決 勝 | 附 属8−4(1−0,延6−2)北 門 |
得点者 | 中野(22分),山根(6分,21分),楠(19分,27分,28分) 工藤(23分),坂本(27分)(附) 菅原(12分),佐々木(13分,21分),関(27分)(北) |
警 告 | 楠(附) |
附 属 | GK/野瀬 FP/工藤,楠,中野,山根 交替/FP原田 |
北 門 | GK/松本 FP/菅原,原,佐々木,高橋佑 交替/FP関,高橋航,今野,中西 |
【戦評/佐藤孝(フ委)】 決勝戦は、2位代表から初の決勝進出を果たした北門中とプレーのあらゆるスピードをあげ、大量点を生み出してきた附属中との対戦となった。北門のキックオフでゲームがスタート。やはり附属のシュート攻勢が北門ゴールに襲いかかるが、北門GK松本がファインセーブを連発し、簡単にゴールを割らせない。立ち上がりの北門は、高橋を中心にフットサルらしい落ち着いたパス回しから、鋭いシュートを放つなど、附属の縦へのスピードを制していくなかで、徐々に主導権を握っていく。しかし、集中力に勝った附属が前半5分、主導権を奪い返す。附属CKのプレーで、一瞬の隙を突いたセンタリングを山根がダイレクトで合わせ先制し優位に立つと、ゴールへ向かう早いパスやポストプレー、GK野瀬のロングボールなどを有効に使い、北門を突き放しにかかる。対する北門も、カウンターをねらい、息詰まる攻防で前半を終える。後半は、北門が攻勢を仕掛ける。11分北門高橋のパスを受けた菅原が、ドリブルで駆け上がり、鋭くシュートを放ち同点とする。そして13分に北門佐々木が附属ゴール前のルーズボールを奪い、左隅にシュートを決める。この試合初めて優位に立った北門は、ボールを奪い合うせめぎ合いの中で、体をしっかり使い、守りを固めていく。しかし、体力的に厳しくなり、北門の集中が続かず、ラフプレーが目立つようになってきた終盤、附属にチャンスが訪れる。北門のスライディングによるファールをゴール左前で得て、決めれば同点の場面。しかし、再三にわたりシュートストップを成功させてきた北門GK松本が枠外にはじき出し、残り1分を切る。守りを固める北門と同点に追いつきたい附属との時間との戦いは、あと20秒という場面で附属に傾く。北門GKがはじいたルーズボールが附属楠の前にこぼれ、力強くゴールにたたき込まれ、延長戦となる。延長序盤はお互いの勝利への執念が現れた好ゲームとなる。先制は附属。開始早々北門のパスを山根がインターセプトし得点。すぐさま北門も佐々木が巧みな足技でゴールを奪う。好勝負が続くかと思われたが、2位上がりで試合数が多く、主力選手がずっと試合をこなしてきた北門は、ディフェンスが甘くなり、附属を追う足が止まりはじめる。対して、交代を積極的に使い、常にフルパワーで出場してきた選手が多い附属は、ゴール前への鋭い出足が鈍らず、工藤が北門ファールのフリーキックを直接決めて、勝利を呼び込む追加点をあげる。延長後半に北門も最後の力を振り絞り、関が、ヘディングシュートを決めるも、附属楠、坂本が最後までゴールを奪い続け、試合終了。技術が高く、フットサルらしい勝ち方をしてきた北門を最後まであきらめず、いつもゴールをねらって走りきった附属中学校が倒したことは、今後のフットサル競技をますます盛んにするとともに、全道大会でのさらなる飛躍を期待させるものであった。 |
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主審/五十嵐(道北協会) 副審/對馬(協会) 3審/佐藤博(フ委) TK後藤(フ委) |