第58回中連旭川大会


決 勝
緑が丘2−0(1−0)永山南
得点者 成田祐(9分),北條(38分)〔緑〕
警 告 深川(緑)
緑が丘 GK大橋 DF岸本,増田,片岡,鈴木 MF北條,鷹橋,村岡,熱田 FW堤,深川 交替/FP成田祐
永山南 GK阿部陽 DF川瀬,千代,宮川 MF木村,濱市,牧野,石井克,片山 FW猪又,野島 交替/FP加藤,阿部岳,齋藤,相田
主審/西川(聖園) 副審/阿部(附属),谷山(北星) 第4審/目黒(神楽)  
【戦評/鈴木(愛宕)】
 決勝はイレブン杯春季リーグで二度の引き分け(緑が丘の1試合PK勝ちを含む)となっている緑が丘と永山南の対戦となった。全道の切符がかかっているだけに,両チーム共に気合いの入った優勝戦となった。2分緑が丘は中盤から入れたクロスをFW深川が丁寧に落としMF鷹橋がアウトにかけて右隅をねらうがゴールならず。3分にもゴール前20m付近で得たFKを鷹橋チョップキックでDFの頭越えのボールを供給し深川がシュートを放つ。次第にリズムを作る緑が丘。しかし,5分緑が丘ゴール前に流れたボールをDFが連携ミス。処理しあぐねるところを永山南FW野島がかっさらい持ち上がるがGK大橋の必死のセービングでシュートならず。9分中盤からDFのウラに出たボールを交替出場のFW成田祐が走り込んで,GKの頭上を抜くヘッドでゴール。永山南は猪又,野島のコンビネーションでチャンスを作ろうとするが緑が丘DFの堅い守備に阻まれシュートが打てない。20分には中盤右20m付近からのFKをファーサイドに走り込んだ成田祐がヘッドで合わすがゴール上にはずれる。緑が丘はやや疲れの見え始める永山南に対して,中盤からクロスボールを多用しチャンスをつくる。26分には中盤でインターセプトしたボールをDF片岡が左サイドからドリブルしてセンタリングを送るが惜しくも中で合わせることができず。前半永山南はほとんどジュートをうつことができず,シュート本数で永山南を遙かに上回った緑が丘が優勢に試合を進めた。
 早い時間に追いつきたい永山南は後半のキックオフと同時に運動量をあげてきた。しかし32分緑が丘は右サイドから折り返したボールをMF熱田がボレーシュート。ボールはGKの右を抜け2点目かと思われたがDF宮川の左足が伸びゴールを阻止する。息を吹き返したと思われた永山南だがこれを契機に気勢がそがれたかのように,再び緑が丘が優勢になる。38分緑が丘はペナルティエリア右隅の混戦からMF北條がボールをさらい,そのままシュート,試合をぐっと優位に進める2点目をあげる。39分永山南は一挙に5人を交替,試合の流れを変えようと試みるが中盤で攻撃の芽を摘まれシュートチャンスを作れない。試合も終盤にさしかかり,緑が丘は右サイドに長いボールを放り込み折り返しをねらう大きなサッカーに転ずる。その後両者疲れが見え始め単調な展開となり始める。チャンスを作れない永山南は遠目からシュートするが力なくゴールには至らず。終始優勢に試合を進めた緑が丘が旭川地区を制し,2年ぶりの全道出場切符を手に入れた。
第3代表決定戦
北 門1−0(0−0)北 都
得点者 鈴木陸(37分)〔門〕
北 門 GK菊池 DF横田,田邊,岡田 MF高橋,熊澤,佐野,相澤,会田 FW鈴木陸,服部
北 都 GK上田 DF鈴木,中條,渡辺,原田 MF丸本,岡坂,圖子 FW櫻井,工藤,柏柳 交替/FP米窪,山田
主審/大西(附属) 副審/森(六合),佐藤(光陽) 第4審/宮越(広陵)
【戦評/則末(啓北】
 第3代表決定戦はスピードのあるFWを揃えた北門と北都の対戦となった。北都は柏柳をトップに使い,3トップで積極的に前戦からプレッシャーをかける。櫻井,工藤,柏柳の三人が持ち前のスピードを生かして,前線から押し込む。対する北門はカウンターから服部が右サイドを疾走。折り返したボールを北都DFがクリアしたところへ相澤が走り込んでシュートを放つがジャストミートせず。いに前線に早めにボールを集め,スピードを生かしたカウンター合戦が予感される立ち上がりだった。北都は9分DF中條のロングパスからFW櫻井が抜け出しシュートを放つ。9分にも工藤がカウンターからシュートを放つなど北都FWのスピードに北門DFは手こずる。対する北門は19分一瞬のすきをつき,高橋がミドルシュートでGK上田を脅かす。北都は北門のキープレーヤーの鈴木陸に中條が懸命のマーク。主将渡辺が的確なポジショニングで北門の攻撃をはね返す。序盤こそ北都FW陣のスピードにてこずっていた北門DFだが,次第にスピードに慣れボランチの高橋,DF横田,田邊を中心に守備が安定し出す。ボールキープ率もあがりMF佐野,高橋から右サイドの服部,会田にボールが供給される。スピードのある両チームだけに一つのパスが命取りになりかねない展開。26分には櫻井がセンタリング,ゴール前でフリーになっていた米窪が合わせるがボールはゴールバーをこえる。両チームともチャンスをつかみながらつめにかけ前半は0対0で折り返した。
 後半は開始直後から蹴り合いの展開となる。前半は微妙に合わなくなってたDFとFWの呼吸も次第に合い始め,前線の櫻井,工藤を走らせる展開となった矢先の37分,北門はゴール前まで30mの距離から相手選手を浮き球でかわした鈴木陸がボールの落ち際をとらえ強烈なドライブシュートをゴール上に突き刺し先制点をあげる。1点をあげてゲームは動くかと思われたが,両チームのディフェンスのがんばりで試合は一進一退の攻防となる。北都は北門のツートップをマークする鈴木,中條が忠実なディフェンス,主将渡辺のカバーリング,そして中盤の底で原田が動き回ってボールを拾う。北門も高橋が中盤で相手の攻撃の芽をつぶし,SW田邊が最後の砦となってシュートチャンスを阻む。50分北都は櫻井のセンタリングに工藤が飛び込んであわやというチャンスをつくる。55分の中條のドリブルから工藤の右サイドから折り返したボールもゴール前で横田がヘッドでCKに逃れる。結局北都の攻撃をしのいだ北門が1対0で勝ち,第3代表の座を勝ち取った。

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大会の記録(1,2回戦の記録)

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