| 決勝 | |
| 緑が丘３－０（１－０）広 陵 | |
| 得点者 | 高橋羽（23分，60+0分），佐藤元（49分）（緑） |
| 緑が丘 | GK那須 DF高，村上，駒津 MF谷本（佐藤拓），木下，小泉（久野），青木，佐藤元（本多），金子（藤原） FW高橋 |
| 広 陵 | GK髙橋 ＤＦ林，後藤，土居，阿部 ＭＦ森，小西，本間，廣川，佐藤瑠 ＦＷ平野 |
旭川地区の決勝と同じカードとなった代表決定戦．ＧＫも加わって開始早々からビルドアップする緑が丘。青木を経由して左サイドの谷本から崩しにかかる。しかし，細かなパスワークばかりではなく，前線とのタイミングが合えば，ＣＢ駒津から佐藤元の前方のスペー スを狙ってのロングフィードも入るなど，広陵守備陣の的をしぼらせない。右サイド小西のスピード活路を見出したい広陵は，佐藤瑠の中盤でのドリブルから，１トップ本間のポストプレーなどもからめて攻撃する。1分小西がドリブルで抜け出してＧＫ1対1となるが，シューとはわずかに左にそれる。8分には廣川を経由して平野が本間とのワンツーから抜け出し，またも1対1となるが，ＧＫ那須がシュートコースを消したため，ボールはゴール右に外れる。緑が丘が押し気味に試合を進め，人数もかけて攻撃するが広陵も人数をかけての守備で対応する。緑が丘は青木，小泉を経由しながらショートパスで崩す左サイドと，中盤を超えたあたりから高や木下が佐藤元に向かってダイレクトプレーを選択して広陵に圧力をかける。22分緑が丘は青木が前線に送ったパスを広陵守備陣がヘッドでクリア。浮いたボールがゴール方向に飛ぶところを高橋羽がインステップでゴールに蹴り込んで待望の先制点をあげる。その後も谷本のクロスなど際どいプレーで追加点を狙う。疲労からか広陵は中盤と前線の距離が長くなって分厚いカウンターを仕掛けられない。また，緑が丘駒津も的確なカバーリングで相手の攻撃の芽を摘む。谷本に高も高い位置を取り， コンビネーションから崩す左サイドにより，広陵はストロングポイントの右サイドが押し込められ，なかなかカウンターのチャンスが生まれない。開始直後こそチャンスがあった広陵だが，次第に緑が丘が押し込む展開となった展開で緑が丘が1点のアドバンテージを握って前半を終了した。 後半は負傷者が出て10人の広陵に対し，緑が丘が前半同様攻勢に出る。中盤の弱まったプレスに対し，金子，青木にボールが集まり，佐藤元，高橋羽のタイミングのよい走りだしに合わせチャンスを作り出す。ＧＫ那須も最後尾から前線の選手の走り出しに合わせてダイレクトプレーを選択し，一気に広陵のアタッキングサードのエリアに質の高いボールを送る。前線に基点が作れない広陵は，前半には見られた前を向いてボールを奪う，アクティブトランジッションの機会が減り，なかなか攻め手が見られない。47分緑が丘は自陣深くの相手の4人のプレッシャーにクリアせずに粘り強くパスをつなぎ，相手のプレスをかいくぐるパスを高が佐藤拓に送る。中央をドリブルで進み，相手の守備陣を引き寄せたところで右サイド佐藤元に斜めのパス。スピードに乗った佐藤元はそのままペナルティエリアに進入に右足でサイドネット揺らす強烈なシュートを叩き込んで，貴重な2点目を奪った。1点を返したい広陵は後藤をトップに上げて攻撃に出る。佐藤瑠や小西から突破を図るが，緑が丘は中盤の底で佐藤拓が相手の攻撃の芽を摘み，前線でのタメを作らせない。59分藤原の左サイドのパワフルな突破から広陵守備陣を押し下げた緑が丘は，クリアボールを拾った木下が絶妙の浮き球のパスをゴール前に送る。胸トラップで抜け出した高橋羽はスピードに乗ってそのまま左足で蹴り込んでダメ押しの3点目をあげた。試合はそのままタイムアップ。緑が丘が3年ぶり21度目の全道大会出場を決めた。 |
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