準決勝 8月25日(土) 花咲球技場 |
コンサドーレ旭川1−0(1−0)北 門 |
得点者 |
O・G(17分) |
コンサ |
GK宮崎 DF志摩,大沼,河本,那須 MF宮本,越川山田陽,山田海 FW前田,山室交替/FP/大野,小澤,金山,石岡,西垣
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北 門 |
北 門 GK斉藤 DF滝沢,吉野,横澤,尾崎 MF青野,大西,上村,高橋哲,中西 FW小出陣交替/FP角谷,高橋龍,遠藤
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主審/伊藤(協会) 副審/添田(広陵),山本(聖園) 第4審/宮越(永山南) |
【戦評/遠山(東川)】 立ち上がりDFラインでゆっくりとビルドアップし,相手の出方をうかがうコンサに対し,北門はFW小出陣の1トップで臨む。コンサは前田,山室のポストプレーをからめながら,DF志摩が中盤の右サイドに大きく張りだし,右サイドから崩しにかかる。ゾーンをしっかりと固める北門に対し,コンサは中2日での疲れもあるのか,縦への動きにいつもの速さがなく,互いにしかける場面が少ないため,シュートがなかなか生まれない。9分コンサMF山田陽がペナルティエリア右手前でポストに入るが,北門DFの対応が一瞬遅れドリブルからシュートを放つも右に大きく外れる。13分コンサはCKを得るもチャンスとはならない。FWのポストプレーが機能し始めたコンサに得点の機会が訪れたのは17分,ペナルティエリアでボールを受けたFW山田海が振り向きドリブル。ゴール左からシュートを放つと,北門GKが飛び出すがさわれず,DFの足に当たってゴールイン。コンサが先制する。先制を許した北門だが,しっかりとゾーンを固め,コンサに追加点を許さない。しかし,DFに人数をさいているため,中盤でコンサにボールを回される場面が続く。だが,コンサのしかけにスピードが欠けていることもあり,決定的なチャンスは生まれない。守りを固めた北門が後半に望みをつなぎ前半は終了。 後半,二人を交替したコンサは立ち上がりからスピードのある攻撃を展開する。37分左サイドをえぐり上がったクロスを越川がシュートするが枠にいかない。さらに38分またも左からのクロスで混戦となったボールを大野がゴールエリアでキープ,GKをかわしシュートを放つがポストに当たる。決定機を逃したコンサに対し,北門は徐々に攻撃の糸口をたぐり寄せる。上村がFWに上がり,2トップに戻したこともあり,前線にボールが収まりだし,中盤の青野,大西が押し上げることで攻撃に厚みを増し,シュートにこそ至らないものの,コンサのペナルティエリアにまで迫る展開が見られるようになる。40分,中盤から右サイドに出たボールにオーバーラップした吉野がドリブルで駆け上がり,コンサDFをかわしクロスがあがればという場面をつくる。これでコンサの高いDFラインが下がり気味になり,北門の選手も中盤でドリブルできるようになり互角の展開が続く。50分前を向いた小出陣にボールが入り,北門がチャンスを得る。ドリブルで駆け上がりシュート体勢に入るもコンサDFがブロック。CKに逃れる。70分という試合時間に疲れが見え始め,コンサも三人の選手を投入,60分過ぎから再び運動量をあげた攻撃に出る。左サイドでボールを受けた山田海がドリブルでえぐり,クロスをあげ大野に合わせるもののシュートを打てず,戻したボールを志摩が強烈なシュートを放つがクロスバーにあたる。後半の攻撃にかけた北門だったが,コンサの厚いDFに一歩及ばず,1対0でコンサが連覇をかけた決勝への進出となった。
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留 萌3−1(0−0,延2−0)啓 北 |
得点者 |
吉田拓(66分,78分)吉田宰(75分)(留)保田(49分)(啓) |
留 萌 |
GK佐藤 DF里見,中土井梨,生出,渡瀬 MF吉田宰,高田,神田,千葉 FW伊藤,吉田拓交替/斉藤
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啓 北 |
GK永井 DF酒井,高橋竣,秋島,干場 MF笠原,茂木,山内,池田,保田 FW藤原交替/GK石田 FP藤村,斉藤
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主審/原口(協会) 副審/遠藤(協会),飛世(東明) 第4審/南向(春光台) |
【戦評/鈴木(愛宕)】 準決勝第2試合は厳しい試合をものにしてきた留萌と,1,2年生のがんばりと粘りで勝ち上がってきた啓北の対戦。序盤は前線のスピードを生かしてシンプルに放り込む留萌と中盤をていねいにつなぎFW藤原に収めようとする啓北との五分の展開。7分啓北は右CKに茂木が走り込みドンピシャのヘディングシュートを見せるが,GKがはじきノーゴール。これを契機に啓北がリズムをつかむ。スピードでは留萌が勝るものの,寄せの速さとしつこいDFで留萌の攻撃を封じる。攻めあぐねる留萌は20分,FW吉田拓がドリブルからロングシュートを放ちひやりとさせるが,惜しくもゴールバーの上に外れる。終盤啓北は再三サイドからゴール前に山内にいいボールが入るが,DF里見のカバーリングもあり,シュートに至ることができない。30分留萌はカウンター気味にDFの裏にでたボールを吉田拓がゴール手前で追いつき,強烈なシュートを放つが,GK永井が両手ではじきグッドセーブで前半を折り返す。 後半留萌は中盤から両サイドの縦のスペースへの長いボールを入れそこからの折り返しを狙う。啓北は43分CKからのこぼれ球を藤原がワンドリブルし,左足でシュートするが枠をとらえられず。48分にも啓北は山内がテクニックを生かしたドリブルで左サイドからペナルティエリアにもちこみ,藤原に合わせるが枠を外れる。絶好のチャンスを逃したのもつかの間,49分啓北はMF池田が左サイドを持ち上がり,中に折り返すとMF保田がシュート。ジャストミートできなかったが,ボールは強烈な回転がかかり,ころころと転がりながらネットを揺らした。1点のビハインドになった留萌は終盤に入り,得意のカウンター攻撃をしかけるが,高橋竣,秋島,酒井を中心とした啓北DFの必死の守りでシュートできず。65分留萌は生出,吉田宰のパスワークから走り込んだ吉田拓にDFの頭を越えるロビングボールでつなぐ。吉田拓はファーストタッチで切り返し,GKの頭を越える技ありのシュートで追いつく。勢いづく留萌は69分,吉田拓がGKと1対1になるが,GK石田のファインセーブで得点ならず。試合はそのまま延長戦に突入する。 延長前半終了間際,留萌はMF斉藤のパスを受けた吉田宰がゴール前35m付近からこぼれ球をロングシュート。ボールは矢のようにゴールに突き刺さる。延長戦後半には,吉田拓,千葉のワンツーで啓北のDFラインを抜き,最後は吉田拓が駄目押しの3点目をあげ,全道大会出場を決定づけた。
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