決勝 |
広 陵2−2(0−1)<PK5-4>緑が丘 |
得点者 |
栗栖(37分)、岩本(62分)(広)米澤(26分)、片岡(70+0分)(緑) |
緑ヶ丘 |
GK荻原 DF米澤,宮野,浅川 MF福原,成田(久保)、黒川,砂川(小神),今村(松田、木下),早坂(片岡) FW杉浦 |
広 陵 |
GK桑島 DF井上,原,蓮沼,菅原 MF林,千葉,岩本,田中(小笠原),寺崎(松尾) FW栗栖(若松) |
決勝は旭川市内大会決勝と同一カード、緑が丘と広陵となった。ゴールとはならなかったものの、寺崎の右CKを林が合わせて試合は始まった。広陵は栗栖のポストから右サイド寺崎から攻撃を仕掛ける。一方の緑が丘は杉浦のボールキープから同じく右サイド砂川のスペースを生かして攻撃する。序盤はフィジカルで勝る広陵が局面局面の1対1で優位に立つ。緑が丘のプレーエリアを下げさせ、前線から厳しいプレスでボールを回収し、栗栖にボールを集めてやや優勢となる。緑が丘はCB米澤が最後の最後には体を張って、シュートチャンスを摘みとり、決定的な場面には至らせないものの、ほぼ緑が丘陣内で試合は進む。中盤の押し上げも広陵が上回り、林、田中がボールを拾う。緑が丘はズルズルラインを下げさせられ、前線と守備ラインが間延びし、中盤でのボール奪いは広陵に分がある展開となる。かろうじて、宮野、米澤が互いのカバーリングでしのぐが、苦しい展開となる。苦し紛れにターゲットの杉浦に入れたボールは、広陵のCB蓮沼と井上にはじき返させる。19分の田中のCKを栗栖が頭で合わせるなど、シートチャンスも広陵が多い。しかし残り5分緑が丘は連続CKを得る。26分福原がショートCKを入れると米澤がヘッドで合わせて押されていた緑が丘が先制する。先制はしたものの、前半緑が丘はなかなかラインを上げきれず、パスワークが封じ込まれる。黒川、松田が中盤で細かなパスをつなぎ、右サイドの早坂に渡ったときには可能性は感じられるが、なかなかその展開も少ない。何とか広陵栗栖に対し宮野、米澤に松田まで集まって集中して守備をし、1点のリードで終えるが、田中、寺崎らの前への推進力と、守備ラインからの栗栖をターゲットにしたプレーをみせ広陵ペースで前半を終えた。 33分緑が丘は松田と杉浦のボール交換から逆サイドの成田に展開。成田の狙い澄ましたシュートは左ポストをたたき追加点にはならなかった。しかし、試合展開は広陵のペースで、進む。栗栖に対しては宮野、米澤、福原らが必ず複数の人数をかけて挟み込んで守備をし、なんとかしのいでいた。37分広陵は田中の右CKをフリック、最後は岩本がシュートを放つがゴール上に外れる。その直後緑が丘のゴールキックから栗栖がボールを拾ってドリブル。ゴールに流し込んで同点に追いついた。一見クリアにみえる最終ラインからの蓮沼、井上らのフィードも、栗栖の周辺に正確に入り、緑が丘守備陣にプレッシャーを与える。緑が丘守備陣はどんどん疲弊し、プレーエリアが前半以上に後ろに残り防戦一方となる。それでも、何度も何度も後方から前線に放り込まれるボールに、米澤、宮野、浅川らが対応し我慢比べとなる。しかし、広陵は田中、栗栖と中心選手が足がつって、次々と交代。60分岩本がGKの前でボールを奪い、右サイド奥に進み、左足でセンタリング。若松が頭で競るが、米沢がよく体をぶつけてシュートはそれる。緑が丘も最後にチャンス、33分杉浦、片岡と繋いで砂川の放ったシュートはGK桑沢の正面をつき、試合は延長戦に突入した。 延長に入り三人が交代した広陵は小笠原がバイタルエリアでボールを拾って、なおも広陵のリズムを取り戻す。32分広陵はハーフウェー付近からの井上のFKが右奥に流れるところを、菅原が粘り強く追いつきセンタリング。岩本が見事に合わせてついに緑が丘ゴールをこじ開ける。36分には千葉が強烈なシュートを放つなど、攻撃の手を緩めない広陵は、緑が丘の前線へのボールも蓮沼、井上が集中してはじき返していたが、追加タイム小神の右からのクロスが流れるところを片岡が流し込み土壇場で同点に追いつき、試合はPK戦へと持ち込まれた。 8人目まで持ち込まれたPK戦も、互いにリードを奪い合う拮抗した戦いとなったが、5対4で広陵が勝ち2年ぶり4度目の全道大会出場を決めた。
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