| 決勝 | |
| 北 門３－０（０－０）附 属 | |
| 得点者 | 佐々木（35分），斉藤（58分），中西（59分）（北） |
| 北 門 | GK松本 ＤＦ高橋航，菅原，関，鈴木 ＭＦ斉藤，伊藤，今野，能代 ＦＷ佐々木，高橋佑 交代/ＭＦ田中 ＦＷ中西 |
| 附 属 | ＧＫ能瀬 ＤＦ髙橋，工藤，原田，河口 ＭＦ楠，坂本，中野、金澤 ＦＷ松田康，新田 交代/ＦＷ山根 |
| 主審/西川（永山南） 副審/三浦（神居），山本（聖園） 第4審/目黒（東明） | |
| 【戦評/則末（永山）】 附属は  北門のエース高橋佑対策に河口をマンマークさせる。高橋佑がドリブルに入ると，二人，三人とカバーリングに入って防ごうとする。しかし，佐々木、高橋佑のツートップは強力で，北門の何気ないクリアや，サイドのスペースへの縦パスを素早い反応とターンから一気に加速しスピードに乗ったドリブルで附属ゴールに迫る。中盤の伊藤、斉藤はひたすら黒子に徹し，中盤でのこぼれ球を拾ってはＦＷに預ける。高橋佑のスピードは，附属守備陣を苦しめ、10分のシュートを始め何度もシュートチャンスまで持って行くが，附属の原田も鋭い読みとカバーリングで，河口が対応している隙にシュートコースをふさぎ，決定的な場面をつくられながらも持ちこたえる。中盤での展開力ではむしろ附属が優る。楠の豊富な運動量とパワー，中野のテクニックはボールポゼッションしたときには優位に働く。特に右に左にとポジションチェンジする楠を北門の中盤選手はつかまえきれず，3分，21分とチャンスをつくる。21分のチャンスの場面では楠が右サイドのスペースの工藤にパス。工藤がシュートを放つとＧＫ松本が横っ飛びで防ぐしかないほどの決定的チャンスだった。中野のキープ力も効いており，19分には中野がペナルティエリア外からのスルーパス。ダイアゴナルランをした坂本にとおりゴールに迫るが菅原がブロ ックする。附属もＦＫから工藤が正確なキックでシュートチャンスを狙うが菅原を中心とした北門守備陣に跳ね返される。北門は左サイドの攻撃も多く，関がインターセプトからスピードに乗ったドリブルで何度も附属の右サイドを何度も急襲する。また，今野も左サイドを起点に献身的に動きチャンスメイクする。 後半に入ると北門は田中のフィジカルを生かし，右サイドからの攻撃が多くなる。2分，3分と高橋佑が巧みなボールキープから田中を生かし，高橋佑自身があるいは田中にシュートを打たせる。そして35分試合は動いた。中盤で伊藤が前線のスペースに蹴ったボールを佐々木がボールをキープ。そのまま縦に力強いドリブルから25ｍの距離からシュート。グラウンダーのボールは左ポストに当たってゴールイン。勢いにのる北門は6分，斉藤のチャンスメイクから佐々木、高橋佑が次々にポストやクロスバーに当たるシュートを放つな  どリズムをつかむ。その直後に附属は山根を投入。しかし，中盤でのボールを扱う技術では優りながら，北門の縦に引っ張るツートップにより，サイドのスペースを活用され，なかなか厚みのある攻撃ができなくなる。何とか山根にボールを集めたいが，北門の守備陣も集中的に守りシュートまでつながらせない。23分には中野の左サイドのボールキープから右サイドへ展開。山根がシュートまで持ち込むがＧＫ松本の正面をつく。55分北門は高橋佑を下げなければならない苦しい終盤を迎える。しかし，ここで今野、斉藤といったここまで脇役としてチームを支えていた2年生が奮起。57今野が左サイドから意表をつくミドルシュートでリズムをつかむと，58分右サイドからの佐々木のセンタリングを受けた斉藤がゴール前で落ち着いて蹴り込み貴重な追加点をあげる。更に59分には左サイドを今野がキックフェイントを使いながらドリブル突破。丁寧に折り返したボールを中西がインサイドで蹴り込みだめ押しの3点目を決めた。中野，楠の展開力を武器に北門を苦しめた附属だったが，北門の前線選手の動きに消耗され，最後は足が止まり一歩及ばなかった。ツートップの力を十二分に発揮する戦術をチームとして機能させた北門には昨年度の緑が丘に劣らぬ全道での活躍を期待したい。 |
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