平成22年度第2回道北ブロックカブスリーグU-14

準決勝 10月16日(土) 花咲球技場
緑が丘3−0(2−0)永 山
得点者 杉本(25分),谷地元(29分),滝田(50分)(緑)
緑が丘 GK中嶋 DF鶴羽,加藤拓,相澤,谷地元 MF杉本,岩田,野村,風上 FW岡,滝田
永 山 GK西村 DF野口勇樹,井上,澤,柴山 MF中島(布施),野口勇介,佐竹,佐藤,高田 FW中井(三好)
【戦評/遠山(広陵)】 緑が丘は中盤をコンパクトにポゼッションし,右サイドに岡を走らせ永山DFラインをブレイクしようとする展開。永山は冷静にインターセプトしたボールをシンプルに前線に繋ぎ,FW中井,野口の2トップを走らせる。初シュートは3分,PA手前20mで得た永山のFKを井上が直接狙うもGK中嶋の正面で難なくキャッチ。序盤の永山の攻撃を凌いだ緑が丘は岡がポストプレイ,ダイアゴナルランと多彩な動きで攻撃の起点となりチャンスをつくる。12分には自ら右サイド深くまで進入しCKを得ると俄然動きが良くなる。13分には加藤が右サイドから上げたセンタリングに岡,滝田がゴール前に迫るも一歩及ばず。15分,永山は右サイドから中井が折り返し中嶋がPA内でシュートを放つもGKの正面を突く。中盤でなかなかボールを奪えない永山に苦しい時間帯が続くが,DF澤,井上らが踏ん張り決定打を与えない。それでも再三に渡り右サイドの攻略を狙ってきた緑が丘に先制点が生まれる。25分,風上が粘って得たCKを岩田が蹴ると杉本がタイミングよくヘディング,GKが触るも一歩及ばずゴールへ。緑が丘がリードする。勢いに乗る緑が丘は終了間際の29分左サイドを大きくえぐった杉本から谷地元へ折り返しPA手前25mから放ったシュートは大きく弧を描きゴールに吸い込まれ2点差とし前半を終える。後半開始早々,緑が丘の攻撃に永山は劣勢を強いられる。FW滝田がバイタルへの進入を積極的に試み緑が丘のチャンスメイクをする。野村も縦への動きがよく,左サイドを2人で攻略する場面が多く生まれる。永山にとっては我慢の時間帯が続くが佐竹の必死のスライディングや澤の体を張ったDFで得点を阻む。中盤の組み立てが思うようにならない永山はロングボールを中井に当てチャンスを作ろうとするも,DFラインが上がらずに孤立する。ボールがなかなか永山陣内から出ない展開が続き,滝田が何度もゴール前に迫る場面が見られるようになる。47分には滝田が折り返したボールを野村が強烈なミドルを放つもゴールを大きく外す。追加点は50分,右サイドをFW岡がスピードに乗ったドリブルで突破し,丁寧に滝沢にパスで折り返すとダイレクトでゴール左隅に決め,だめ押しをする。直後,永山は高田をFWに上げ1点を取りにかかる。高田も積極的に前線でボールを受け突破を試みるもDFラインを突破できず万事休す。ピッチ条件の悪い中,シンプルにボールを繋ぎ,ポゼッションで終始上回った緑が丘が決勝進出を果たした。

北 門4−0(2−0)六 合
得点者 伊藤勇(10分),小澤(13分),関(35分,57分)(北)
北 門 GK田中 DF高橋航,鈴木,田渕,櫛部(岡) MF関,伊藤勇(高橋温),斎藤友,内田(村井) FW今野,小澤(松田)
六 合 GK石田 DF田村,佐高,川上,深澤(黒川) MF阿部,伊藤,中村,遠藤(浅田) FW杉森,菊地
【戦評/則末(永山)】 六合は序盤こそMF伊藤を起点に阿部がからんで北門を押し込むが,次第に北門がペースを盛り返す。そして6分にはMF伊藤勇がペナルティエリア内でボールを拾い,左サイドを突破,ニアサイドを破って先制点をあげる。さらに12分にはFW小澤が斎藤友とのワンツーから右サイドを突破しゴールに流し込んで追加点をあげる。北門は斎藤友が中盤をリード,幅広い動きから攻撃をしかけるが,サイドをなかなか基点にならず,2点のリードこそ奪ってはいるものの攻撃の形にはならない。齊藤友が今野とのワンツーや関からのアーリークロスなどから得点チャンスを狙おうとするが六合守備陣も佐高,川上を中心になんとかしのぐ。24分六合はカウンターから杉森がボールエリア内でシュートチャンスを得ようとするが,GK田中がキャッチして事なきをえる。運動量が少なく,攻撃の連動性にはややかける北門だが,個の力で六合を大きく上回る。またバイタルエリアで斎藤友がキープ力を生かしてボールをため,ラストパスを何度も送る。前半は2対0で北門リードで終えた。 後半に入って開始早々の34分北門は中盤で伊藤勇が前線へロングフィード,相手DFと競り合いながら抜け出した関が左足で鮮やかに蹴り込み3点目をあげる。その直後六合もカウンターから中村がゴールに迫るが,GK田中の落ち着いた対応に阻まれる。その後も六合は杉森と中村のコンビネーションから北門ゴールに迫るものの,高橋航を中心とした守備で対応,六合攻撃陣にシュートを打たせない。ピッチ状態も悪いため,デリケートなボールコントロールに苦しみ,きちんと中盤を組み立てきれない北門だが,57分斎藤友の右CKが外へ流れるところを関が踏ん張って左足のシュートを決めだめ押しの4点目を奪う。守備陣は高橋航,鈴木を中心に六合にはシュートを打たせず零封。終わってみれば危なげない勝ち方で北門二年連続で決勝に進んだ。








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