6月10日(土) コンサフィールド東川 |
緑が丘0−0(0−0,延0−0)<PK5-3>広 陵 |
緑が丘 |
GK西川 DF若林,猪川,広重,滝口 MF成田洋,三浦峻,杉本匠,塚田 FW鷹橋,成田祐 交替/FP山本 |
広 陵 |
GK熊谷 DF上田,作田,庄末,虻川 MF橋本拓,福井,串橋,中田 FW橋本康,室井 交替/FP飯野(広) |
主審/三浦(神居) 副審/宮川(東光),目黒(神楽) 第4審/久世(北都) |
【戦評/則末(啓北)】 豪雨のため,水はけのよいコンサフィールドのピッチも水浸し状態という悪コンディションの中での対戦となった準決勝第1試合。フィジカル的には劣っているかと思われた緑が丘だが,判断の速さとバランスのよさで広陵を開始早々から押し込む。8分にはMF杉本匠のスルーパスにFW成田祐抜け出して左足でシュート。GKは破ったがゴール前の水たまりにボールがストップ。DFがかろうじてクリアして難を逃れる。緑が丘は中盤で三浦峻,成田洋が鋭い出足でボールを奪い,FW成田祐に集める。左サイドの杉本匠からもDFとGKの間にコントロールされたボールが何度も入りチャンスを作る。広陵は危険なところをDF上田がよくカバーリングし何とかしのぐ。中盤では串橋が奮闘するものの,緑が丘も最終ラインで若林がスピードを生かしたカバーリングでチャンスを作らせない。17分の広陵DF作田のロングシュートもGK西川が正確なキャッチで防ぐ。試合は徐々に膠着状態に入りセットプレーが鍵を握りそうな展開となる。20分にはゴール前20mの地点で緑が丘がFKを得る。これを杉本匠が狙うがボールは惜しくもバーをかすめてノーゴールとなる。広陵も28分飯野が倒された30mのFK。緑が丘が壁を作っている隙をつき,串橋が直接狙うが,西川が鋭い反応を見せてフィスティングでCKに逃れる。 後半の最初のチャンスもCKだった。三浦峻のCKをGK熊谷がパンチング。こぼれた所を塚田,成田洋が立て続けにシュートを放つがゴールをとらえきれず。試合は再び緑が丘のペースに傾き,37分には成田祐がからんで杉本匠がシュート。41分にはMF塚田のパスに成田祐が走り込むがGK熊谷が判断よく前に出てシュートブロックする。広陵は前半同様串橋が運動量豊富に走り回りチャンスを作ろうとするがなかなか前線にボールを運べない。また,前線には若林,広重の両CBが安定した守りを見せ広陵につけいる隙を与えない。39分の室井のFKからこぼれ球を飯野が狙ったのが唯一の決定機。しかし,このシュートもゴール左へと外れる。対する緑が丘も55分の三浦峻のCK,57分の杉本匠のFKなどからチャンスはつかむものの,広陵DF上田,庄末も粘り強く対応し,成田祐がフィニッシュにからめず得点できない。試合は延長に突入した。延長では広陵のリズムが変わり,61分には右からのFKを作田がゴール前でフリーで合わせようとするが,緑が丘塚田がよく戻ってブロックする。66分には室井の前線でのチェックから中田が右サイドを疾走し,センタリングを送るが合わせることができず無得点。試合は結局PK戦にもつれ込み,5対3で緑が丘が勝利。昨年以来続けている無敗記録を50まで伸ばした。
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東 明2−1(1−0)コンサドーレ旭川U-15 |
得点者 |
宮崎(28分),徳廣(57分)〔東〕山室(39分)〔コ〕 |
警告 |
宮崎(コ) |
東 明 |
GK小足 DF嵯峨,谷口,宮崎,前田 MF徳廣,木村,松井,渡邊 FW鈴木,佐藤 交替/FP中村,山中 |
コンサ |
GK宮崎 DF志摩,越川,河本,大沼 MF宮下,山田陽,山田海,山室 FW小澤,石岡 交替/FP前田(コ) |
主審/矢吹(神居東) 副審/宮越(永山南),久世(北都) 第4審/則末(啓北) |
【戦評/小林(緑が丘)】 準決勝第2試合,雨足は相変わらず激しく,ピッチ状態は水たまりが覆う。両チーム共にパスがつながらず苦しむが,ややコンサドーレがボールを支配し,ゴール前へとボールを集中させる。東明DFもふんばり,ボールをはじき返し,フィニッシュを許さない。コンサはMF山室,MF山田海を起点に前線のFW石岡,小澤のスペースへボールを送り込むが,ピッチコンディションにも阻まれシュートまでもっていけない。東明はサイドからの大きな展開を利用し,何度かコンサ陣内へと攻め入るも組織的な4バックに抑え込まれる。16分右に位置した東明FW鈴木が切れ込みアーリークロスを放り込むと,これが直接ゴール方向へ。あわやゴールかと思われたが,バーにはじかれる。これを機に東明もリズムをつかみはじめ,一進一退のゲーム展開が続く。28分東明渡邊が右サイドに放り込まれたボールに反応。ボールをキープした瞬間にコンサGKがチャージ,FKを得る。右20m付近からのFKを東明宮崎が蹴るとゴール左隅に見事に決まり先制する。 後半は雨足こそやや弱まるもののピッチコンディションは変わらず,2年生チームでフィジカル面で劣るコンサにやや不利な状態は続く。一進一退の状態で試合は進むが,39分コンサはCKからこぼれたボールを中央に位置したMF山室が浮き球を巧みに蹴りこみ同点とする。この得点を機に中盤で山田海,山田陽,山室らによりコンサのパスがつながり始め,東明陣内へと攻め込むシーンが増える。48分には細かなパスワークから石岡が左足でシュートを放つが,東明GK小足が横っ飛びではじき出す。その後もコンサは攻撃の手を緩めず東明のゴールを脅かす。東明もカウンターからコンサ陣内へ何度か攻め入るが得点には至らない。しかし,57分中盤ではじきかえしたボールをMF徳廣が反応。コンサDFを抜き去り右サイドから落ち着いてゴール左隅にシュート。これが決勝点となって東明が決勝へ進出。決勝は昨秋の新人戦と同じ緑が丘と東明の対戦となった。
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