平成16年度U-14北海道・旭川地区リーグ兼第3回会長杯秋季リーグ

準決勝 10月21日(土) コンサフィールド東川
コンサドーレ旭川6−0(2−0)永 山
得点者 小澤(15分),前田(29分),石岡(30分),山田海(34分),山室(53分),河本(59分)(コ)
コンサ GK宮崎 DF大野,河本,越川,宮本 MF山田陽,前田,山室,山田海 FW石岡,小澤交替/FP志摩,大沼,那須,西垣,金山
永 山 GK吉田 DF西本,篠田,小林,半田 MF五十嵐,庄野,萩野,海田,上野 FW橋本交替/FP高田
主審/西川(聖園) 副審/後藤(明星),高原(北門) 第4審/則末(啓北)
【戦評/小林(緑が丘)】 準決勝第1試合は順当に駒を進めてきたコンサドーレ旭川U-15と北門戦を接戦の末制した永山の顔合わせとなった。序盤はコンサがパスを細かくつなぎ,永山DFラインのウラにパスを送り込み,中央またはサイドからチャンスを作る。永山は素速いアプローチをしかけ,コンサの攻めをなんとか凌ぐ展開が続く。コンサの決定的とも思えるシュートも永山GK吉田の好セーブに阻まれ得点につながらないまま15分が過ぎようとしていたとき,コンサMF前田が左から大きくクロスを放り込むとペナルティエリア右に位置したFW小澤が完全にフリーの状態でパスを受け落ち着いてゴール左隅にたたき込み1点目を奪う。永山は徐々に中盤でのアプローチやDFのラインアップが遅れ始めコンサのペースにはまり,なかなか敵陣へボールを運ぶことができず苦しいゲーム展開が続く。コンサは再三チャンスボールが前線へと送り込まれるが,オフサイドにかかりシュートにもっていけない。25分過ぎにはCKが立て続けに訪れるも,永山が必死でシュートコースを抑え,ゴールを割らせない。このまま前半が終了かと思われた29分,コンサMF山田陽が中央35m付近から永山DFラインのウラにボールを送ると,前田が飛び出しワントラップ,落ち着いてゴールに流し込み追加点を奪って前半終了。 後半は開始早々ゲームが動く。永山のパスをインターセプトしたコンサは中盤でボールを落ち着かせ,MF山室が永山DFラインのウラに絶妙のパスを送り込むと,反応したFW石岡がGKの位置をよく見て頭上を越えるループシュートを決め3点目を奪う。さらに34分山田陽からスピードのある縦パスを出すとMF山田海が保持。横へのドリブルからDFをかわしてゴール左隅に豪快なシュートをたたき込み4点目。40分過ぎからはコンサがゲームを支配するものの膠着状態が続く。永山はMF海田が前線から自陣まで幅広く動いて奮闘。MF庄野,FW橋本らも疲れを見せずに走りコンサDFにプレッシャーをかける。45分には海田から右サイドの庄野にスルーパスが入り,攻め入るも河本,越川らコンサDFに抑えられる。攻撃の手を緩めないコンサは53分中盤でボールを保持した山田陽がクロスを中央に送るとMF金山がスルー,山室がゴール左隅に流し込み追加点を奪う。59分には那須の左サイドからのクロスを再び金山がスルー。トップにあがっていた河本がワントラップし,インサイドで落ち着いて蹴りこみ駄目押しの6点目を奪った。

広 陵0−0(0−0,0−0)東 明
広 陵 GK喜多 DF庄末,小野,大野,福井 MF深川,松岡,斉藤,橋本 FW田中,小板橋交替/FP佐藤
東 明 GK山口 DF杉原,澤田,中村,垣見 MF徳廣,木村,阿部,山中 FW齋藤,鈴木交替/FP松井,梅木
主審/渡部(協会) 副審/嵯峨(緑が丘),日里(啓北) 第4審/松山(コンサ)
【戦評/則末啓北)】 雨と寒さと強風,ぬかるんだピッチ,考えられる最悪のコンディションの中準決勝第2試合は始まった。水たまりの状態のピッチでは,思うようにボールが走らず,中盤でのつばぜり合いが続く。東明はMF徳廣が中盤でボールにからみ,ドリブルから前線にボールをフィード,FW鈴木のスピードを生かして攻撃する。両サイドからはMF山中,阿部が迫力あるドリブルを見せ広陵守備陣を追い込む。広陵は庄末,福井を準々決勝に続いてDFラインで起用。この二人が中央で厚い壁となって東明の攻撃を食い止める。広陵は16分MF松岡が東明のGKとDFラインの間にボールを送り,走り込んだFW小板橋がシュートチャンスを得るが,東明GK山口が飛び出して防ぐ。東明はボールを支配するものの,福井,庄末の堅陣を崩せず,ペナリティエリア内に侵入できない。そのため,エリア外からミドルシュートを放ち攻撃の糸口を探すが,ジャストミートせずGK喜多に次々にキャッチされる。一方の広陵もFW田中,小板橋がトップで粘り強いプレーを見せるものの,東明CB澤田が絶妙のカバーリングを見せ,シュートを打たせない。23分の広陵松岡のシュートが両チーム久々のシュートという具合に膠着状態が続く。両サイドから崩したい東明だが,試合開始早々の勢いは徐々にそがれ,広陵のサイドバック小野と大野に両サイドを抑えられ,チャンスをつかめぬまま前半が終了する。 後半は開始早々広陵がチャンスをつかむ。MF橋本からスルーパスが出るとFW佐藤が,抜けだしフリーとなってシュートを放つがわずかにゴール右へと外れる。おされている広陵だが,福井,庄末のうちどちらかが必ず危険な箇所をカバーし,前半同様東明のボックス内への侵入を許さない。むしろ縦への素速いカウンターによって,小板橋,佐藤を単純にウラへ走らせる広陵のゲーム運びとなる。しかし,支配率に勝る広陵は次第に徳廣,木村の中盤からウラを狙ったボールが供給され始めるが,それらも福井,庄末にことごとくボールを奪われてしまう。終盤は両チームとも縦への蹴り合いとなって,相手のミスを待つ展開となり広陵がやや押し気味となる。59分には中盤から小板橋がドリブルでスルスルと抜け出るが東明DFも粘ってクリアする。終了間際の福井のFKも枠をはずれ延長戦に突入する。 延長戦でも広陵のペースで試合は進む。62分左サイド佐藤のセンタリングからオーバーラップしてきた深川がシュートを放つがGK山口がキャッチする。64分にはMF斉藤のセンタリングから小板橋がチャンスをつかむ。66分にも小板橋がドリブルで東明ゴールに迫るがそれは東明DF梅木が判断よくストップする。東明も69分徳廣がドリブルで進み,GKと1対1となるが,広陵GK喜多が判断よく飛び出し事なきをえる。結局両チーム得点がないままPK戦に突入。PK戦では広陵が全員落ち着いて決めたのに対し,東明のキック2本を喜多がストップ。4対2で広陵が勝って2年ぶりの決勝へと駒を進めた。



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