平成17年度第3回U-15北海道・旭川地区リーグ兼 イレブン杯春季リーグ (平成17年度高円宮杯旭川地区1次予選)

決 勝

緑が丘3−2(1−1)広 陵
得点者 堤(1分),深川(43分),片岡(47分)〔緑〕小林(3分),石井(32分)〔広〕
警 告 菊地(広)
緑が丘 GK大橋 DF片岡,増田,広重,鈴木 MF北條,村岡,鷹橋,堤
FW熱田,深川
広 陵 GK岡本 DF菊地,作田,田中,串橋 MF阿部,村松,石井,足立
FW小林,近藤 
主審/阿部(附属) 副審/大西(附属),加藤(永山南) 第4審/目黒(神楽)
【戦評/則末(啓北)】 決勝は昨年度からの好敵手である広陵と緑が丘の対戦となり,白熱した好試合が期待された。この日の緑が丘はモチベーションも高く,開始直後から広陵の出鼻をくじくように前線からプレスをしかける。このプレスに広陵はペナルティエリア付近でDFラインがボールを回さなくてはならなくなるほどの厳しいプレスとチェイシング。このプレッシングが功を奏し,開始50秒MF鷹橋が中央から果敢にドリブルで切れ込みこぼれたボールをMF堤が思い切りよく左足振り抜くとボールはゴールに向かって一直線に向かい,バーに当たってゴールイン。鮮やかな先制シュートを決める。しかし,広陵もモチベーションでは負けていない。3分にMF小林が見事なボレーシュートを決め同点に追いつく。両チームともペースを握るためゲームの激しさは増す。攻守の切り替えの速いスピーディーな展開となり,期待に応える好ゲームとなる。9分には広陵MF村松の30mのFKを狙うが,GK大橋がかろうじてはじくとクロスバーに当たる。中盤でのプレッシャーが厳しいため,両チームとも相手のすきをつくダイレクトプレーで前線にボールを配球し,こぼれ球を素早く拾って展開を図る。ややボールキープ率が勝る緑が丘がMF鷹橋,村岡を中心に攻撃に出,北條,堤の両サイドから崩しにかかる。15分には堤がサイドから内側に切れ込んでドリブルし,左サイドのスペースにスルーパスを送ると堤とクロスしてスペースに飛び出したFW熱田がシュートを放つ。広陵は前線に基点が生まれず,中盤の押し上げる時間が生まれないため劣勢に立つ。互いに激しいつぶし合いのためシュートには至らず,サイドからの長いクロスボールから活路を見いだそうとする。広陵も次第に盛り返し,25分にはMF石井のCKからDF作田が合わせるなど得点の可能性を感じさせ前半が終了する。 後半は前半とは逆に広陵が先制パンチを放つ。32分小林が中央でからみこぼれた所をMF石井が30mの距離があるにもかかわらずまったくの躊躇なく右足を一閃すると,強烈なシュートがゴールにたたき込まれる。1点のビハインドを負った緑が丘は鷹橋を中心に反撃。35分その鷹橋が左足を振り抜くとボールはゴールに向かう。しかし,広陵GK岡本が右手一本ではじく美技でこのピンチを防ぐ。中盤の中央では広陵村松,石井,緑が丘鷹橋,村岡が互角の勝負を繰り広げるが,サイドで一日の長がある緑が丘が1点を追ってやや攻勢に出るが,広陵DF陣も串橋を中心に粘り強いディフェンスを見せる。それではと緑が丘は43分,右サイドで得たFKを鷹橋が広陵DFの一瞬のすきをつきゴール前に送ると,飛び出した深川がGKの鼻先でヘディングでプッシュし同点に追いつく。このゴールで更に勢いに増した緑が丘は45分にも村岡が左足でクロスバーをかすめるシュートを放つ。47分緑が丘は堤が左サイドで突破を図ろうとしたところで広陵DFにファウルを受ける。このFKを村岡が入れるとフリーで走り込んだ片岡がヘッドで合わせて再逆転となる。なお攻撃の手を緩めない緑が丘に対し,広陵もDF菊地をトップにあげパワープレーで対抗しようとするが片岡を中心とした緑が丘DF陣を崩すことができず。セットプレーによって逆転劇をなしとげた緑が丘が試合巧者振りを発揮し,2年ぶりの優勝を果たした。旭川地区をリードする2チームらしい,素晴らしい試合だった。


43分緑が丘深川の同点ゴール。

47分緑が丘片岡の決勝ゴール。

HOME 平成17年度top

イレブン杯top 高円宮杯top

決勝  準決勝  決勝トーナメント

グループリーグ結果  優秀選手



高円宮杯2次予選