第62回旭川市中学校連盟サッカー大会
準々決勝 7月8日(水)
緑が丘2−0(0−0)東 光
得点者 田端(46分),豊田(55分)(緑)
警 告 横田
緑が丘 GK吉田 DF館山,津田,大田,久保 MF猪川,藤原,横田,田端 FW國本,豊田
交代/FW相澤
東 光 GK山下 DF岡田,久保,尾形,江頭 MF五島,田中,石川,芥川,加賀美 FW安本
交代/MF森川 FW中島
主審/高原(神居東) 副審/添田(広陵),角(愛宕) 第4審/松本(北都)
【戦評/則末(啓北)】
 開始直後は東光が前線からの激しいプレスをしかけ,緑が丘に中盤を作らせない。MF加賀美,田中がボールを奪取し,前線に基点を作る。緑が丘はMF篠原,田端が中盤での組み立てに参加できた時こそ,いいビルドアップができるが,FWの豊田にボールが入らずシュートまでには至らない。一方の東光も加賀美が前線への縦のフィードを行い,FW安本を走らせようとするが,緑が丘DF大田にカバーリングされ決定機を作れない。互いにシュートチャンスを得られないまま,中盤でのつぶし合いに終始する。21分緑が丘は猪川が左サイドをドリブル突破,この試合で初めてサイドをえぐるが,東光DFがクリアする。キックオフ直後には小雨だった雨足も次第に激しさを増し,ピッチもスリッピーな状態となり,ボールコントロールもままならなくなる。両チームとも得点の可能性は感じられないまま前半は終わった。
 後半は緑が丘DF酒井のミドルシュートからスタートする。このシュートから得たCKを酒井が蹴ると,ゴール前に猛然とダッシュした田端がワントラップしシュートを放つが惜しくもゴールバーを越える。33分には豊田が前線でボールを奪いドリブル。相手DF二人をかわしてゴールに迫るが,DF江頭が間一髪のところでスライディングし,阻止する。対する東光も田中のラストパスにMF芥川が抜け出そうとするが,DF酒井のカバーリングにあいシュートまで結びつかない。徐々に得点の気配が感じられそうな攻撃が増え始め,41分には田端のラストパスを受けた猪川が決定的なシュートを放つがわずかに左にそれる。2分後には相澤がゴールに迫るなど,酒井,豊田からのクロスから緑が丘は一方的に攻める。そして46分緑が丘はペナルティエリア左外から30mのFKを得ると田端がGKの頭上を越えるシュートを放ちついに先制点を奪う。東光も53分ハーフウェー付近のFKを加賀美がゴール前の田中に合わせる。田中はボールキープからゴールに迫るが,酒井の体の寄せとGK吉田の飛び出しによる防がれる。55分緑が丘はペナルティエリア外でボールを拾った豊田がノーステップでGKの位置を見てシュート。ボールは無人のゴールに吸い込まれ,貴重な追加点となる。試合はこのままタイムアップ。体を張って集中した東光だが,緑が丘が地力を発揮し,5年連続25回目の上川代表決定戦出場を決めた。
永山南6−0(4−0)北 星
得点者 山本(3分,11分,12分),猪又(15分),梶谷(49分),近藤(59分)(永)
永山南 GK松元 DF上用,萩谷,鈴木,登野 MF梶谷,猪又,橋本,近藤,藤原 FW山本
交代/DF谷内 MF八重尾 FW平野
北 星 GK中島 DF本宮,松村,安藤,橋本,福士 MF柏田,大瀧,吉田,新重 FW本田
交代/MF藤森 FW伊藤
主審/三浦 副審/角地(附属),後藤(明星) 第4審/伊藤(東陽)
【戦評/大場(北門)】
 激しい雨が降りぬかるんだピッチで始まった準々決勝第2試合。蹴りにくいボールに苦戦しながらも,永山南は力強いドリブルで開始早々から北星ゴールに迫る。3分には右サイドをMF猪又が駆け上がり,ゴール前にボールを入れる。北星DFがこのボールを必死に跳ね返すが,こぼれ球を拾ったFW山本が鋭い反転からシュートを決め先制する。直後北星も柏田がドリブルで持ち込みシュートを放つが得点には至らない。雨が強く降る中,永山南は北星陣内で厚みのある攻撃を続ける。11分ゴール前で北星DFのクリアからのこぼれ球を山本がシュートし2点目をあげる。その直後の12分山本は右サイドのボールをインターセプトし,自ら持ち込んでシュートし2試合連続のハットトリックを完成する。その後も永山南ペースでゲームは展開する。15分永山南は橋本がシュートしたボールをGKがはじき,ゴールライン付近でとまったボールを猪又が体ごと押し込み4点目をあげる。北星はGK中島を中心にDF安藤などが身体をはったディフェンスで追加点をあたえず前半は終了する。
 さらに雨が強く降る中後半はスタートする。永山南は左サイドを橋本が右サイドを近藤が縦に走りゴールをねらうが水にたまったピッチに思うようにゴールをねらえない。北星も柏田を中心にFW本宮やFW本田にボールを供給するも,永山南DF登野がゴールに向かせない。ピッチにボールが止まってしまう中,永山南ペースで試合は進む。49分永山南は山本が左からセンタリングを入れる。そのボールに梶谷が滑り込んで押し込み5点目をあげる。さらに54分には近藤がドリブルで持ち込み6点目をあげる。北星も終了間際,永山南キックミスからゴールにつめるが,得点できず。試合はこのままタイムアップ。永山南が雨中戦を制し,2年ぶり8度目の上川代表決定戦の切符を手にした。
7月9日(木)
広 陵0−0(0−0,延長0−0)<PK5-3>啓 北
警 告 高橋(啓)
広 陵 GK大屋 DF水野,竹内,錦戸,大沼 MF甲斐,上川,寺村,吉田 FW富樫,槙 交代/DF宮越
啓 北 GK永井 DF斉藤,干場,片石,平野 MF三浦,保田,笠原,高橋,西根 FW藤原 交代/MF若田
主審/矢吹(協会) 副審/谷山(緑が丘),村上(永山) 第4審/廣野(東光)
【鈴木(忠和)】 昨日とはうって変わっての晴天。ピッチコンディションも良好な状態の中で準々決勝第3試合がスタートした。序盤は自陣からシンプルに縦に蹴りこむ広陵に対し,啓北はMF笠原が左右に球をちらしながらチャンスを狙うという対称的な攻撃が繰り広げられるが,両者ともに決定的なチャンスを作ることができない。19分啓北はゴール前20m付近からFW藤原が強烈なミドルシュートを放つが惜しくもGKの正面をつく。その後両チームともやや大味なプレーが目立ち,0対0で前半が終了する。 後半は開始1分ゴール前30m付近でボールをもらったMF保田隙をついて左足でシュートを放つがGK大屋がパンチングでしのぐ。さらに33分には右CKのこぼれ球にMF高橋が飛び込むがわずかに枠をはずれる。34分にも左サイドのFKを干場がゴール前に待つ藤原に合わせるがわずかに届かず。51分防戦一方となりつつあった広陵は,速攻をしかけ右サイドからのパスをFW富樫がDFをブロックしながらシュートするが枠をとらえられない。55分ゴール前に走り込んだ笠原にDFの頭上を越える絶好のロビングボールが出るが,広陵DFの体の寄せにバランスを崩してシュートならず。終了間際には両チームともに,ゴールへつめよる場面が見られたがゴールならない。 延長に入り広陵は吉田,上川が右サイドからドリブル突破をしかける。啓北も藤原がしぶとくボールキープしチャンスをつくり,68分には笠原がペナルティエリア内で絶好シュート体制に入るが,広陵守備陣も必死の守りにあいシュートを放てない。ロスタイムには高橋が30mのシュート。ボールはゴール左サイドネットをめがけて進むが大屋がワンバウンドでたたきだし勝負はPK戦に進む。PK戦では広陵大屋が一人目をストップ。それに対して広陵キッカーは五人がきっちりと決め3年連続9度目の上川代表決定戦への出場権を得た。


北 門1−0(0−0)附 属
得点者 佐々木(北)
警 告 木村(北)川嶋(附)
北 門 GK畠山 DF吉澤,青野,菅原,木村 MF高橋真,稲田,佐々木,得永 FW高橋佑,高橋蓮 交代/MF能代
附 属 GK阿部俊 DF石丸,室谷,市中,原田,阿部恵 MF川嶋,楠,中野 FW昔農,久保 交代/GK野瀬 DF加藤 FW山根
主審/西川(永山南) 副審/南向(春光台),辻井(北星) 第4審/高橋(東明)
【久世(六合)】 攻撃力に勝る北門に対して附属はDFを5枚おいて臨む。開始2分北門は右サイドのFW高橋佑からのパスをゴール前で受けたMF稲田が附属DFとの競り合いから抜け出しシュートするがゴール左に外れる。更に7分,北門は青野がカットしたボールを高橋佑にパス。高橋佑は稲田とのワンツーパスから右サイドをフリーで駆け上がり,ゴール前に走り込んだ稲田にパスを送る。稲田のシュートを附属GK阿部俊がはじき,こぼれ球を高橋佑が再度シュートするが阿部俊も必死にクリアする。その後も北門が押し込む展開が続くが,附属DFのオフサイドトラップにかかる場面が多くなる。守備に追われる附属だが,ドリブル突破を図る北門に対して体を張ってディフェンスし,決定的な場面でもシュートブロックする。北門は附属のDFラインを稲田,DF木村がドリブルで抜け出してチャンスを作る。22分には北門稲田が中央をドリブルで抜け出し,GKと1対1になるが,GK阿部俊がからくもセーブする。23分には北門木村が左サイドから中央に向かって附属DFラインを突破したところを附属DFがたまらずファウルし,ペナルティエリア近くでFKを与える。しかし,木村のシュートは附属の壁に跳ね返される。前半終了間際にも北門は木村が左サイドからMF高橋蓮に浮き球のパスを送ると,このボールを高橋蓮がヘディングでDFラインの裏へ流し,走り込んだ高橋佑がシュートするが附属DFがブロックする。攻め続ける北門に対して,集中力を切らさずねばり強いディフェンスで附属がしのぎ,前半は無得点で終える。 後半も北門はDFラインでパスを受けた高橋佑の突破からチャンスを作る。39分に右サイドでパスを受けた佐々木が高橋佑とのワンツーでDFラインの裏に抜け出し,GKと1対1になる。佐々木は落ち着いてボールをコントロールし,ゴール左にシュートを決め先制点を奪う。追いつきたい附属はDFのクリアボールを久保,中野が拾い,高橋真との連携から北門ゴールに迫る。これに対して北門は附属の高いDFラインを高橋佑がドリブル突破する。47分にはゴール前で附属DFを次々とかわし,GKもかわしてシュートするが附属DFがかろうじてクリアする。その後も攻め続ける北門に対して附属は反撃の糸口を探しきれず。1対0で北門が勝ち,4年ぶり22度目の上川代表決定戦への出場を決めた。


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