第57回旭川市中連サッカー大会

準決勝
緑が丘1−0(0−0)東 光
得点者 杉本匠(34分)〔緑〕
緑が丘 GK西川 DF滝口,黒沼,広重,柳澤 MF成田洋,三浦峻,杉本匠,塚田 FW鷹橋,成田祐 
東 光 GK久保 DF松原,木多,松山 MF土井,向田,村中,田中,山口,垂石 FW中田
主審/谷山(神楽) 副審/日里(啓北),佐藤(永山南) 第4審/佐藤(光陽)
【戦評/則末(啓北)】
 主将南,得点源の岩崎と二人の中心選手を欠く東光は,序盤他の選手のがんばりにより緑が丘と主導権を握り合う。中盤では田中と土井が所狭しと動き回りボールを拾う。緑が丘のFW成田祐には,DF松原がきっちりとマークし,鋭いインターセプトで対応する。さらに,木多が的確なカバーリングで攻撃の芽を摘み取る。トップに起用された中田も体をはって前線で基点となろうとする。5分緑が丘はセンターサークル付近のFKから杉本匠が思い切りよくねらうと,ボールはバーに当たる。その跳ね返りを鷹橋がヘッドでねらうが惜しくもオフサイドとなる。このプレー以降緑が丘はボール支配率を高める。東光のくさびのボールに対してはDF黒沼が出足良くカットし,三浦峻,成田洋が中盤で機能しはじめる。FWの成田祐,鷹橋も前を向いてプレーできるようになり,チャンスを作り始める。14分には成田祐がGKを破るシュートを放つが木多がゴールライン寸前でクリアする。緑が丘はコントロールタワーの三浦峻にボールが集まり始め,中盤を組み立てるパスに精度が出だす。右サイドからはDF柳澤がオーバーラップする回数も増え始める。しかし,やや攻撃に広がりがなく,サイド攻撃で崩す場面がないため,中央で厚い壁を作る東光守備陣を破れない。それでも17分には左サイドをかけあがった黒沼の約40mのドリブルから杉本匠が,20分には三浦峻と杉本の壁パスから塚田がシュートチャンスをねらう。またFKからは杉本匠が得意の左足で再三直接ねらうが,GK久保の攻守にもあい得点を奪えない。東光は頼みの田中が相手陣内プレーできる機会も減り始め,緑が丘優勢のまま前半は終わった。
 後半は開始直後から成田祐にボールが収まる回数が多くなり,東光守備陣を崩す布石がうたれる。33分には成田祐のポストプレーから杉本匠がセンタリング,こぼれたところを成田洋がシュートを放つ。この攻撃から得たCKから緑が丘は先制点を奪う。CKが右サイドに流れた2次攻撃が右サイドからのボールを鷹橋が流すとフリーの杉本匠へ。杉本匠はクロス気味のシュートを放つと,ゴールポストに入ってゴールに転がり込んだ。1点のビハインドをおった東光は反撃に出る。田中が緑が丘ゴール前に進出する回数も多くなり,中田と山内のコンビネーションから右サイドから攻撃をしかける。しかし,緑が丘も2点目を奪いに攻撃に出る。41分には成田洋を起点に成田祐と鷹橋のダブルパスから決定機をつかむが東光GK久保が判断良く飛び出しブロックする。43分には滝口のスルーパスから杉本匠が抜け出しシュートを放つがGK久保の正面となる。東光のディフェンスラインのギャップをつくパスをねらい始め,こぼれ球を拾って2次,3次の波状攻撃をしかける。MF成田洋の再三再四ゴール前に飛び出しシュートを放つ。50分にはCKから成田祐がヘッドでねらうがまたしても木多がゴールをカバーしてボールをかき出す。残り10分となり東光は川畑を投入。この川畑に収まったプレーから中田,垂石の右サイドからリズムのよい攻撃をしかける。しかし,緑が丘も広重のカバーリングの意識が高くシュートには至らせない。緑が丘も58分黒沼のスルーパスからまたしても杉本匠が抜け出すが,強烈な左足のシュートは久保の正面をつく。ロスタイムに入り東光MF向田のシュートもゴール左にはずれてタイムアップ。三浦峻,成田洋の中盤の強さを発揮した緑が丘が盤石の戦いで決勝へと駒を進めた。しかし,飛車角落ちと言える状況ながら緑が丘を苦しめた東光も上川代表決定戦への期待が膨らむ戦いであった。
東 明1−0(0−0)永山南
得点者 佐藤(41分)〔東〕
警 告 渡邊(東)
東 明 GK小足 DF嵯峨,澤田,宮崎,前田 MF徳廣,木村,松井,渡邊,中村 FW鈴木 交替/FP佐藤,山中,谷口
永山南 GK澤村 DF齋藤智,渡辺,齊籐憲 MF巻口,萩谷,片山,蔭浦,阿部 FW相田,原 交替/FP筒井,八重尾
主審/目黒(神楽) 副審/森(六合),三浦(神居) 第4審/柴田(北星)
【戦評/小林(緑が丘)】
 準決勝2試合目は広陵との熱戦を制した永山南と北門との接戦から勝ち上がった東明の顔合わせとなった。立ち上がりから東明の素早いアプローチとパスワークで永山南ゴールへ攻め入る展開が続き,永山南は苦しいゲームをしいられる。東明はFW鈴木を縦に走らせ,MF渡邊が左サイドから広い攻撃を見せるがゴール前のつめがあまく決定的なシュートにつながらない。永山南DF陣は齋藤智を中心に体を張った守りで反撃への機会をうかがう。20分東明は鈴木から渡邊へのパスがペナルティエリア付近でつながり,中央からシュートを放つもGK澤村が落ち着いて処理する。22分には永山南がCKのチャンスから片山が高い打点のヘッド。かろうじてDFがゴールライン上でクリアする。続くCKからの混戦で東明が片山にファウル。右45度付近でFKのチャンスを得るが,GK小足の正面をつきチャンスをものにできない。ここから永山南は流れをつかみ始め,東明ゴールへと攻め入るシーンが続く。27分東明は右30m付近でFKを得るとDF宮崎がロングシュート。ゴールバーにはじかれるが見事なシュートを放つ。29分永山南は再びCKのチャンスから片山がヘッドで合わせるとあわやゴールかと思われたが東明DFがクリアし得点ならず前半は0対0で折り返す。l
 後半は前半終了間際の勢いを保ちつつ両チーム共に積極的なプレーを繰り広げ,一進一退のゲーム展開となる。東明は勢いに中にも丁寧なパス回を心がけ,ワイドな攻撃をしかけるなど徐々にボール支配率を高める。ゲームが動いたのは41分,左サイドからドリブルで入ってきた片山が中央で待つFW佐藤に横パス。佐藤はワンタッチで相手DFの前に抜け出て左足で強烈なシュート。GK澤村もよく触ったがボールは鋭い勢いでゴールネットを揺らし,貴重な1点を東明が奪う。その後も東明は攻撃の手を緩めず永山南陣内へと攻め入る。永山南はMF片山を前線へあげ攻撃的な布陣をしくが,東明は立て続けにメンバーチェンジを行い,フレッシュなプレーヤーを投入し,永山南の攻撃を抑えにかかる。51分には東明がFKのチャンスを得,左40m付近から宮崎がロングボールを放り込むとゴール前のMF木村頭でうまく合わせるが惜しくもゴール左にきれる。その後も59分には木村からMF山中にへとパスがつながり山中が強烈なシュートを放つがGK澤村の攻守に阻まれ追加点を奪えない。試合へ結局このままタイムアップ。1点を取り合う好ゲームであったが東明が勝利を手にし,決勝はイレブン杯春季リーグと同じカードとなった。

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