第62回旭川市中学校連盟サッカー大会


決勝
永山南1−1(1−1,延長0−0)<PK4-2>緑が丘
得点者 近藤(37分)(永)田端(39分)(緑)
緑が丘 GK今多 DF館山,津田,大田,藤原 MF猪川,森川,久保,田端 FW國本,稲尾 交代/
永山南 GK松元 DF上用,萩谷,鈴木,登野 MF梶谷,猪又,橋本,近藤,藤原 FW山本 交代/GK稲沢 FW前田
主審/矢吹(協会) 副審/山本(聖園),添田(広陵) 第4審/大場(北門)
【戦評/則末(啓北)】 メンバーを大幅入れ替えて4年ぶりの優勝をねらう緑が丘と準決勝と同じメンバーで臨み初優勝をねらう永山南。延長PK戦まで戦った疲労の蓄積が不安材料の両チーム。午後から雨がやんだためにパスが午前中よりつなげられるピッチコンディションとなり,緑が丘は中盤をつくりながら攻撃を組み立てる。6分には猪川が左サイドを切れ込んで,最後はFW國本がシュートを放つがわずかに右に外れる。中盤では田端,猪川がFW稲尾と連動しながらゲームを組み立てる。特に左サイドでは猪川が國本とのコンビネーションから再三突破しチャンスを作る。永山南は2試合目の疲れからかDFラインがずるずる下げられ,前線にボールが供給できずFW山本が孤立してしまう。19分には緑が丘は田端との連携からMF森川が抜け出しあわやというシュートを放つ。緑が丘ペースが続く中,21分永山南は近藤がスピードにのって仕掛けるが,DF館山がよく対応する。それ以外は圧倒的に緑が丘ペース。DF津田もよくボールにからみ,MF久保,國本とリズムよくボールをつなぎ,チャンスを作り出す。23分には稲尾がゴールネットを揺らしたが,惜しくもオフサイドの判定となる。終了間際になって永山南は山本が中央をドリブルし,猪又,近藤とつないでチャンスになりそうになるが,津田がよくカバーリングしてシュートまで持ち込ませない。緑が丘の速いパスワークに翻弄されながらも,最後の場面で上用を中心によく守った永山南が持ちこたえた前半だった。 後半は2試合目の疲れを感じさせないかのように永山南の運動量が増し,息を吹き返す。山本にボールが集まり始め,3分には初シュートを放つなどするが,緑が丘も館山がよく対応し,集中した守備を見せる。37分永山南は緑が丘守備陣の一瞬のつきをついて,山本が右サイドの近藤にパス。DFラインの裏へ抜け出た近藤は,ダイレクトで約20mの距離からシュートを放ち先制する。対する緑が丘も39分,津田のCKを田端がフリーでヘッド。放物線を描きながらボールはゴールに吸い込まれ同点に追いついた。得点が入り,俄然動きが激しくなった両チーム。42分には永山南MF橋本がゴールに迫るが,館山,今多で何とかしのぐ。45分には相手のクリアミスを拾った山本が意表をつく30mのシュートを放つなど,前半の展開が嘘のように永山南が盛り返す。47分には猪又のパスから近藤がGKをかわすが,DF藤原がかろうじてカバーリングし防ぐ。永山南の攻撃をDF大田を中心としながらしのぎ,反撃のチャンスをうかがう。59分緑が丘は鮫澤のクロスに國本がからみ,最後は久保がシュートするがわずかにゴール左へ外れる。両チームとも疲れをものともせずにゴールに向かったが得点できず延長戦にはいる。 しかし,延長戦でも決着がつかず勝負はPK戦へ。そのPK戦では永山南が確実なキックで4対2で勝ち,中連旭川大会で初優勝を飾った。


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