平成21年度 上川代表決定戦

平成21年7月15日(水),16日(木)
名寄市健康の森


準々決勝 7月15日(水)
永山南6−1(2−0)上富良野
得点者 山本(16分,22分,42分,47分,54分),近藤(51分)(永)江嶋(45分)(上)
警 告 須合(上)
永山南 GK松元 DF上用,萩谷,鈴木,登野 MF梶谷,猪又,橋本,近藤,藤原 FW山本 交代/DF八重尾 FW前田
上富良野 GK藤崎 DF佐藤優,増田,洲合,岩澤 MF林,江嶋,中田,佐藤直,三瀬 FW迫田 交代/FW世坂,境,北川
主審/五十嵐(道北協会) 副審/後藤(旭川協会),村上(旭川協会) 第4審/目黒(旭川協会)
 Aピッチ第1試合は上富良野と永山南の対戦。序盤MF中田を軸にサイドからの攻撃をしかける上富良野と,縦パスでシンプルにFW山本につなぐ永山南という攻防になる。5分には上富良野MF三瀬が自陣から速いドリブルで右サイドを駆け上がり遠目からシュート。ボールはゴールへ向かうがGK松元の正面をつく。7分にも中田がドリブルでゴール前まで持ち上がりFW迫田にパス。迫田がシュートを放つがまたもやGKの正面となる。10分過ぎまで動きのいい上富良野が支配率,シュート数で永山南を上回る。11分永山南はゴール前25mのFKを山本が直接狙う。壁の間をすり抜けたボールはゴールへ向かうが,GK藤崎がブロックしゴールならず。思ったようにつながらない永山南はややあわてたプレーで無理な体勢からの攻めが目立つ。しかし,16分ゴール前20m猪又からボールを受けた山本が胸でワントラップした後,ワンタッチで左へ切り返しシュート。ボールはGKの上を突き抜けてネットを揺らす。先制点をとりリズムがでてきた永山南は,21分スローインを受けたFW近藤が右サイドからセンタリング。MF橋本が頭で合わせるがゴール左へ外れる。続く22分には山本左サイドからしぶといドリブルでDF三人をかわし左足で強烈なシュート2点目をあげる。28分にはMF藤原との絶妙なワンツーでゴール前へ持ち込んだ山本が左足でシュート,GK藤崎がパンチで防いだボールを再度山本がシュートするもバーを直撃し,2対0で前半は終了する。
 2点をリードした永山南は後半も開始早々から中盤でのボール回しに,いい動きを見せる。何とか1点を返したい上富良野は中田が豊富な運動量で攻守に渡ってボールにからむが,前線につなぐことができない。余裕のできてきた永山南は両サイドからの攻撃も見られるようになる。41分永山南は橋本がゴール前のスペースに走り込む山本へ。上富良野DFは二人で挟み込むようにファウル。このFKを山本が直接ゴールし3点目をあげる。42分上富良野は中田がDFのウラ林へスルーパスを出し決定的なチャンスを迎えるがGK松元が滑り込んでセーブする。45分には40mのFKを江嶋が直接ゴールへ。これが右隅にきまり上富良野は1点を返す。しかし,永山南は47分山本がハーフウェーからゴール前へドリブルで持ち上がり,DF,GKを次々とかわして4点目をあげる。攻撃の手を緩めない永山南は51分ゴール前に走り込んだ近藤がシュート。GKがはじいたボールを再度近藤がシュートし5対0とする。さらに54分には中盤から藤原が左足でゴール前へ走り込む山本へ絶妙の縦パス。山本は左足ワンタッチでDFをかわしカーブをかけてGKの右をすり抜けるシュートを決め,この試合5点目となる得点を決める。点差はついたが上富良野は最後まで試合をあきらめない全力のプレー。スタートこそ攻めあぐねた永山南だったが,先制点でペースをつかみ6対1で勝利した。
緑が丘2−0(0−0)広 陵
得点者 豊田(35分),久保(46分)(緑)
緑が丘 GK吉田 DF館山,津田,大田,酒井 MF猪川,篠原,横田,田端 FW國本,豊田 交代/GK今多 DF藤原 MF森川 FW久保,相澤,鮫澤
広 陵 GK大屋 DF水野,竹内,錦戸,宮越 MF甲斐,上川,寺村,槙 FW富樫,吉田 交代/DF大沼 MF渡辺
主審/西川(旭川協会) 副審/山本(旭川協会),辻井(旭川協会) 第4審/南向(旭川協会)
【戦評/則末(啓北)】
 序盤から広陵は自陣近くにディフェンスラインを固め,緑が丘にポゼッションさせながらも組織的にボールを奪い,カウンターからツートップの吉田,富樫のスピードを生かしてゴールを狙う。3分にはDF錦戸の縦のフィードから守備陣の連携のもたつきをついて,富樫がシュートを放つ。緑が丘はMF田端を中心に細かいパスワークからFW豊田のポストプレーを経由して左の猪川のサイドを中心に攻める。10分過ぎから緑が丘は攻勢にで始め,豊田のCKからのヘッドシュートや篠原のミドルシュートというように,攻撃がシュートに結びつき始める。しかし,広陵の守備意識は高く,MF槙や富樫までもが懸命にディフェンス。最終ラインの水野のカバーもよく効いており,緑が丘の攻撃をしのぐ。序盤こそ左サイド中心だった緑が丘の攻撃も,徐々に右MF横田にもボールが入り始め,豊田,田端もペナルティエリア内ボールを受けることが多くなり,落としたボールからDF酒井,篠原らがゴールを狙い,広陵は防戦一方となる。16分には横田のクロスからDFがクリアミス,あわやオウンゴールかと思われたがGK大屋がかき出す。18分には國本がシュート,19分には猪川のクロスをウラから入った横田がワントラップして強烈なシュートを放つがこれもGK大屋が攻守で防ぐ。ピンチの数は多くなるが広陵は相手のサイドアタッカーに対して,MF槙,上川が良く対応。サイドバックの錦戸,宮越がカバーする分厚い守備を見せる。しかし,守備一辺倒ではなく,虎視眈々とチャンスをねら,27分にはMF寺村が緑が丘守備陣の一瞬の隙をついて前線にパス。富樫は相手DFを振り切り,ループシュートでゴールマウスを狙うが,緑が丘GK吉田もジャンプ一番指先でボールをはじき,素早く立ち上がってゴールに向かうボールをかろうじて押さえる。前半は圧倒的にポゼッションし,両サイドから攻める緑が丘の攻撃を,時にはペナルティエリア付近で10人が守る広陵がしのぎきった。
 後半は開始早々広陵が富樫のパスから上川が抜け出しビッグチャンスを迎えるがシュートはGK吉田の正面をつく。さらに2分後には槙を起点に吉田がシュートを放つなど広陵のペースとなる。そんな展開の中,緑が丘は35分2次攻撃から右サイドの横田にボールが渡る。ペナルティエリア付近で横田は相手DFを抜ききる前にグラウンダーのセンタリング。ゴールライン付近でボールを受けた久保はさらにフェイントを入れながら右に流れ,再び折り返すと,ウラにフリーで待っていた豊田が無人のゴールにインサイドで合わせついに先制点を奪う。その後は広陵のカウンターには大田のインターセプトと館山の深いカバーリングで対処。右SB津田もオーバーラップからCBのカバーまで幅広く動き回りリズムをつくる。さらに左SBの酒井もFWのように前線に進出。完全にリズムをつかんだ緑が丘は,46分田端のFKを豊田が受けGKの出鼻をシュート。GKにあたって転々とゴールに向かうボールを最後はFW久保がプッシュして貴重な追加点をあげる。何とか1点を返したい広陵も56分スローインから富樫がターンしてシュートを放つが枠を外れる。終盤も選手を交代させながらもゴールを脅かした緑が丘が,広陵の守備に手を焼きながらも安定した支配運びで勝利し,準決勝へと進んだ。
北 門9−0(4−0)東 川
得点者 稲田(9分,36分,58分,59分),佐々木(18分,47分),高橋佑(20分),木村(29分),中原(53分)(北)
警 告 青野(北)
北 門 GK畠山 DF吉澤,青野,菅原,木村 MF高橋真,稲田,佐々木,得永 FW高橋佑,高橋蓮 交代/GK松村 DF宮川 MF中原,能代 FW関,原
東 川 GK磯部 DF庄内,井上,樽井,河野 MF松村,高畑,平岡,田中 FW白木,関根 交代/GK大口 DF高橋
主審/對馬(旭川協会) 副審/高橋(旭川協会),山本(旭川協会) 第4審/辻井(旭川協会)
【戦評/則末(啓北)】
 キックオフを東川陣内深く蹴りこみ,勢いづけようとする北門は,右から左に展開させ,MF稲田が中央へドリブル。25mの距離から意表をつくミドルシュートがポストをたたく。こぼれたボールをFW高橋佑が拾い,突破にかかったところを倒されPKを得る。しかし,この開始1分のこのPKはバーをたたき先制のチャンスを逃す。北門は中盤からのドリブルを多用し,稲田,佐々木,高橋佑らが再三再四仕掛ける。高橋真も中盤でボールをよく拾って攻撃を支える。9分北門は高橋佑がペナルティエリアわずかに外から落としたボールを稲田が25mの距離から豪快なシュート。東川GKは一歩も動けずゴール左に突き刺さる。12分にもDF青野のロビングからFW高橋蓮がシュートを放つが,これは東川GK磯部が判断良くセーブする。北門はMF稲田,FW高橋佑のコンビから,中央をドリブルでどんどんと縦に突破しながらチャンスを狙う。15分には木村のロングパスから高橋佑がセンタリング,稲田がゴール前に飛び込むなどチャンスをつかむ。18分北門は得永が左サイドからセンタリング,DFの頭を越え逆サイドでフリーになった佐々木が相手DFをかわしながら中へドリブルし左足で蹴りこんで追加点をあげた。さらに20分には北門は左CKのこぼれ球を佐々木が拾い中へセンタリング。中央でボールを受けた高橋佑が左へ持ち出して強烈なシュートを決めた。ロスタイムにも北門は高橋佑のドリブル突破から得たFKを木村が鮮やかに左足で蹴りこみ4点目をあげた。東川もMF松村が中盤の底から基点となって前線に配球するが,なかなか決定機は迎えられず前半を終えた。
 後半は開始直後,雑なサッカーになっていた北門だが36分佐々木が高橋佑とのワンツーで右サイドを突破しセンタリング。後方から進出した稲田がGKと1対1となって蹴りこみ5対0とする。東川も41分松村のFKが直接バーにあたるなどするが1点を奪えない。しかし,次第に攻めに出る機会も多くなり,MF平岡の左サイド突破や松村の展開などから北門ゴール近くまでは進むようになる。しかし,北門は攻撃の手を緩めず,47分には青野のパスから抜け出た佐々木がGKとの1対1を落ち着いて決めて6点目。53分には稲田のスルーパスに前線に飛び出した中原が流し込んで7点目をあげる。東川は56分松村のパスから田中がシュートを放つがわずかに左へ外れる。北門は58分左サイドをドリブル突破した関がお膳立てし,最後は稲田がゲット。59分にも自陣のFKから抜けでた稲田が自身4点目となる得点を決め,ゴールラッシュをしめくくった。
士 別4−0(4−0)美 深
得点者 三浦隆(5分,9分),工藤(8分),藤原(19分)(士)
警 告 坂井(美)
士 別 GK佐藤 DF佐久間,河江,大河,安野 MF藤原,工藤,近井,玉置 FW三浦隆,三浦大 交代/DF大塚 MF足立
美 深 GK釜澤 DF本間,竹田,向井,笹尾 MF坂井,佐藤,三田地,五嶋,羽田野 FW広瀬
主審/矢吹(旭川協会) 副審/森(旭川協会),後藤(旭川協会) 第4審/村上(旭川協会)
【戦評/鈴木(忠和)】
 開始から終始士別がボールを支配する。FW三浦隆をターゲットに,中盤からギャップをつくスルーパスやDFラインからのフィードでチャンスをつくる。5分右サイドから玉置がセンタリングを三浦隆がインサイドで合わせ先制点をあげる。さらに8分には,美深DFのクリアミスをMF工藤がカットし,無人のゴールに流し込み2対0とする。続く9分にはセンター付近から河江が三浦隆にフィード。三浦隆はGKをかわしてゴールに流し込み3点目を決める。さらに19分には士別右サイドからのクロスボールがゴール前でバウンドを変え,こぼれたところをMF藤原がつめ4点目となる。その後も工藤が攻守の要となってボールを左右にさばく。美深は前半ノーシュートに抑えられる。
 後半に入っても士別が中盤で丁寧なパスから右サイド河江へとつなぎいい形をつくる。美深は防戦一方の感。カウンターから攻撃をしかけるが,DF大河を核とした堅い守りにあい,DFラインを割ることができない。何とか1点を返したい美深は24分,FW三田地が30mのロングシュートを放つがGKの正面をつく。試合はこのまま4対0で終了。士別があぶなげなく準決勝に駒を進めた。


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