平成21年度第1回道北ブロックカブスU-14

準決勝 10月24日(土)花咲球技場
北 門1−0(0−0)附 属
得点者 佐々木(52分)(北)
警 告 高橋佑(北)
北 門 GK松本 DF菅原,渡辺(高橋航),田中,斎藤 MF佐々木,能代,今野,関 FW原(中西,内田),高橋佑
附 属 GK野瀬 DF高橋,河口,原田,楠 MF工藤,坂本,中野,山根,金澤 FW松田
主審/山本(聖園) 副審/目黒(神楽),高橋(東明) 第4審/則末(啓北)
【戦評/遠山(東川)】 グループリーグをともに全勝で勝ち上がった北門、附属の準決勝第1試合。KICKOFFは北門。ややゆっくりとした立ち上がりに附属の中盤山根、中野が積極的にボールを奪いに行く。1分、中盤でFKを得た附属だが工藤の蹴ったボールに中野が合わせようとするも北門DFが難なくクリア。続いて楠が右サイドをドリブルで駆け上がり速いクロスを中央に折り返すもFWに届かない。序盤の5分の附属の攻撃を跳ね返した北門は徐々に攻撃のスピードを上げる。左サイドの関がDFのパスをインターセプトし、ドリブル突破。逆サイドにクロスを入れるもFWに合わず。附属のクリアボールが短いこともあって、高い位置でボールを奪える北門は波状攻撃を繰り返す。10分、DFラインの菅原が附属FWへのパスをインターセプトし、高橋佑にパス。前を向いて鮮やかなドリブルでDFをかわしPAに侵入するも、GK野瀬が好判断でシュートをブロックする。ロングボールを効果的に使う北門は、附属DFが対応になれてきたところでサイドからの攻撃に切り替える。15分、これまでDF裏を狙っていた高橋佑が中盤でポストに入り右サイドを駆け上がる佐々木に絶妙のスルーパスを送る。DFをかわし折り返したクロスに再び高橋が合わせ右足を振り抜くも、ミートせずにゴール右に外れ決定機を逃す。16分に高橋、18分に今野がFKを得たが決定機には至らなかった。北門の速いアプローチで中盤で自由のきかない附属だが山根、中野らが果敢に中盤を支え反撃を狙う。21分、松田がパスを受け中野、山根と繋ぎ左サイドを突破するも、センタリングは北門DFに跳ね返されなかなかシュートに至らない。少ない攻撃のチャンスを生かしたい附属だが、終盤に再び北門のスピードある攻撃に手を焼く。22分佐々木から高橋にスルーパス、25分佐々木→内田→高橋、27分左の能代のクロス→佐々木がスルー→高橋へといずれもPA内に侵入してのシュートを放つ。附属も野瀬、河口らが体を張ってゴールマウスを割らせない。この猛攻をしのいだ附属は28分に松田が中盤左でパスを受け、ドリブルでサイド突破を試みる。内側から上がってきた中野に丁寧に落としのパスを入れ山根に縦のスルーパスを入れる。DF2人をかわして思い切って振り抜いたシュートはGKが正面でキャッチ。前半はスコアレスで終える。 後半は立ち上がりから中盤での主導権を得ようと、両者が激しくアプローチする場面が続く。北門は高橋佑の抜け出しで決定機をつくろうと、ロングボールをDF裏に執拗にけり込む。附属はつなぐサッカーが息を吹き返し、DFラインから河口→工藤→楠→中根→松田と丁寧にビルドアップしサイドを崩しながらチャンスを伺う。41分、PAの左で北門がFKを得て、菅原がゴール前の佐々木にドンピシャのタイミングで合わせるもゴール左に外れる。40分を過ぎても北門の攻撃のスピードは落ちず、附属はやや足が止まり苦しい時間帯となる。42分、附属DFのクリアミスのボールを高橋佑から右にワイドにポジショニングした佐々木へパス。サイドを大きくえぐりセンタリングを上げるもシュートに至らず。44分にはPA内正面から高橋が強烈なシュートを放ちGK野瀬がはじいたところを関が詰めるも体を投げ出してセーブする。押し込まれながらも高い集中力を保っていた附属DFだが、48分についに均衡を破られる。DFラインからのボールを高橋佑がポストプレーでボールをキープ。DFに囲まれながらも粘って左サイドを走る佐々木にパスを送る。佐々木は右サイドの能代にクロス気味のボールを出して自らゴール前に走り込む。これに能代がタイミングよく折り返しのクロスを上げ、佐々木が強烈なヘディングシュート。先制点をゴール左に決める。先制点を上げて勢いづく北門は1年生高橋航が攻撃の起点になり、多彩な攻撃を繰り返す。50分、高橋航→高橋佑へとスルーパスがつながり中央突破。DFを振り切って右足を振り抜きシュートを放つもポストに強烈に跳ね返る。52分、今度は高橋佑のドリブル→高橋航へと繋ぎシュートを放つ。GKがはじいたボールに能代が詰めるも附属DFが必死に戻ってクリアする。54分は2人の高橋のワンツーがきれいにパスが通り再びゴール前が開けるもGK野瀬の果敢な飛び出しに追加点を奪えない。何とか同点としたい附属は、楠を右サイドの高い位置にポジショニングさせ、攻撃の起点とする。55分、その楠から松田につながった右サイドでチャンスをつくりCKを得る。工藤が蹴った2本のCKに中野、楠がいずれもヘッドで合わせる、ボールはゴールマウスには届かない。少ないチャンスをものにしたかった附属だが、試合はこのままタイムアップ。北門が終始スピードに乗った攻撃で附属を下し決勝進出を決めた。

永 山2−0(0−0,延2−0)緑が丘
得点者 中井(67分),植村(69分)(永)
永 山 GK石川 DF西澤,半田,荻野,高田 MF福沢,植村,齋藤,中坪(野田),中井 FW伊藤
緑が丘 GK安食 DF高買,浜崎,本多(鶴羽),宮川 MF酒井,森川,寺田,谷地元 FW鮫澤(岡),杉本
主審/南向(春光台) 副審/吉田(六合),山本(聖園) 第4審/目黒(神楽)
【戦評/則末(啓北)】 第1試合で附属が敗れたため,この試合の勝者がカブスリーグ参入戦への代表権を得ることになった準決勝第2試合。序盤はMF中坪,斉藤が中盤を組み立てる永山が両サイドを使いながら優勢に試合を進める。5分には中央でボールを受けたMF植村がドリブルでペナルティエリアに進入するが緑が丘DF高買が粘り強く守備する。7分には斉藤のスルーパスに飛び出した植村がゴール前にクロスを入れ福沢がシュート。8分にもDF西澤のクロスから植村がシュートとシュートまで結びつく攻撃が多くなる。特に右サイド植村のスピードには緑が丘DFは手を焼く。その後も永山の攻勢は続き,12分には斉藤のクロスを中井がシュート。その直後にもFW伊藤が相手のミスキックを奪ってシュートを放つなど永山が圧倒的に攻めるが,結果的にこの時間に得点を奪えなかったことが苦しむ原因となる。一方の緑が丘はMF酒井が巧みにボールにスピンをかけながら,相手DFとGKの間に絶妙のボールを落としチャンスを作るが,永山半田,荻野のCBコンビにシュートを打たせてもらえない。永山は20分には植村の落としたボールを伊藤がシュートを放つがわずかに左へ外れる。徐々にではあるが,永山の攻撃に慣れてきた緑が丘は高買を中心にしのぎきる。中盤でも酒井,寺田が健闘し,次第に五分五分の試合展開にもちこむ。27分には相手のパスを中盤でインターセプトした酒井がDFラインの裏に絶妙のパスを落とすと,走り込んだFW杉本がシュート。GKを破ったボールは転々とゴールに向かうが,荻野がよくカバーし,ボールをかき出す。永山が押し気味の前半は両チーム無得点で終わった。 後半に入り永山は伊藤のポストプレーを軸に1点を狙うが,緑が丘もCBの宮川,高買が中心となってシュートを打たせない。逆に緑が丘は39分FW鮫澤がボールを奪い,酒井のスルーパスに絶好のタイミングで抜け出た杉本がシュートを放つなど,ショートカウンターから決定機を作り出す。永山も植村,中坪の両サイドを使ったワイドな攻撃をみせるが,宮川ら緑が丘守備陣の出足が勝り中央へのボールはインターセプトにあう。終盤は途中投入されたFW岡の縦への突破からむしろ緑が丘のペースとなる。試合は0対0のまま延長戦へと入る。 延長前半では緑が丘がMF森川,FW岡のドリブルからシュートチャンスをつかみ出す。しかし,永山も苦しみながらもそのピンチをしのいだ67分。緑が丘守備陣の一瞬の綻びをついて,植村からのボールを得た中井がゴール右45度から貴重な先制点をあげる。この1点で勢いにのった永山は69分伊藤が中央へドリブル。右へ流れたボールを植村が左隅に蹴りこみだめ押しの2点目をあげる。緑が丘もDF浜崎,寺田とつなぎ,MF谷地元がシュートを放つが及ばす。永山が緑が丘を破り,カブス参入戦への代表権を獲得した。







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