け中央をドリブルしシュートを放つも北星GK宮浦が体をはってシュートを防ぐ。やや北星のボール支配率の上がる中,ロスタイム。またも山根が中央をドリブル。右へ移動しながらゴールに迫り,ゴール左隅にシュートをたたきこみ3点目を奪い前半が終了する。 後半は3得点でやや緩んだ附属に対して北星が猛攻をかける。31分大瀧が中央から右の渡辺へスルーパス,渡辺が右サイドをドリブル突破し,中央に走り込んだ大瀧へ絶妙のセンタリング。大瀧がゴール左にシュートを決め1点を返す。その後も北星の勢いは止まらず,追加点を奪うために足を使った攻撃を繰り返す。しかし,前係になった北星の隙をつき,42分附属はMF楠が左サイドをドリブル。クロスにFW新田が足で合わせ4点目を決める。46分退場によって一人少なくなった北星が苦しい展開となり,附属に攻め込まれる。57分には附属楠がシュート,GKがブロックするもこぼれ球を山根が押し込み5点目。ロスタイムには完全に足の止まった,北星DF陣をパスで翻弄し楠がだめ押しの6点目を決め試合終了。附属が16年ぶりの上川代表決定戦出場を決めた。

 
北 門4−0(1−0)忠 和
得点者 今野(3分),佐々木(38分,44分),高橋佑(46分)(北)
北 門 GK松本 DF高橋航,菅原,関,鈴木 MF斎藤,伊藤,今野,能代 FW佐々木,高橋佑 交代/DF菊池,山本,水上 MF櫛部,高橋温,原,中西 FW内田
忠 和 GK神 DF藤田,野島,伊東,川村 MF高田,宮野,三橋,佐藤,井澤 FW井川 交代/DF石川
主審/山本(聖園) 副審/伊藤(東陽),廣野(東光) 後藤(北都)
【戦評/久世(六合)】 攻撃力に勝る北門に対して忠和は5バックでゴール前を固めようとするが,開始早々の2分に北門が先制する。忠和陣内で縦パスを受けたFW高橋佑が忠和DFを振り切りゴール前へ独走しシュートとみせかけ左へ流れたFW佐々木へパス。このパスは忠和DFがカットしCKに逃れる。しかし,この左CKを今野が右足でゴール前へハイボールを上げると直接ゴール右に決まり北門が先制点を奪う。追加点を狙って攻める北門は,忠和DFラインの前のスペースからMF能代,伊藤,斉藤がFW佐々木,高橋佑を狙ってパスを送るが狭い忠和DFの間を通すことができない。攻め込まれる時間帯が続く忠和であるが,集中したDFから前線で待つFW井川,MF宮野,石川を狙ってロングフィードを送り,セカンドボールを高田が拾った反撃を試みる。攻め続ける北門は,前線でパスを受けた高橋佑が巧みなドリブルで抜け出そうとするが,忠和DF陣も体を張って突破を阻む。また,MF陣も狭いDF間や裏を狙ってパスを出すが制度が低く決定機に至らない。 後半北門は斉藤にかえて,菊池を左サイドバックに入れ,関を左MFに上げる。32分左に上がった関がスルーパスに反応し,DFラインの裏に抜け出し,フリーでシュートを放つが忠和GK神がファインセーブする。37分忠和は相手陣内でボールを奪ったMF高田が北門DFの裏を狙ってパスを送るが走り込む選手はいない。直後の38分北門は,忠和DFの前のスペースでパスを受けた橋佑が忠和DFのギャップを狙ってスルーパスを送る。これに反応した佐々木が飛び出し,落ち着いてGKをかわし無人のゴールに流し込んだ。佐々木はその2分後にも中央をドリブルで切れ込み,ゴール右隅にシュートを決め3点目を奪う。攻撃の手を緩めない北門は右CKから今野がゴール前に入れたハイボールをGKがパンチング。こぼれ球に高橋佑あつめ4点目を奪う。一矢報いたい忠和は,懸命にDFから,石川,井川を狙ってパスを送る。42分には左CKを高田がニアポストへ入れ,井川が飛び込んでヘディングシュートを狙うが惜しくも左に外れる。56分には井川のポストプレーから左サイドに走り込んだ宮野が裏へ抜け出そうとするが北門DFに阻まれる。 最後まであきらめることなくボールを追った忠和であったが,地力に勝る北門が2年連続の上川代表決定戦出場を決めた。 




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