平成25年度 上川代表決定戦


準決勝 7月12日(土)
広 陵4−0(3−0)忠 和
得点者 小林(4分,9分,57分),熊谷(17分)(広)
広 陵 GK越田 DF坂牛,石橋,山中,藤田 MF西池,甲斐 FW熊谷,小原,小林,井上 交代/FP藤原,森本,大曽根
忠 和 GK岡本 DF澁谷,設楽,山田,岩崎 MF山本,安口,田中,漆畑,芳野 FW芝崎 交代/FP澁谷,松尾
 上代2日目、決勝進出をかけての戦い。名寄健康の森、2日目も雲一つない快晴、気温は少し高めだが、東からの若干の微風で暑さも少し和らぎ、絶好のコンディション。キックオフは、広陵。前半風上は忠和。最初のコーナーキックは広陵。西池のキックはラインを割り、チャンスにならず。直後、広陵は右サイドからのクロスにFWが頭で合わせるがうまく合わずに得点機を逃す。すぐに忠和も芝崎がゴールキーパーと1対1になり得点チャンスを迎えるが、広陵も堅守でこれを防ぐ。前半5分、広陵井上が流したボールを小林が受けてシュートを放ち、右ポストにあたってゴールイン。広陵が前半5分に先取点を挙げ、リードを奪う。忠和も前線の芝崎、右サイドの漆畑を走らせ、チャンスをうかがう。前半9分、広陵は西池の左サイドからのクロスに小林が飛び込みながら頭で合わせ、2点目を奪う。前半14分、広陵甲斐が相手ディフェンスをかわし左サイドからクロスをあげ、井上がディフェンス1人かわしシュートするもゴール上に外れる。前半15分忠和山田の縦パスに芝崎が反応し、ドリブルでゴールに迫るが相手DFに阻まれる。広陵は前半17分、西池から熊谷へのゴール中央付近へのパス。そのまま熊谷がシュートを放ち、ゴール。広陵がリードを広げる。広陵は更に熊谷の左サイドからミドルシュートを放つが忠和GK岡本がファインセーブ。広陵はDFラインを高く保ち、小原を起点に攻撃を仕掛ける。忠和は粘り強い守りから前線へのスペースを狙ってパスを出し、チャンスメークを試みる。前半22分、広陵は右サイドのコーナーキック。西池が蹴るが、忠和DFがクリア。直後に広陵は左サイドのコーナーキック小原がフォアサイドの熊谷の頭に合わせるが、忠和DFもしっかり競り、自由にさせない。前半26分広陵は小原が右サイドからドリブルで抜け出し、キーパーと1対1になるが、忠和キーパーも体を張り、得点を防ぐ。前半28分、忠和漆畑が右側からクロス気味に上げたボールがゴールをかすめる。直後の忠和のコーナーキックは広陵DFがクリアし、ピンチを防ぐ。前半3対0と広陵がリードし、後半を迎える。
 後半に入り、風はほとんどなくなり、気温も上がって、戦いと同様熱くなってきた。忠和のキックオフで後半がスタート。後半立ち上がりは忠和が優勢に試合を進める。DFラインでのサイドチェンジから攻撃を組み立てる。後半5分広陵西池のミドルシュートは忠和GK岡本がナイスキャッチ。後半6分忠和の左サイドのコーナーキックをGKパンチングでクリア。すぐに広陵のカウンターを受けるが、忠和も素早く対応し、ピンチを防ぐ。後半8分忠和は右サイドのコーナーキックを得るが、またもやGkのパンチングにあう。後半9分忠和は芝崎にスルーパスを送り、シュートを放つがゴール右に外れる。後半10分頃まで、広陵がややペースダウンしたところを、忠和は中央そして左サイドをうまく使いチャンスを幾度となく作る。後半14分広陵は忠和ゴール前でダイレクトショートパスの連続から最後は小原がシュートを放つが、ゴールを割ることはできない。次第にペースを取り戻しつつある広陵は、18分西池から甲斐への絶妙のパス。それを甲斐がシュートにつなげるが、忠和GKのファインセーブ。後半22分、忠和は右サイドから前線の芝崎へロングフィード。芝崎がドリブル突破を試みるも、広陵DF2人に囲まれシュートまで持ち込めず。後半27分小原からゴール前にいる小林へ。小林は忠和DF1人を背負っていたが、これを振り切ってシュートを放ち、ゴールを決める。後半も残りわずか。得点差は4点。忠和も最後まで得点をうかがい、攻める。後半終了間際、広陵は藤原の右サイドからのグラウンダーのクロスに小林が右足で合わせるが、ゴール上に外れる。ここでタイムアップ。4対0で広陵中学校が決勝進出を決めた。
北 門1−1(1−1,0−0,延長0−0)<PK4-3>上富良野
得点者 得永(27分)(北)谷(29分)(上)
北 門 GK中村昴 DF鈴木颯,中村宏,大西,鈴木恭 MF伊藤和,能代,高柳,畑,石澤 FW得永 交代/FP森淳,田中,瀧川
上富良野 GK石田 DF小田島,前田,鈴木,蒲生 MF陣内,江嶋,辰,谷,松田 FW林雅 交代/FP遠藤,林優,紺野
 準決勝Aピッチは旭川地区2位の北門と富良野地区の上富良野の対戦となった。開始直後北門はやや硬さが見られ,ビルドアップのパスにミスが目立つ。そのミスをつき,谷を中心にファーストシュートは上富良野が放つ。しかし,得永が次第にボールを受け始めると,北門はパスがつながり始め、得永から二度にわたって高柳を走らせるスルーパスが出てからは,リズムをつかむ。5分には能代のパスから抜け出た伊藤が左サイドを突破しようとしたところを相手DFがファウル。得永のグラウンダーのボールに伊藤がコースを変えるがゴール前で上富良野DFがクリアする。上富良野も8分辰の左CKを谷が頭で逆サイドにふったところに小田島が合わせるなど反撃を試みる。上富良野の時間をしのいだ北門は再びリズムをつかみだす。伊藤,得永のボールキープから両サイド高柳,能代に散らしてフィニッシュまで持ち込もうとするが,上富良野守備陣も鈴木,蒲生らが集中した守備でシュートブロックに入り,決定的な場面を作らせない。16分北門は中村宏のロングパスに抜け出したボールを得永が狙うが上富良野GK石田がセービングする。上富良野もその直後辰が右サイドからDF二人をかわしてミドルシュートをねらうなど一進一退の攻防となる。全体的に運動量が少ない北門は瀧川を投入し,長い距離のランニングからチャンスをつかもうとする。しかし,北門の攻め上がりの人数を上回る上富良野の帰陣の速さに得点できないかと思われた27分,得永が相手守備陣のボールをかっさらい,そのままドリブルで持ち込んで強烈なシュート。GKの手をはじいてゴールインし北門が先制する。上富良野も陣内が単独でドリブルでペナルティエリアに進入し,ボールはゴールマウスを横切るなど,チャンスをつかむ。追加タイム上富良野はハーフウェー付近の左サイドからのFK。蒲生のロングパスに谷が右足アウトサイドで流し込んで同点に追いつき,前半は1対1の同点に終わる。
 後半に入っても北門はビルドアップのボールが安定せず,なかなか上富良野のプレスをかいくぐれない。相手陣内に入っても最後のバイタルエリアでのパスにやや精度を欠き,伊藤,得永の個人技に頼りがちになる。それならばと39分にはカウンターから伊藤,得永のコンビネーションで相手陣内にもちこむが上富良野の守備陣はあっという間に5人が帰陣し,スペースを消してしまう。43分北門は森のサイドチェンジを起点に能代のクロスに石澤がダイレクトで合わせるがGK正面をつく。43分にも石澤がヘッドで狙うなど,昨日の殊勲者石澤が2トップにからみはじめゴールに近づき始める。45分上富良野も谷のパスから辰がフリーで合わせるなど,ゴールへの意欲を見せつけ,北門を慌てさせる。飲水タイム後,北門は得永をDFラインに下げ,伊藤をトップに中村宏を中盤にあげ
46分石澤の右サイドからのクロスに森勇が左足で合わせるが惜しくも右に外れる。49分上富良野もGKとDFの間に落としたボールに林優がGKと1対1になるチャンスを得るがGK中村昴の飛び出しにシュートは左ポストをかすめる。54分北門は大西の縦パスに中村宏が抜け出しGKと1対1になるが、GK石田が的確なポジショニングで防ぐ。蒲生,鈴木,小田島,前田のDFラインの集中力は特筆すべきものがあり,ペナルティエリア内への帰陣の速さ,マンマークの受け渡し、シュートブロックへの寄せの速さなど最後のところで北門の攻撃陣に仕事をさせない。
 試合は1対1のまま延長戦に突入した。北門は後半終了間際から決定機につながるラストパスにミスが目立ち始め,焦りが感じられる。63分の右からのクロスに斜めに走りこんだ伊藤のシュートもサイドネットに外れる。66分北門は得永からの左サイドのパスを伊藤が反転してシュートするがGK石田が素晴らしいシュートストップ。さらにこぼれたボールを再び伊藤がシュートするが陣内がヘッドで上富良野の窮地を救う。終了間際北門は攻勢をかけるが,最後は陣内までゴール前に帰って体を張ってクリアし北門に得点を許さない。攻撃でも谷が抜群のボールキープから迫力あるドリブルで何度も北門を脅かすが,こちらも得点できず試合はPK戦に突入した。
 PK戦では中村昴が2本をストップする活躍を見せ北門が決勝へと進出した。



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