決勝 | |
広 陵2−1(1−0)神 楽 | |
得点者 | 斉藤(20分),小野(38分)(広)田畑(神) |
広 陵 | GK喜多 DF水野,高橋,大沼,深川 MF伊藤,斉藤,松岡,田中 FW吉田,小野 交代/FP朝光 |
神 楽 | GK田中舘 DF寺林,小林,綿谷,上野 MF斉藤,首藤,東,谷口,小川 FW小澤 交代/FP田畑,角田 |
【戦評/則末(啓北)】 序盤は中盤で激しいプレスのかけ合いとなる。神楽は小林のラインコントロールからの巧みなオフサイドトラップで広陵攻撃陣の動きを制限する。また,綿谷もカバーリングの意識が高く,危ない場面には体を張って守る。中盤では首藤がボールを収め,攻撃にアクセントをつける。広陵はMF伊藤が左サイドを幅広く動いて,リズムをつかもうとする。広陵最初DFラインの突破は14分,DF大沼の左からのアーリークロス。しかし,GK田中舘が前に飛び出して処理する。一進一退の攻防のまま20分を経過し,最初のシュートが生まれる。FW小澤のポストプレーから首藤がMF小川へスルーパスを送る。小川の折り返しを小澤がヘッドで合わせるがGK喜多にキャッチされる。このシュートから試合は急激に動き出す。この直後広陵は,MF松岡のスルーパスに伊藤が左サイド深くえぐって折り返すと,右サイドの斉藤が相手DFに競り勝ち,右足で先制シュートを決める。さらに1分後,大沼の縦へのフィードに小野が抜け出すがシュートはわずかに右にそれる。神楽も右サイドの小川がボールを押さえてチャンスにからむ。ゲームは益々激しく攻め合う。24分にはDF高橋のロングフィードにDFラインを抜け出した小野がGKと1対1となり,GKまでかわす。誰もが追加点と思ったが,東が見事なカバーリングでシュートミスを誘い,得点を阻止する。しかし,CB小林が負傷退場した影響から,神楽は微妙なラインコントロールに狂いが生じ始める。その隙をついて広陵はDFラインの高橋,深川からのロングフィードに小野,吉田がすり抜け始め,神楽守備陣にプレッシャーを与える。 後半神楽は小林が復帰するが,広陵が優勢に試合を進める。開始直後,伊藤の折り返しを小野がワントラップしてシュートを放つ。さらに松岡から再三右サイドの斉藤にスルーパスが出てチャンスをつかむが,神楽も谷口がねばり強くディフェンスする。38分広陵は高橋からのロングフィードを神楽DFがラインをコントロールミス。小野が抜け出てポストに当てながらも執念のゴールを決める。2点を失い運動量が落ちてきた神楽に対し,田中,松岡が中盤を制圧する。しかし,1点を返したい神楽は,首藤が中盤でがんばり反撃ののろしをあげる。48分には小川が中央へ折り返したグラウンダーのパスを首藤がダイレクトに25mのロングシュート。GK喜多がかろうじてフィスティングすると,ゴールポストにあたって跳ね返り,DFがクリアする。そして49分首藤のFKから抜け出たスーパーサブの田畑が広陵ゴールに流し込みついに1点を返す。この1点で完全に息を吹き返した神楽は斉藤が中盤でボールを拾い,首藤のプレーから何度も広陵陣内に攻め込む。58分には首藤がドリブルから25mのシュートを放つとボールはゴールバーをたたく不運。終盤猛攻を見せた神楽だったが,広陵がしのぎぎり2年連続4度目の優勝を果たした。しかし,両チーム2試合めということを感じさせない,素晴らしいゲームであった。 |
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主審/西川(永山南) 副審/飛世(東明),柴田(北星) 第4審/南向(春光台) |