平成16年度 上川代表決定戦

平成19年7月11日(水),12日(木)
準々決勝
7月11日 中富良野中学校
広 陵(旭川第1代表)4−0(2−0)東神楽(中央地区代表)
得点者 O・G(2分),庄末(26分),橋本(38分),小板橋(40分)(広)
警 告 北村(東)
広 陵 GK喜多 DF森,深川,福井,小野 MF松岡,菅井,田中,小板橋 FW橋本,佐藤 交替/FP庄末,朝光,高橋.斉藤,伊藤
東神楽 GK原田 DF鈴木,久保,坂井,山川 MF小出,宮本,水戸,須藤 FW菅原,朝日 交替/FP鳥毛,宮腰,水上,安達,北村,杉原
主審/砂川(協会) 副審/高原(神居東),高橋(明星) 第4審/宮川(東光)
【戦評/小林(緑が丘)】 上代第1試合は旭川市以内大会優勝の広陵中と中央地区代表の東神楽の顔合わせとなる。前半キックオフは東神楽。晴天ではあるが,やや風が強い。2分過ぎ広陵はCKのチャンスを得るとFW佐藤が蹴ったボールを東神楽GKがキャッチミス。ゴール内に落としてしまい早々と広陵に1点を与えてしまう。その後7分過ぎ,広陵がCKから中央に位置したMF松岡が合わせてシュート。きれいなシュートではあったが,GK原田の正面で追加点とはならない。広陵はMF松岡,田中が中央でボールを支配するし,サイドの菅井や小板橋につなぐ展開で東神楽陣内に切れ込みゴールを脅かし続ける。東神楽も前線の水戸,菅原にボールを送り込みたいが,広陵の素早いアプローチと3バックの堅い守りになかなか劣勢を打開できない。それでも25分過ぎからサイドからの展開で広陵陣内へと攻め入り始める。しかし,26分ペナルティーアーク付近のポストプレーでボールを保持した広陵小板橋が背後から倒されFKを得ると,庄末が落ち着いてシュート。ゴールを右隅に決め,2点を奪い前半終了。  後半開始早々31分に広陵はペナルティエリア右外でFKのチャンスを得ると,ファーサイドにいた庄末が頭で合わせるが惜しくも枠をはずれる。続く32分にも中央を走る橋本から左サイドに位置した小板橋にパス。ペナルティエリア外からフリーでシュートするもゴールバーを越えて得点につながらない。その後も風下に立つ広陵ではあるが,勢いは止まらず38分田中が大きく前線にはじき返したボールにトップの橋本が反応。DF2人をふりきりGKと交差しながらもシュートを決める。さらに40分過ぎには,右から攻め入った広陵はペナルティエリア左に位置した小板橋にスルーパス。DFがまったく反応しきれず小板橋はゴールしたにフリーでシュートを決め,4点目を奪う。45分に選手との交錯プレーでGK喜多が怪我で退場するも,広陵はリズムを失うことなくゲームを支配する。選手交代を多用し,スピードの落ちない東神楽は須藤を起点に前線へとボールを送り込むが,広陵にはじき返されなかなかゴールへ攻め入ることができない。それでも中盤でボールを得た須藤や水戸がミドルシュートを放つもゴールを割ることができない。終始冷静にゲームを支配した広陵が4対0で準決勝へと駒を進めた。

士別中(士別地区代表)1−0(0−0)啓北中(旭川第2代表)
得点者 森(30分)(士)
啓 北 GK石田 DF秋島,高橋,高田,干場 MF茂木,酒井,保田,大丸 FW山内,藤村 交替/FP東海林,藤原,池田
士 別 GK畑 DF佐久間優,安野,宮本,広瀬 MF山本,森,工藤,藤森,鈴木 FW佐藤 交替/FP三浦
主審/矢吹(神居東) 副審/谷山(神楽),飛世(東明) 第4審/森(忠和)
【戦評/鈴木(愛宕)】 上代第2試合は,ワントップの布陣でチャンスをねらう士別と,地区大会で活躍したFW東海林を温存する啓北の戦い。序盤両者とも中盤で短いパスを丁寧につなぐ展開。最初にシュートを放ったのは士別。5分ゴール前30m付近中央からMF森が右サイドにドリブルでボールを運びながらロングシュート。ボールはゴールに向かうが惜しくも上に外れる。啓北は左サイドからの大丸の突破を試みるが,士別DF佐久間の厳しいマークで突破できず。11分士別は,左CKにDF宮本がヘッドで合わせるがバーを直撃。啓北は肝を冷やす。ここまでいい形の啓北は17分FW東海林を投入。早くも18分DFラインで奪ったボールを大丸が縦に走る東海林に。DFをすべて抜き去ったかに見えたがオフサイド。士別は宮本のオーバーラップ,森の運動量を生かしながら中盤を優位に支配しながら,遠目からゴールをねらう。ここまで劣勢の啓北は29分,自陣から東海林が縦に走る山内に合わせてシュートに至るが枠を外れる。前半は風上の利も手伝ってか,大丸,東海林を佐久間,宮本がしっかりとマークし,攻撃の芽を摘んだ士別が優勢。 後半,風上の利もまわった啓北がどのような攻撃を見せるかが注目された。しかし,チャンスをつかんだのは士別。30分30m付近からのFKをゴール前に走り込んだ宮本に合わせるが,啓北のDF高田が競り勝ち,難を逃れたかに見えたが,そのこぼれ球の奪い合いの中,士別森が20m付近から左足でシュート。ボールはループ気味にGKの頭をこえ,ネットを揺らす。43分啓北は絶好の位置でFKを得る。DゾーンからDF酒井が直接ゴールをねらう。カーブをかけたボールは壁の上を越え左隅に向かうが,GK畑が横っ飛びでパンチし得点を許さず。ボールの支配率は啓北がやや上回っているものの,なかなかシュートには至らない。55分啓北は左CKを酒井が蹴る。ボールは緩いカーブがかかり直接ゴールへ。しかし,GK畑がワンハンドではじき,ファーポストにあたりこぼれる。残り5分となり啓北はDF高田をFWにあげるが,士別DF陣の必死の守りにあい万事休す。士別DF佐久間,宮本の攻守が光り,士別が準決勝へと勝ち進んだ。

美深中(名寄地区代表)1−1(1−1,延0−0)<PK3−0>永山南中(旭川第3代表)
得点者 佐々木(16分)(美)八重尾(10分)(永)
美 深 GK羽田野 DF橋本,山崎,小口,安東 MF八巻,小原,佐々木,五嶋 FW松本,佐藤 
永山南 GK嵯峨 DF加藤,渡辺,原 MF稲沢,笠原,西塚,小谷,八重尾 FW巻口,山本 交替/FP片山,高橋佑
主審/三谷(協会) 副審/大西(附属),高橋(明星) 第4審/宮川(東光)
【戦評/南向(春光台)】 上代第3試合は,FWの山本以外は全員が3年生の永山南と,スタメン中2年生5名,1年生1名と若いチームの美深中との戦いとなった。互いにペースをつかみきれないまま,DFの裏を狙う永山南のパスは,追い風に流される攻撃が続いた。そんな中,前半10分,中盤での縦パスを笠原がスルーしたボールが巻口へ,そのままドリブルで突破しようとしたところを美深DFに止められるが,これがファウルとなり永山南は好位置でフリーキックを得た。これを八重尾が左足で直接決め,永山南が先制する。しかし,前半16分,相手ゴールエリア右横まで攻め込んだ美深が,チャンスを得た。混戦の中からキーパー嵯峨の頭越しに折り返されたボールがゴール前につめていた佐々木の前へ。佐々木は無人のゴールにヘディングで押し込み,美深が同点とした。前半はやや永山南のペースで進むものの,美深の懸命なディフェンスもあり,1対1のまま終了した。 後半,風は強さを増し不利と思われた永山南だったが,落ち着いたパス回しでペースを握ると,対して美深はシンプルなDF裏への配球やロングシュートで対抗した。互いに決定的なシーンが何度かあったが決まらず,1対1のまま試合は今大会初の延長戦へと突入した。延長戦も,永山南がやや優位にゲームを進めたが,途中交代の片山のシュートがポストを叩くなど得点には至らなかった。結局延長戦でも決着が着かず,PK戦となった。PK戦は,美深が3人連続で決めたのに対し,永山南は2人がGK羽田野に止められ,美深が2回戦へと駒を進めた。永山南にとっては,何度となくあった決定機を逃したことが悔やまれる。


緑が丘(旭川第4代表)3−0(2−0)中富良野(富良野地区代表)
得点者 山口(9分),鷹橋(23分),永田(51分)(緑)
緑が丘 GK林 DF近江,中島,石川,中村 MF三浦,鷹橋,佐藤慶,宮崎 FW山口,荒川 交替/GK蔦 FP永田,宮下,佐藤力,小野,滝口,杉本,栗山
中富良野 GK仲条 DF目黒,杉原,岩本 MF佐藤,阿部,岡,松田,塩尻 FW堀本,斉藤 交替/FP鈴木,大西,吉武
主審/五十嵐(士別南) 副審/目黒(神楽),森(忠和) 第4審/飛世(東明)
【戦評/高原(神居東)】
 1回戦第4試合は旭川第4代表の緑ヶ丘中と富良野地区を勝ち抜いた中富良野中の対戦となった。前半は強風の中,風下の緑ヶ丘のキックオフで始まった。最初のシュートは4分,中富良野が相手陣内でFKを得て追い風を利用して佐藤が直接ゴールを狙うがゴール左に外れる。立ち上がりはお互いに素早いプレッシャーの掛け合いや風の強さで,思うようにリズムがつかめず,一進一退の攻防が続いた。しかし,9分,左サイドでボールを受けた緑ヶ丘の宮崎が相手をかわしゴール前にクロスを入れる。中富良野DF陣がボールの処理に手間取っているいるところを山口がボールを奪い,ペナルティエリア左からドリブルで進入し,落ち着いてGKの脇を抜くシュートを決め先制した。その後も緑ヶ丘は鷹橋と宮崎が,対する中富良野は阿部,堀本が攻撃の起点となったり,アクセントをつけた攻撃を仕掛けるが,両チームGKやDF陣が落ち着いて対応し,得点を許さない。早く追いつきたい中富良野は風上を利用して積極的にシュートを狙い,ゴールをおびやかすも惜しくも枠から外れる。逆に緑ヶ丘は,23分,左サイドの宮崎がくずし,中央へ折り返す。混戦から鷹橋がミドルシュートをきれいに左サイドネットに決めてリード広げた。前半は2−0で終了。
 後半に入り,立ち上がりは風上に立った緑ヶ丘のペース。グラウンダーのパスで丁寧につなぎ,シュートを立て続けに撃つが,中富良野GKの仲条が冷静に対処し追加点を取らせない。この後も緑ヶ丘がボールを支配し,中富良野がカウンターを狙うもお互いに決め手を欠き膠着状態が続く。再び試合が動いたのは後半21分,左サイドでボールを受けた近江が一瞬できたスペースを逃さず,相手ペナルティエリア付近までドリブルで侵入し,最後は永田が正面から豪快にシュートを決め,ダメ押しの3点目を奪う。試合はこのままタイムアップを迎え,緑ヶ丘が準決勝に駒を進めた。敗退したものの全校応援を受け,最後まであきらめずにボールを追いかけ,体を張った中富良野中の健闘をたたえたい。


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