１回戦
附　属２−０（１−０）広　陵
得点者	楠（12分，60分+1）
警　告	宮越，梶（警）
附　属	ＧＫ能瀬　ＤＦ��橋，工藤，原田，河口　ＭＦ楠，坂本，中野、金澤　ＦＷ松田康，新田　交代/MF松田和
広　陵	ＧＫ大屋　ＤＦ宮越，竹内，錦戸，松下　ＭＦ橋本，甲斐，渡辺，大島　ＦＷ梶，沼田　交代/MF畠山　FW安川，細川
主審/西川（永山南）　副審/南向（春光台），北原（士別）　第４審/目黒（東明）
【戦評/則末（永山）】　序盤から附属は前線から積極的なプレスをかけ，MF中野,楠が中盤でボールを奪うと，FWにボールを預ける展開。しかし，広陵も宮越，竹内のCBを中心に素早い寄せで対抗する。広陵はボールを奪ってから速いカウンターでチャンスを狙う｡FW梶,甲斐が中盤で長いドリブルでしかけてチャンスメイクをする。Dゾーン周辺では宮越の１対１の強さにチャンスの芽をつまれていた附属。しかし12分、中盤でおしこんだ展開から，右サイド奥より短いパスが楠に出る。これを楠はダイレクトで20ｍのミドルシュート。相手DFにディフクレションしたボールはゴール右に飛び込む先制点を奪った。何とか反撃したい広陵だが,中野,楠によって中盤を支配されるため，攻撃に移る位置が自陣深くなってしまい効果的なカウンターをしかけられない。附属は19分にも楠が中盤で左サイドの坂本にパス。大きなワンツーのように戻ってきたボールを楠が左足で狙うが，これは枠をとらえきれない。広陵も敵陣深くまでまでボールを運んだときには梶が必死に起点となろうとするがシュートまでもちこめない。附属原田のカバーリングの前にチャンスをつみとられていた広陵も終盤FKから何とか竹内に合わせようとするが附属の守備陣に跳ね返され前半は１対０で終了する。　前半終了間際から竹内が一列前に出ることが多くなった広陵は,細川のポストプレーから橋本がオープニングシュート。さらに４分には梶が中盤で長いドリブル、竹内を経由して左サイドを突破した甲斐にパス。甲斐は相手DFをかわして強烈なシュートを放つがGK能瀬が好セーブ。こぼれたところを竹内が狙うがわずかに左に外れる。このシュートでゲームが俄然動き出す。５分には楠が右からあげたクロスを中野がフリーでヘッドで狙うがGK大屋の正面をつく。７分にも坂本のパスを受けた楠が強烈なシュートを放つが大屋が確実にキャッチする。広陵も10分には橋本のチャンスメークから梶がゴールに迫る。守備ラインを宮越がハードマークで附属攻撃陣を抑え込む広陵は，中盤も押し上げることができはじめ，徐々に厚みのある攻撃をしかけはじめる。それでも附属は44分中盤でボールを奪った楠がシュートにもちこむなど,中野、楠がボールをもったときには攻撃の形をつくる。45分には松田康とのワンツーから工藤がシュートを放つが惜しくもポストをたたく。47分広陵は松下からのスルーパスを受けた細川がゴールに迫るが，原田がスライディングで防ぐ。附属もすぐに攻撃に出、中盤からドリブルで迫った楠が左サイドを突破しシュートに結びつける。残り10分広陵は竹内をトップにあげ，１点を狙いに出る。53分附属はDゾーンでファウルを受け直接FKを得る。しかし，惜しくも工藤のFKはGK大屋の正面をつく。１点を追いかけて広陵は最後の攻撃に出る。59分附属陣内左サイドで得たFKを竹内が直接狙うがGK能瀬がフィスティングで逃る。前がかりになった広陵の背後をつき，ロスタイム1分松田康からのパスを受けた楠がGKをかわして無人のゴールへ勝負を決定づけるゴールを決め準決勝進出を決めた。
北　門１−０（１−０）士別南
得点者	佐々木（16分）（北）
警　告	石上（士）
北　門	GK松本　ＤＦ高橋航，菅原，関，鈴木　ＭＦ斉藤，伊藤，今野，能代　ＦＷ佐々木，高橋佑　交代/DF菊池　MF中西，田中
士別南	ＧＫ朝田　ＤＦ森，平間，柏倉，吉木　ＭＦ佐々木，鴻上，由井，井ノ上　ＦＷ横山，石上　交代/DF末次
主審/矢吹（忠和）　副審/森（東光），後藤（北都）　第4審/荒木関（光陽）
【戦評/鈴木（忠和）】　上代Aピッチは北門と士別南の対戦となった。ブロックカブスでは５対０で北門が勝利を収めており士別南が北門の攻撃陣をどう抑えるかが焦点を予想された。立ち上がり北門は両サイドを巧みに使い，ゴール前で待つ高橋佑への折り返しでゴールを狙う。3分左サイドで得たFKを今野が直接狙うがDFがCKに逃げる。5分右サイドに流れた高橋佑が得意のドリブルでゴールに詰め寄りシュートするが士別南DFが体を張ってゴールを死守する。北門は旭川大会の時よりも中盤で小刻みにパスをつなぎながらサイドにボールを散らす。一方士別南はDFラインから長いボールでFW横山にフィードするが，菅原を中心とする北門守備陣の落ち着いた守りにあいシュートがうてない。13分北門は右サイドから能代があげたボールからチャンスをつくり，こぼれ球を今野がすかさずダイレクトでシュートするがGK朝田が好セーブで防ぐ。15分には高橋佑がドリブルでDFを抜き左足でシュートするもゴールならず。16分中盤の今野からゴール右に走り込む佐々木にスルーパス。佐々木はワンドリブルして，ゴール左サイドネットに突き刺す。先制点を得た北門は小技にも冴えを見せる。18分バイタルエリア付近で縦パスを受けた高橋佑がオーバーラップする関にDFの頭を越えるロブを左足であげると，関がシュートを放つが惜しくもゴール右上に外れる。終盤人数をかけて自陣を守る士別南に対して北門は関をはじめとするDF陣のオーバーラップや佐々木、高橋佑の小刻みなポジションチェンジ等多彩な攻撃を見せるが追加点ならず前半を終えた。　後半北門は関を一枚上げ，左サイドを起点に攻める。32分センターサークル付近から今野がゴール前に走り込む高橋佑に。高橋佑はDF二人をかわす巧みなドリブルから得意の左足でシュートを放つがゴール左に外れる。33分には佐々木がゴール前25ｍ付近から狙い澄ましてミドルシュートを放つが右ポストに跳ね返る。ここまでシュートのなかった士別南だが35分，由井がゴール前20付近でのこぼれ球を直接シュートGKの頭上を越え得点かと思われたがわずかにゴールの上に外れる。39分にも由井がドリブルからミドルシュートを放つがGK松本の正面をつく。40分中盤でボールを得た士別南は，由井が絶妙なロビングで走り込む横山につなぎ絶好のチャンスを得るが，GK松本が飛び出しキャッチする。攻撃のリズムをつかみ始めた士別南に対して北門は一旦あげた関を再びDFラインにもどし守りを固める。終盤両者１点を狙う激しい展開となるが試合はそのまま終了。敗れはしたものの後半試合を優勢に進めた士別南の健闘が光った。
緑が丘11−０（６−０）東　川
得点者	森川（１分，９分，22分），鮫澤（2分），野村（6分，15分），岩田（39分），岡（46分，54分，56分），吉田（55分）（緑）
緑が丘	ＧＫ安食　ＤＦ宮川，鶴羽，谷地元，高買　ＭＦ酒井，森川，浜崎，篠原　ＦＷ野村，鮫澤　交代/GK中嶋　DF加藤，宮永　MF杉本，岩田，風上　FW吉田，岡，久保
東　川	ＧＫ佐藤　ＤＦ井上，樽井，江添，畑中　ＭＦ田中，高畑，住友，関根　ＦＷ畑中，平岡　交代/ＤＦ梅井
主審/三浦（神居）　副審/辻井（北星），松本（北都）　第4審/後藤（北都）
【小林（神楽）】　開始１分いきなりゲームが動く。右からのスローインをMF篠原がドリブルでペナルティエリアに運び込むとマイナスのパス。MF森川が走り込み落ち着いて合わせ先制点を奪う。続く２分にはDFからのパスを酒井がペナルティエリアに放り込み左からFW鮫澤が現れ２点目を奪う。更に６分東川DFがクリアしたボールMF鮫澤が拾いドリブルシュート,GKが攻守で防ぐがはじいたボールを野村が左足でゴール右隅に蹴り込み３点目を決める。その後も緑が丘の攻撃は続き９分東川陣内でボールを奪ったMF森川は東川DFを二人かわしそのままシュート、早くも４点目を奪う。何とか反撃したい東川は左サイドからロングパスをつないで緑が丘陣内へと攻め込む。13分には左サイドからのクロスをFW平岡がトラップからシュートを放つがサイドネットへ。やや前がかりになった東川の守りをつき，15分左からFW野村が中央に走り込んだ森川にワンツーリターンでボールを得、そのままフリーでドリブルシュート，追加点を奪う。17分東川はロングボールを前線へと送り込むと中央をFW平岡が突破。緑が丘DFがなんとか体を寄せ、いい状態でシュートをうたせない。緑が丘は選手を入れ替えフレッシュなプレーヤーが足を使って東川陣内へとプレッシャーをかけ続けるが，22分左からのCK混戦の中森川が押し込みハットトリックを完成させる。緑が丘はその後も手をゆるめることなく攻撃を続け、東川のゴールを脅かし前半終了。　後半は更に選手を入れ替えた緑が丘は細かいパスと足を使い東川陣内でのゲーム展開を繰り返す。MF酒井、篠原が右へ左へとボールを散らしサイドからの攻撃を立て続けに演出するが，東川DF陣の賢明なディフェンスにフィニッシュまでもっていくことができない。39分右サイドkらDF宮永がドリブルで前線のFW岩田へスルーパス。岩田が放ったシュートはゴールポストに当たるが，リバウンドを自ら蹴り込みゴールを奪う。更に46分左サイドからFW岡がドリブル突破，DF二人に抑えられながらもMF杉本にボールを落とし，リターンパスを受けて８点目を奪う。メンバー全員を入れ替えた緑が丘は更に勢いを増し東川ゴールに襲いかかる。54分FW久保が中央でボールをキープ。右サイドを走った岡にスルーパス。岡がそのままドリブルで切れ込みゴール左隅にシュートを決める。更に55分CKをDF吉田が頭で合わせ10点目を奪う。そして56分縦パスを受けたFW岡が左サイドをドリブルで突破、40ｍを走り抜き豪快にシュートをたたき込みこの試合二人目のハットトリックを決める。総合力で優った緑が丘が東川をまったく寄せ付けず，準決勝へと駒を進めた。
中富良野３−０（１−０）美　深
得点者	植田（24分，41分），前川（43分）（中）
中富良野	ＧＫ林　ＤＦ牧野，岡，小松田，中尾　ＭＦ前川，小松田，中島祐，曽慶，當瀬，高橋　ＦＷ植田　交代/ＤＦ平山，本田，中川　ＭＦ岡本，武島，中嶋洋
美　深	ＧＫ結城　ＤＦ竹田，坂井，三田地，佐藤　ＭＦ釜澤，羽田野，堂前，福元　ＦＷ広瀬，鉢呂　交代/ＭＦ榊
主審/山本（聖園）　副審/加藤（啓北），角（愛宕）　第4審/北原（士別）
【戦評/則末（永山）】　開始早々中富良野は自陣深くに人数をかけ，ゾーンが下がってしまい，なかなか効果的な攻撃をしかけられない。DFラインの前方にスペースを空けてしまい，前線とDFラインがやや間延びする。美深は廣瀬を中心にそこをつき，度々中富良野陣内に攻め入る。釜澤、福元の両サイドに散らしながら，攻撃の糸口を探る。中盤でなかなかボールを拾えない中富良野だが，中盤で前を向いてプレーするとスピードを生かして美深陣内に攻め込む。12分には，前川から曽慶とつなぎ植田がゴール前に迫るが美深守備陣がしっかり蓋をして事なきをえる。前線の植田へ向かってのフィードは美深DF三田地が落ち着いて対処しチャンスの芽を摘み取る。それでもCBの横のスペースがあくと，スピードのある中富良野攻撃陣だけにチャンスをつかむ。21分には植田が左サイドからのパスをプルアウェイしながらシュートチャンス得るが美深GK結城が鋭い飛び出しでコースを消す。22分美深は廣瀬がバイタルエリアでボールをさばき，釜澤へパス。釜澤のシュートはGKの正面をつく。24分CKのこぼれ球を拾った中島が右サイドから中に切れ込み左足でシュート。GKがはじくところを植田がスライディングでプッシュして待望の先制点を奪った。徐々に中盤でボールを拾い始めた中富良野は植田に合わせようとサイドからアーリークロスが入り始め美深守備陣にゆさぶりをかける。序盤こそ美深にペースを握られた中富良野であるが，先制点を機にやや持ち直し前半を１対０で終えた。後半１点を狙う美深は１分，右サイドを三田地が50ｍのドリブルから廣瀬にスルーパスを送りチャンスを迎えるが，中富良野DF岡が体を寄せて防ぐ。3分には中富良野は中央から中島祐がスルーパス,左サイドの曽警が左足で強烈なシュートを放つが美深GK結城が好セーブで防ぐ。後半に入ると攻め合いとなる。中富良野は前線からの執拗なプレッシャーと，前線への長いボール、さらに動きだしの速さにより美深を押し込み始める。美深のラインがずるずるさがることもあり，猛攻となる。40分にはゴール前の混戦から前川がシュートを放つなどリズムがよくなる。三田地を中心によく守っていた美深だが41分中富良野に追加点が生まれる。小松田が左サイドからロビング気味のシュート，GKがはじくところを植田がインサイドで蹴り込んだ。43分中富良野は中島祐の左CKを前川が高い打点のヘッドでたたきつけ3点目をあげた。終盤美深も羽田野のパスから堂前がヘディグシュートを放つなどするが，ゴールは遠く。中富良野も右の高橋から何度もサイドをえぐってチャンスをつかむが，GK結城,DF三田地を中心に必死の守りを見せ追加点を与えない。結局試合は３対０で勝ち、準決勝進出を決めた。

HOME

平成22年度ｔｏｐ

上川代表決定戦top

準々決勝　　準決勝　　決勝