U-14北海道・旭川地区リーグ兼第2回会長杯秋季リーグ

決勝

広陵中学校2−1(1−1)永山南中学校
得点者 室井(23分,45分)〔広〕村中(19分)(永)
広 陵 GK久保田 DF宮原大河,宮原大枝,志摩,瀧本 MF菱木,小林,村松,森 FW石井,大谷 交代/FP上鶴
永山南 GK中村 DF吉村,菅原,猪又 MF上田,工藤,佐々木,石井,濱市 FW村中,武田 交代/FP野田
主審/西川(聖園) 副審/矢吹(神居東),小野(鷹栖)
【戦評/則末(啓北)】
 決勝は市民大会での5年ぶりの地区優勝を目指す広陵中学校と昨年度の新人戦以来の優勝を目指す永山南中学校の対戦となった。先にリズムをとったのは永山南だった。4分MF工藤のクロスがウラまで流れたところをMF濱市がシュートするがジャストミートせず。永山南は右MFの佐々木が高い位置をキープでき,左サイドの工藤とともに両翼を使った攻撃を見せる。MF石井,上田もボールをよく両サイドに散らしワイドな攻撃をしかける。一方の広陵はダイレクトプレーを意識して,MF菱木やディフェンスラインからの縦パスを石井,大谷のツートップがウラをねらう。この日2試合目ということでお互い中盤でのチェックがややルーズとなり,時間的,空間的にフリーな状態が生まれるため積極果敢な攻め合いとなる。次第に広陵は菱木が中盤を広く動き回り,チャンスをつかみ出すが,永山南も右サイドを菅原と佐々木のコンビネーションから突破を図る。この両サイドを使った攻撃に広陵ディフェンスも手を焼き,CB宮原大河が何とかカバーししのぐ。19分永山南は上田と佐々木の大きなサイドチェンジからCKを得る。工藤が蹴ったボールをFW村中がDFと競り合いながら頭で合わせ先制する。この時間帯広陵は中盤でのアプローチが弱くなり,DFラインのウラにボールを入れられ,ラインコントロールに苦しむ。それでも23分相手ゴール前18mの位置からのFKをMF室井が左足で見事にゴールに沈め同点の追いつく。この1点で息を吹き返した広陵は村松,菱木の中盤が機能し始める。28分には村松と菱木の短いパス交換から菱木のスルーパスにより大谷がゴールに迫るが永山南GK中村が判断よく飛び出ししのぐ。永山南は次第に広陵ツートップの動きに混乱し始める。ロスタイムには自陣で体をはって相手ボールを奪った宮原大枝が室井にボールをつなぎ,室井は左サイドのスペースに縦パスを入れる。走り込んだFW石井は相手GKをかわしてセンタリングを送るが惜しくもFWがボールコントロールをミスしてチャンスを逸した。
 後半は前半にもましてスリリングな攻め合いとなる。先にチャンスをつかんだのは永山南だった。開始1分,佐々木と村中のコンビから右サイドを突破しゴールに迫る。そのこぼれ球からオーバーラップしていたDF菅原が強烈なシュートを放つ。両チーム積極的に相手DFの背後にボールを集め,ダイレクトプレーの応酬となる。広陵はFW大谷がタイミングのよいダイアゴナルランでチャンスをねらう。一方の永山南はFW村中のスペースへの飛び出しで得点をねらう。また広陵はFKのチャンスから大谷,石井らがプルアウェイの動きを見せゴールに迫る。35分,38分と立て続けに大谷がシュートチャンスを得る。永山南も41分上田のFKから佐々木が突進。GKもはずすが,広陵DFにゴール間際でクリアされる。そして45分広陵は逆転ゴールをあげる。中盤で相手から競り勝ってボールを奪った菱木がスルーパスを送ると,相手DFよりも反応よく飛び出した室井がゴール中央から左足で冷静にゴール右に流し込んだ。1点のビハインドを追う永山南は47分の野田のシュート,52分の工藤の左サイドをえぐったセンタリングに合わせた武田のヘッドなど必死に追いすがるが,右サイドをカバーするDF宮原大枝のプレーなどにより得点をあげられない。終了間際のFKもものにできず,広陵が2対1で勝ち第2回の会長杯の覇者となった。

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