第62回旭川市中学校連盟サッカー大会

準決勝
緑が丘0−0(0−0,延長0−0)<PK3-2>北 門
警 告 田端,豊田,館山(緑)稲田,吉澤,高橋佑,高橋真(北)
緑が丘 GK吉田 DF館山,津田,大田,酒井 MF猪川,篠原,横田,田端 FW國本,豊田 交代/FW相澤,DF藤原
北 門 GK畠山 DF吉澤,青野,菅原,木村 MF高橋真,稲田,佐々木,得永 FW高橋佑,高橋蓮 交代/MF能代,中原 DF菊池
主審/西川(永山南) 副審/辻井(北星),村上(永山) 第4審/目黒(神楽)
【鈴木(忠和)】 準決勝第1試合は,附属中のオフサイドトラップに苦しみながらも辛勝した北門と第1シードの緑が丘の対戦となった。雨の強くなる中,両チームとも気合い十分で開始直後から激しいボールの奪い合いが続く。緑が丘はピッチがぬかるむ中,短いパスとFW豊田のドリブルを組み合わせながら崩しにかかる。一方北門はMF稲田のしぶといボールキープから前線の高橋佑への縦パスを企てるが緑が丘DFの大田,館山に阻まれる。19分ここまでシュートのない両校だったが,緑が丘がチャンスを迎える。右サイドをもちあがった横田が津田に落とし,ゴール前で待つ豊田へ。豊田はヘッドでゴール右隅をねらうがわずかに上に外れる。ピッチコンディションのせいもあり,前半で警告4枚という激しい展開となり,無得点で終わる。 後半開始直後から運動量をあげた北門が緑が丘ゴールに迫る。36分緑が丘はCKからゴール前に落ちたボールFW國本が体制を崩しながらも右足でシュートを放つ。先制点かと思われたが,GK畠山が横っ飛びでキャッチする。39分には緑が丘田端が中盤でのドリブルから左サイドのスペースに走り込む猪川へ絶好のスルーパスが出る。猪川はゴールに向かいシュートを狙うが北門DF木村が体を寄せてクリアする。46分國本からのパスを受けた相澤がドリブルでゴールにせまる。北門DFがクリアしたボールを猪川が鋭い反応でカットしシュートを放とうとするがGK畠山が飛び出して難を逃れる。終盤は緑が丘の怒濤の攻撃が始まる。55分猪川が北門ペナルティエリア内でしぶとくキープし,左足でシュートするがゴール左へわずかに外れる。57分にも大田がゴール中央にドリブルで詰め寄るがシュートには至らない。終了間際には交代出場の藤原が左サイドから裏のスペースへクロスボールをあげるなどチャンスをつかむがどうしても得点できない。 試合は延長戦に突入し,決定的なチャンスを緑が丘が迎える。右サイドから相澤と田端のコンビネーションから中央へ走り込む國本へ。國本は無人のゴールにシュートを放つがわずかに右に外れる。終了間際にはゴール前の水たまりで止まったボールを猪川がシュートするが,GK畠山が身を呈してブロックする。試合は結局PK戦へ。PK戦は緑が丘が3対2で勝ち,3年ぶり15度目の決勝進出を決めた。


永山南1−1(1−1,延長0−0)(PK4-3>広 陵
得点者 山本(16分)(永)富樫(9分)(広)
警 告 山本,猪又(永)甲斐(広)
永山南 GK松元 DF上用,萩谷,鈴木,登野 MF梶谷,猪又,橋本,近藤,藤原 FW山本 交代/GK稲沢 FW前田
広 陵 GK大屋 DF水野,竹内,錦戸,宮越 MF甲斐,上川,寺村,槙 FW富樫,吉田 交代/FW梶
主審/矢吹(協会) 副審/谷山(緑が丘),森(東光) 第4審/篠永(協会)
【戦評/則末(啓北)】 雨にぬかるんだ最悪のピッチコンディション。水たまりも広がりはじめ,キックの距離も伸びない中での準決勝第2試合となった。それでもフィジカルに勝る永山南は,開始1分FW山本のポストプレーからMF猪又がゴール前に飛び出すが広陵DFがかろうじてクリアする。そのこぼれたボールを山本が左足で狙うがゴールバーにはじかれる。対する広陵もMF甲斐のパスからMF槙が飛び出すが,永山南守備陣も必死のクリアで難を逃れる。パスのつなぎようのないピッチのため,とにかく前へ前へとボールを運ぶ両チーム。8分永山南はMF藤原のロングフィードに山本が追いつきGKをかわしてゴールに迫るが,またしても広陵DFが粘り強くクリアする。その1分後広陵はカウンターからMF寺村がDFラインの裏へフィード。FW富樫がスピードを生かしてDFとGKを抜き去りシュート。ボールはゴール前で止まったが,なおも富樫がそのまま走りきって突進,ゴールに押し込み先制点をあげた。対する永山南は16分右サイドから始まった攻撃がゴール前の混戦をうみ,山本がシュート。ゴールライン上でボールが止まって広陵DFがクリアしたが,そのボールを再び山本が蹴りこんで同点ゴールをあげる。猪又,梶谷と中盤でのフィジカルに勝る永山南は藤原の運動量を加え,前線にシンプルにフィードし,優勢にでる。25分には猪又のスルーパスに山本が反応し,裏へ抜け出すが広陵もDF水野を中心によく対応する。対する広陵もやや持ち直し,交代出場の梶,吉田がゴールに迫るが,永山南は登野が前で積極的なチャレンジをし,上用もよくカバーリングして対処する。 後半も永山南が最初のチャンスをつかむ。猪又のパスから山本が飛び出すが,これも水野がよくストップする。広陵もMF上川のパスから富樫が抜け出すが,GK稲沢がクリアする。互いに一進一退の攻防となり,敵陣深く蹴りこむと,しばらく試合のペースをつかめる展開となる。永山南はMF橋本らのパスから近藤が二度飛び出すが,DF宮越が体を張って対処。前半の永山南の攻撃に耐えきれたため,後半は対処の仕方もよくなる。やや雨が小やみになると,MF甲斐,寺村を中心に広陵は中盤でのパスがつながり始める。さらに両チームとも前線とDFラインが間延びし始めたため,中盤での長いドリブルが効き始める。43分には広陵槙が左サイドを突破するが上用がカバーリング。50分には永山南梶谷のロングフィードから藤原が飛び出すが,GK大屋がストップ。さらに52分には登野のフィードに山本が抜け出すが,水野がよく体を寄せるというように,守備陣が粘り強く対応しシュートまで持ち込ませない。 両チームとも得点できないまま試合は延長戦に突入。延長戦では61分近藤がドリブル突破を図りGKと1対1となる場面を作るが最後は大屋が判断よくストップ。延長戦でも決着つかず試合はPK戦へ。そのPK戦では永山南が4対3で広陵を下し,4年ぶり4度目の決勝へと駒を進めた。



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