第57回旭川市中連サッカー大会

7月4日(水)
準々決勝 花咲球技場
啓北中4−2(0−0)忠和中
得点者 東海林(45分,53分),大丸(58分,59分)(啓)山根(42分),篠田(59分)(忠)
警 告 高田(啓)
啓 北 GK石田 DF酒井,高橋,高田,池田 MF茂木,藤村,保田,大丸 FW山内,東海林 交替/FP干場,藤原
忠 和 GK木村 DF佐藤,山田,島田,篠田 MF山根,大竹,田邊,逢坂 FW佛坂,伊藤 交替/FP井澤,福士
主審/矢吹(神居東) 副審/高原(神居東),飛世(東明) 第4審/添田(広陵)
【戦評/鈴木(愛宕)】
 上代出場をかけた準々決勝第1試合は,第1シードの北門を破り波にのる忠和と地力に勝る啓北の戦いとなった。序盤は大きく蹴りこむ忠和を中盤を丁寧につなぎながらサイドを崩しにかかる啓北といった対照的な展開。5分過ぎから忠和は山根のドリブル突破からチャンスを狙う。両者シュートがないまま,10分が過ぎるが,DFラインを下げすぎた啓北に対して忠和が中盤でフリーでボールを回す場面が増える。15分忠和はMF山根がドリブルでエリア付近まで運び混戦の中からゴール右隅へシュートするがGK石田が倒れ込んでキャッチする。一方啓北も16分,FW山内が同様の位置からシュート,先制点かと思われたが左外へ。20分には忠和GKがファンブルしたボールを大丸が左足で無人のゴールに蹴りこもうとするが,惜しくも左にはずす。25分忠和は中央30mの距離からFKを山根が直接ねらうも石田が落ち着いてキャッチする。リードして終わりたい啓北は終盤FW東海林をターゲットにロングフィードするも,篠田を中心とした忠和DFの必死の守りでシュートに至ることができないまま前半が終了する。
 前半しっかりと守り抜いた忠和に対して,ややじれてきた啓北がどのように修正してくるかが見所となった後半。31分啓北はゴール前の混戦から山内が左足でシュートをするもゴール右ポストを叩く。32分にもMF大丸が左サイドをドリブル突破し,マイナス気味に入れたボールを再度山内がシュートを放つが忠和の必死の守りがで防ぐ。修正を加え,DFラインを上げてきた啓北がボールの支配率をあげる。39分劣勢になってきた忠和が動く。山根をFWの位置にあげゴールを狙う。42分その作戦が功を奏する。中盤でインターセプトしたボールをやや左で待つ山根に。DFと1対1となった山根は体を寄せながらドリブルで持ち込み右足トゥーキックでスライスをかけながらシュート,ボールはネットを揺らした。45分啓北は東海林がドリブルでDFとGKをかわして1対1に追いつくゴールを決める。試合は俄然激しさを増してくる。啓北は山内,大丸のドリブルを生かした攻撃に冴えが見えるようになる。啓北は53分東海林がゴール前20m付近でボールをキープ,FW藤原との絶妙のワンツーでDFを抜き去り2点目をあげる。後がない忠和は篠田をトップにあげ反撃を試みる。58分啓北はDF酒井が中盤から絶妙のクロスボールを入れると,大丸が左足のボレーで決め忠和を突き放す。一方忠和も負けていない。キックオフから山根に入ったボールを篠田が中央でもらいシュートを決める。追いすがる忠和であったが,啓北はロスタイム大丸がスピードにのったドリブルで左サイドからDFを抜き去り駄目押しのゴールをあげ,3年ぶりの上川代表決定戦への切符を手に入れた。
緑が丘中3−0(3−0)明 星
得点者 山口(4分),荒川(7分),宮崎(19分)(緑)
警 告 鈴木(明)
緑が丘 GK林 DF近江,中島,石川,中村 MF三浦,鷹橋,佐藤慶,宮崎 FW山口,荒川 交替/GK蔦 FP永田,宮下,佐藤,栗山
明 星 GK竹原 DF藤川,大西,新山,成田 MF大波,坂本諒,吉川,下島 FW鈴木,竹内 交替/GK菊川 FP大平,坂本結,稲田
主審/西川(永山南) 副審/谷山(神楽),山本(神楽) 第4審/宮川(東光)
【戦評/目黒(神楽)】
 第2試合は第4シードの緑が丘と第5シードの附属を破って勝ち上がった明星の好カードとなった。1分緑が丘はMF鷹橋が中央よりドリブルで入りファウルを受けFKを得る。しかし,このFKは明星GK竹原に阻止される。2分緑が丘はMF宮崎が左よりドリブルで切れ込みシュート。またしてもGK竹原がセービングで難を逃れる。その後も緑が丘がボールをキープ,明星もカウンターから狙うが中島,石川のDFに落ち着いて対処される。4分緑が丘は相手のボールを奪ったFW山口が無人のゴールに先制のシュートを流し込む。さらに7分には左からのDF近江のアーリークロスにFW荒川が体を投げ出すようにして合わせ2点目をあげる。明星も立て直そうと中盤でボールを追うが,緑が丘のパスワークに翻弄される。19分緑が丘MF鷹橋が右からクロスボールをゴール前へ。宮崎が飛び込んで合わせ3点目をあげる。さらに動きのよくなった緑が丘に対して,24分明星も左からのFKを得,新山が狙うがCKとなる。さらにそのCKも緑が丘DFに阻止される。緑が丘の流れを止めきれずに前半が終了する。
 後半声を出し反撃に出る明星。中盤での激しいボールの奪い合いとなる。36分明星MF下島が中央でボールをもらいシュート。GKがファンブルするもノーゴールとなる。すかさず緑が丘もカウンターで右サイド佐藤慶がクロスを入れ,宮崎がシュートするがバーを越える。明星にも得点の匂いが漂い始める。40分明星はアーリークロスをゴール前に入れるとGKがキャッチできず,つめたMF吉川が無人のゴールへシュート。緑が丘DF石川がスライディングでクリアしたボールをMF大平がシュート。しかし,ゴール前に戻ったGK林がファインセーブで絶体絶命のピンチを守り抜く。その後も下島を中心に吉川,大平,FW竹内らが緑が丘ゴールに攻め込むがノーゴール。緑が丘も追加点をとれず試合終了。開始早々の失点が悔やまれるが,後半積極的に攻めた明星を褒め称えたい。緑が丘は安定した戦いで3年連続の4強入りを決めた。
広陵中1−1(1−0,延長0−0)東明中
得点者 橋本(1分)(広)斉藤(52分)(東)
広 陵 GK喜多 DF庄末,深川,福井,小野 MF小板橋,松岡,菅井,田中 FW橋本,佐藤 交替/FP大野,森
東 明 GK小足 DF杉原,中村,山中,澤田 MF松井,徳廣,木村,阿部 FW鈴木,斉藤 交替/FP垣見
主審/三浦(神居) 副審/日里(啓北),森(忠和) 第4審/南向(春光台)
【戦評/則末(啓北)】
 第3シードの東明に対し,シード校に勝るとも劣らない力のある広陵だけに1点を争う緊迫した試合となった。試合は予想と反し,開始1分で早くも動く。広陵MF菅井が相手のボールをカットし,GKとDFのギャップにグラウンダーのボールを送ると,FW橋本が走り込みGKをかわして先制点をゴール左に流し込んだ。東明の一瞬の隙をついた貴重な先制点で,広陵は心理的にも優位に試合をすすめることになった。これ以降序盤は,中盤での激しいつばぜり合いが続き,両チームなかなかシュートチャンスが訪れない。東明は徳廣が中盤でボールを収め,何とか展開を図ろうとするが,最後のつめの段階では福井,庄末の広陵CBコンビに跳ね返される。広陵は中盤でも松岡が奮闘。激しく動き回り,FWの佐藤,橋本を走らせる。1点を失ったものの,東明も澤田を中心に何とか広陵の攻撃をしのぐ。互いに中盤でのボールの奪い合いに終始し,ハイプレッシャーの中での試合となったため決定的なチャンスはおろか,シュートさえないゲーム展開となる。前半終了間際東明はCKから徳廣がシュートチャンスを得るが,広陵DFも密集して守りシュートを打たせない。得点の可能性のないまま前半は0対0で終わった。
 後半も開始直後はMF小板橋のシュートで始まり,広陵の勢いを感じさせられる。東明は後半になって投入されたFW垣見にロングボールを入れてそのこぼれ球にFW斉藤がからんで広陵ゴールに迫ろうとするが,庄末,福井の厚い壁が立ちふさがる。しかし,東明はMF木村がボールにさわる回数が増える度にリズムをつかみ出す。広陵陣内で試合が進む時間が次第に長くなる。それでも広陵は41分カウンターからDF福井が前線の橋本へロングフィード送ると,ボールをキープした橋本のパスを受けた小板橋がシュートを放つなど東明のゴールを脅かす。東明は徳廣,木村を中心に両サイドに展開しながら何とか同点の機会を探る。52分東明は澤田が右サイドをオーバーラップしてセンタリング。斉藤が右足のハーフボレーで合わせるとGKの頭上をやぶりついに同点に追いつく。広陵の足がとまってきた終盤,木村を中心に東明が攻勢に出る。しかし,試合は60分が経過し延長戦に突入する。
 延長戦は東明は鈴木,徳廣がスピードにのったドリブルで迫力のある攻撃を見せる。対する。広陵は橋本を中心にゴールに迫るが,東明澤田,山中,広陵福井,庄末の牙城は崩せずPK戦へと持ち込まれる。PK戦では広陵GK喜多が相手のキックをストップ。5人目の佐藤が冷静に決めて4対2で勝ち,広陵が3年ぶりに準決勝へと進んだ。
永山南中4−1(1−0)東光中
得点者 山本(4分,43分),片山(34分),巻口(41分)(永)高橋(東)
永山南 GK嵯峨 DF加藤,渡辺,原 MF稲沢,笠原,西塚,小谷,八重尾 FW巻口,山本 交替/FP片山,高橋
東 光 GK久保 DF藤原,山下,横井,加賀美 MF高田,中田,垂石,田中 FW皆川,大久保 交替/FP斉藤,高橋
主審/大西(附属) 副審/高橋(明星),柴田(北星) 第4審/小林(緑が丘)
【戦評/久世(六合)】 準決勝第4試合は第2シードの永山南と,当番校の東光の試合となった。立ち上がりは両チーム共にロングボールを蹴り合う展開となるが,中盤での主導権争いに移った時に永山南に先制点が入る。中盤でボールを拾った永山南MF八重尾が東光DFラインの裏へ浮き球のパスを出す。このパスにタイミングよく走り込んだ1年生FW山本がGKと1対1になり,GKが飛び出してくるところを冷静にチップキック気味にシュートを決め先制点を奪う。その後は中盤でのボールの奪い合いから両チームともチャンスを作り出すが得点を奪えない。12分東光は中盤で相手のボールを奪ったMF中田がMF垂石へパス。垂石はドリブルでDFを引きつけて右に走り込んだFW大久保へスルーパスを送る。大久保がドリブルで突破を図ったところを永山南DFがスライディングでカットする。直後の14分永山南は八重尾が巧みなステップでDFをかわし,左サイドをえぐってセンタリングするなど,次々にチャンスを作るが東光も懸命にDFする。何とか追いつきたい東光も19分にはCK,22分にはFKのチャンスを得るが,永山南DF陣の粘り強い守備にゴールを決めることができない。29分永山南はDFからのクリアボールに反応したFW巻口がDFをスピードで振り切り,強烈なシュートを放つが東光GK久保がパンチングで逃れる。前半は1対0で永山南がリードして終える。 後半開始早々,東光は中田,大久保を中心に攻撃をしかける。左サイドで大久保が得たFKを中田がゴール前に蹴りこむと,DF横井がニアに走り込み合わせようとするが,永山南GK嵯峨にキャッチされる。東光の攻撃をしのいだ永山南は東光DFラインの間を狙ったスルーパスを東光DFがスライディングでクリアしようとするがボールがこぼれる。このボールを後半から入った片山が左足でゴール右隅へ蹴りこみ追加点を奪う。1点を返したい東光は中田をFWに横井をMFにあげる。しかし,攻撃の手を緩めない永山南は41分FW巻口がドリブルで右サイドを突破し,東光ディフェンスの間を巧みなボールコントロールで抜け出しシュートし,3点目をあげる。さらに43分スルーパスに左から走り込んだ山本が右サイドのスペースにボールをコントロールしながら東光GKが飛び出してくるところを,ループシュートで4点目を奪う。これに対して47分東光は右サイドで得たFKをゴール前で競り勝った皆川がヘディングで叩きつける。このシュートがこぼれるところを高橋がつめて1点を返す。終盤中田,高橋を中心に反撃を試みるも,永山南の集中した守備に阻まれる。素速い好守の切り替えからチャンスをものにした永山南が1年生FW山本の2試合連続の2得点などで,3年連続の上川代表決定戦へと駒を進めた。



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