平成16年度旭川地区新人戦

準決勝
緑が丘2−1(1−0)コンサドーレ旭川U-15
得点者 成田祐(27分),杉本(37分)〔緑〕藤田(55分)〔コ〕
緑が丘 GK西川 DF若林,広重,柳澤,黒沼 MF金森,轡田,杉本,三浦峻 FW塚田,成田祐交替/FP成田洋,鷹橋
コンサ GK本池 DF菊地,田辺,越川 MF河本,佐藤佑,内田,藤田 FW木島,箭原交替/FP近藤,菅野,志摩,藤村,京野
主審/宮越(広陵) 副審/土岐(広陵),後藤(明星) 第4審/目黒(神楽)
【戦評/則末(啓北)】  開始直後は緑が丘がいい出足を見せる。中盤右サイドで三浦がボールを奪取し,コンビネーションから轡田が二度,三度とクロスボールを入れる。しかしコンサもゴール前の競り合いでDF菊地がヘディングではじきかえす。3分コンサはMF内田からFW木島へ見事なスルーパス。木島はねらいすましてシュートを放つがGK西川がファインセーブを見せる。このチャンス以降コンサは佐藤佑,山田陽が左サイドにボールを散らし,田辺のオーバーラップから何度かチャンスを作り出す。しかし,徐々にコンサのスピードに慣れていった緑が丘は,次第にペースをつかみ出す。コンサDF陣のすきをついて,緑が丘FW陣がつめの速いディフェンスでボールを奪う場面が多くなり,FW成田佑が立て続けにシュートチャンスをつかむ。コンサも藤田のはたいたボールを木島がシュートチャンスを得るなど攻め合いの様相を見せる。13分緑が丘はMF三浦,成田洋とつないだボールから成田佑が,14分には成田祐のパスからMF杉本が決定的なチャンスを得るが,GK本池が2本続けて好セーブを見せ,瀬戸際でゴールを許さない。コンサは3トップにボールが入った時こそ,緑が丘DF陣のマークのずれから形になるが,DFラインのビルドアップから中盤にボールがはいらず,三浦,金森を中心とした緑が丘MFに中盤を支配され,次第に3トップが孤立する。27分緑が丘は杉本が前線にボールを入れるとDFのギャップに抜け出た成田祐がGKをかわして右足で先制のゴールを奪った。中盤でのアプローチの速い緑が丘に対し,パスミスの多いコンサはリズムを作れず,前半は緑が丘ペースで終えた。 後半緑が丘は37分に追加点をあげる。杉本のパスから成田祐がゴール前で突破を図ったところをコンサDFがファウル。20mの距離から杉本がFKを直接狙うと,カーブがかかったボールはゴール右上隅に吸い込まれた。何とか1点を返したいコンサは選手交替で流れを引き込もうとする。木島を右サイドに起き,左サイドに藤村を投入。両サイドから藤村,木島が積極的にドリブルでしかけ,ファウルを誘いコンサペースとなり始める。緑が丘の中盤も疲れが見え始め,ラインも徐々に下がり始めるが,最終ラインで広重,黒沼を中心に懸命にディフェンスする。コンサは幾度もCK,FKを両サイドで得るが,箭原,藤田にわずかに合わず得点を奪えない。それでも55分木島の右サイドを起点に佐藤祐がゴール前にショートパス,受けた藤田が反転しながら鮮やかなシュートをゴール左に決め1点を返す。しかし,1点差に追いつくのがあまりにも遅かった。ロスタイムのCKの混戦も緑が丘DF陣の体を張ったプレーに防がれ,タイムアップ。緑が丘がコンサドーレを破って決勝へと駒を進めた。

東 明2−1(0−1)北 門
得点者 松井(32分),佐藤(58分)〔東〕市場(13分)〔北〕
東 明 GK小足 DF澤田,宮崎,前田,山中 MF徳廣,木村,渡邊,中村 FW松井,鈴木交替/FP佐藤,嵯峨
北 門 GK斉藤拓 DF小出,会田,藤田 MF岡田,市場,澤田,佐野,相澤 FW青野,上村交替/FP大西,宮崎
主審/嵯峨(緑が丘) 副審/宮川(東光),丸田(啓北) 第4審/松山(コンサ)
【戦評/目黒(神楽)】 試合は両チームとも中盤でのボールを奪い合い,攻撃の糸口を探す中で始める。3分北門のクリアボールを東明MF中村がミドルシュートするもGK斉藤がキャッチする。北門もFW相澤,佐野のコンビネーションから佐野がうまくファーストタッチしシュート,東明DFが体を張ってブロックする。13分北門は市場がゴール前に上げる。ボールは大きく孤を描いてGKの頭上を越えゴールイン。北門が先制する。1点を奪った北門は,佐野,青野を中心に丁寧に岡田,上村の両サイドから攻撃を組み立てる。FW相澤のスピードあるドリブルも効果的で東明DF陣を苦しめる。東明は宮崎,前田のDF陣が踏ん張りながら,MF渡辺を経由して,松井,鈴木のツートップへのカウンターをしかけ一進一退の攻防となる。22分東明は松井が北門DFのウラでボールを受けGKと1対1となるが,GK斉藤が出足よくシュートブロックする。こぼれたボールを鈴木が狙うが左へ外れる。23分北門は市場から青野へパス。青野がDFをかわしてシュートするがこれも左へとわずかに外れる。やや北門が優勢のまま前半が終了する。 32分東明はDF前田からゴール前にフィード,反応した松井が丁寧にGKの動きを見てシュートを決め同点に追いつく。その後東明佐藤,北門相澤がゴール前でシュートチャンスを作るが決定機をものにできない。北門は岡田の左サイドを使いワイドに攻める。かたや東明は後半投入の佐藤をターゲットにゴール前にボールを集めてチャンスをねらう。しかし,どちらもツメを欠き延長戦突入かと思われた58分,中盤右から嵯峨がゴール前にセンタリング,つめていた佐藤が打点の高いヘッドで合わせるとゴール右すみにボールは決まり,決勝への切符を手に入れた。

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